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風に冷やされて

かさかさと透明が舞っている

青いバナナみたいな匂いがしている

春のアラシに撒き散らされて

アスファルトに擦れた街路樹の葉だ


ひかりは夕方

黄色っぽいきらめき

悲しいの平 ....
久しぶりに久が原を歩いた

たまに空を見上げて

迷い迷いしながら本門寺にむかった

さくら木にはまだ花がなかった

裸木が空にあきらかを漲らせている

ありがとう

そうつぶやいてそこをあとにした
 ....
誰も乗らない僕は電車だ

赤茶けたさくら木をゆく

まだ誰も花見をしてない

昼下がりの散歩道をゆく

僕は多分楽しくて自由だ


大丈夫、僕は天才なんだから、


カラスが一羽飛んでいる

音させて ....
そのことばかり考えていた

雨に煙るよ

曇り日の

午前のひかり

ありふれた春の嵐

土曜日の東京

買い物に出掛ける

帰宅してから

ひとりで

生きてゆく ....
そこにはいないひとびとの代表として

ぼくが送り込まれているのだ

そんなことよりもぶれないものがあるのだと

その翻訳を任されたぼくは二重スパイだ


そういうところには

ああ、これが金持ちかあ、 ....
久我山駅にこんな時間に着いて

こんなとこに

ビジネスホテルなどないだろうに

ぼくは坂道の商店街をあがって行った

そしてすぐおりた

踏み切りを渡り

旧神田川のほうの商 ....
励まさずにはおれなかった

ひとりじゃないよ

僕もだよ

あのときあの部屋の片隅で

それを伝えてあげたかった


幸せなんだよ

惨めじゃないよ

恥ずかしいことなん ....
ま暗い部屋に時計の音がする

そのどれもが違う音だ

人生のあちこちから音がしている

間に合わないかも知れないけれど

ひとに尽くして生きてゆこう

もっと役に立てるはずだから
 ....
はぐれてしまった宇宙飛行士は

地球を見つめながら死んでゆくのだろうか

ぼくは誰とはぐれてしまったのだろう

かなたに何を見つめながら死んでゆくのだろう


下唇をすこし噛んだら
 ....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。

彼らはぼくをひどく傷つけた。

ひとのこころなんて分からないものだ。

思い返してみればそんなそぶりもあった。

そぶりかあ・・・・

人 ....
ぼくは馬鹿だ

みんなかしこだ

夜8時に空を見る

北西にふたつ

星が列んでる

強い光と弱い光だ

ふたつは他人だ

でもひとつだ
たいせつな存在が

ぼくらの土台となって

働いてくれている

たいせつな存在の

ぼくも

土台となって働いていよう

それが空しくなるようなとき

そんなときこそ

 ....
商談フロアは明るかった

外光のような明るさはすべてLEDだった

設計課長が施工後の保証を求めて来た

外からはこの社屋の外壁工事の音がしていた

私たちはその仕事を商品の納入だけだ ....
外気が内気に

してくれていることをただ想え

外気と内気を融和する

それには受容が必要だ

受容とは感謝のことだ

外気が内気に

してくれていることをただ想え


 ....
銀行から電話があった

母のお金がなくなっているのだという

私はフィリピンとブラジルの混血だ

母の国には行ったこともないし行く気もない

父はもういない

いないからだろうか
 ....
駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている


春を感じる

寂しくて

心地好い

何してんだ


駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている
空港が近い

日本の街がそこにある

繊細だ

愛しい

地震に身をふるわせ

原発に傷ついている

人口は減り

高齢者だけが増え

円高に蹂躙される

このなかで生きてゆく

壊されない

ちいさ ....
小学生のとき突然女の子にキスされた

ぼくはそれを肩で拭いた

家に帰り口をゆすいで鏡を見た

それから叔母さんにあったことを伝えた


女と和食のお店に入った

ランチのコース ....
お昼まえのひかりが真白だった

じっとりと固く熱く股間が膨れていた

こんなに愛しい

前髪を撫でてあげながら

体をいじめることだけを考えていた

150もない女の子を泣かせていた


ふたりぼっち ....
おまえの住家の辺りを通過

おまえとおなじ雨粒見てる

おまえとおなじ灰色見てる

おまえとおなじ高さの曇天

おまえの住家の辺りを通過


そうだ、ぼくらは

他人のことな ....
理不尽よ

瓦礫のなかに誘われて

ぼくらは死者と対面する

あらゆる執着を

与えて奪い去った

理不尽よ

あなたはぼくらを全否定した


そこを真面目にさ迷った
 ....
雨上がりの夜道に

コロッケの香りがする

青黒く湿った夜道に

外灯ほどの幸せが停まっている


津波や原発に

ぼくらはいまだに傷ついている

自然をコントロールするため ....
曇りの日

遠いビル群が白に隠れている

そんな風景のほうが好きだった

夜景が嫌いだった

あのなかには

いろんな人間関係や

いろんな蹉跌が散らばっている


特殊 ....
あふれる愛は

居場所を探してしまう

ぼくはあなたに

依存していたのだ

酒やドラッグのように


愛はあふれてはならない

八分目が大切だ

最愛などあってはならな ....
さっきまでの雨が上がったようだ

雨の上がるように

ぼくも静かに死んでゆこうと思った


いまはなき

指揮者の合唱指導のエピソードを思い出していた

雨の上がるように静かに死 ....
朝起きたら予報どおりの雪だった

日常に旅が舞い込んできた

異国の雪のよそよそしさで

一日がすでに始まっていた

寒いのを閉めてカーテンをひいた


歯を磨き鏡を見つめた

磨くスピードが速く強く ....
風が強かった

雪が降っていた

さした傘にすぐ雪が積もった

歩くたびヌルッとした

べちゃべちゃとした雪

足裏も表も

駅に着く頃にはじんじんとしていた


手袋を忘れたから

指がうごかなくな ....
2月も終わる

灰白色の曇り空

こころが痺れている

悲しくて

目や胸や膝が痺れている

青い空がある

それだって永遠じゃない

繰り返されている


だから生 ....
ぼくの抜けた歯を

おばあちゃんが外に投げた

いい歯が生えるといいなあ、と思った

冷たい夜気が窓を駆け抜けた

ぼくはテレビのまえで正座していた

正座して見ていると

おばあちゃんはいい番組だと ....
ぼくはそのエレベーターにひとりで乗り込む

高度3万6000キロあたりで

ぼくは人類一小さな男になるのだ

ひとりでならなれる

あなたのクリトリスぐらいの大きさに

ひとりでな ....
subaru★さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(479)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春のアラシ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-3
天気ひとり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-4-1
春の灰色- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-4-1
春の嵐- 吉岡ペペ ...自由詩6*12-3-31
二重スパイの翻訳家- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*12-3-29
夜をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩9*12-3-29
あのときあの部屋の片隅で- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-3-26
時計の音- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-26
はぐれてしまった宇宙飛行士- 吉岡ペペ ...自由詩14*12-3-25
思い出のなかへ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16*12-3-23
ぼくは馬鹿だ- 吉岡ペペ ...自由詩6*12-3-23
わかるまで- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-22
そんなときラブソング- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-3-20
融和- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-18
希望- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-18
優しいエール- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-3-16
ちいさな命たち- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-3-16
曇り日- 吉岡ペペ ...自由詩212-3-12
白昼夢- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-3-10
秒速120m- 吉岡ペペ ...自由詩312-3-10
破壊の限りのそのよこで- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-7
雨上がりの夜道に- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-5
哀しくてばらばらになりそうだ- 吉岡ペペ ...自由詩212-3-4
あふれる愛- 吉岡ペペ ...自由詩712-3-3
雨の上がるように- 吉岡ペペ ...自由詩512-3-2
今日のヨーグルト- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-3-1
大蒜と石鹸- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-29
光が射してくる- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-2-26
流れ星- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-2-25
ひとりでならなれる- 吉岡ペペ ...自由詩212-2-22

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