まもなく幸せになれるでしょう

と言われても
不安感の先立つ今日この頃だから
それって、ほんとかなと首をひねってしまう

フィギュアスケートとかのスポーツ番組みてると
まもなくまもなくっ ....
ギザギザの
気温の折れ線グラフの
端がほつれて
光の縦糸が
眠たそうな家並に
垂れ下がる

カチカチに
凝り固まった表情筋の
端がほつれて
微笑の横糸が
路地裏の野良猫を
追い ....
うかれているしかなかったのだ

さびしかった

信じられないくらいの

さびしい状況にいたのだった

いちかばちかのような気持ちだった

だから

うかれているしかなかったのだ ....
いとしさの痛みあつめて穴を掘る

はれわたる白い世界と細い背と

うしろ手の情と熱とを持て余し
{引用=
夕暮れの戸口を悪魔が叩いたら
手の甲を扉の隙間から差し出して
蒼褪めた唇にくちづけを乞いたい
それは夜風に晒され芯から冷え切った
明日のいとしい人であるかもしれないから

ラン ....
横はいりなんかしてないのに
ちゃんと並べと咎められたことがある

トラウマになってしまったのか
また文句言われてしまうのではとオドオドしてみたり

私って気が小さいのかな

それからは ....
出かけようとして出かけられなかった朝に
ひとりの女性の顛末を知る

喩えようのない過去の行状
足跡の是非はともかくとして
不治の病に長らく臥していたとのこと

病棟の小窓に映す時代の移ろ ....
 
 
道路を丸めて食べる
どうしたら草の音みたいに
生きることができるのだろう
 
曲った色鉛筆
間違えないように覚えた言葉
値札の無い指の軌跡
並べることばかり
いつの間にか上 ....
北東の隅にある茶色いシミは
無鉄砲で幼いエネルギーが
やるせなくせり上げた僕の山脈

山肌に滲んだ汗と涙は
入り組んだ等高線に弄ばれながら
諦めに良く似た水色の帯となり
 ....
そんなにふるえていたら

じょうずにかけないよ

ゆめとかいても

きぼうとかいても

すぐにくずれてしまうじゃないか
今日
小さな
小さな命が
天に昇っていった

小さな
小さな命は
それはもう
みんなの人気者で
甘えん坊で
じゃれるのが大好きで
冒険家になるのが夢らしい

お母さんが朝 ....
道は細く分かれていって
ボンネットの先には 蒼い夕まぐれ
あなたがもう故郷にいないのは知ってる
私がもう独りではないのを
あなたが知っているように
どの角で曲がるのか ふいに聞かれた
反対 ....
浜町で地下鉄を降りたら
明治座を背にして
とっぷりと暮れた
甘酒横丁をまっつぐ歩く

人通りも疎らな通りを
吹き抜けていく北風が
飼い馴らしたはずのひとりぼっちを
カ ....
首を絞めあって さきに死んだほうが勝ち というゲームをやって 恋人を殺しつづける夢をみて 窒息するなら深海がいいとおもった 部屋も 窓の外も煙も おまえの首も 真っ青だった 深海魚の眼球が退化せずに残 .... 好きだよ
取り囲まれた日常に埋没して生きてゆくこと
どうしようもないことにもがいては泣いて
だい好きだよ

だんだん揺れを増す心音の近くで
赤面したこころの奥底
繋がっているのかな、いな ....
三年は居ると思ったのに一年で帰ってきて

高校を卒業して都会で寮生活をしながら働いて
帰りたくて故郷に帰ったけど 親は怒った

だからお前には無理だから行くなと言ったのに
どこまでも行くと ....
 子供時代、うちでは元旦の料理を父がした。七草がゆは飛ばしたが、
鏡割りの日にはひび入った鏡餅を砕いて砂糖醤油味で焼いた「かちん」
や、塩をまぶした揚げ餅を作ってくれた。と言うのも、母が真っ当な料 ....
(ベイビー、ベイビー、こっちへおいで)。
 柔らかい茶色をなでれば、いつだって安心して息ができた。

 ベイビーはあかるい毛色の頭のいい大型犬で、メイロさんがどこかからもらってきた。もう子い ....

夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
そんなに長く無いよなきっと
なんて笑いながら
まだまだ続くであろう長く横たわる俺のこの先の人生みたいなのについて考える
結婚とか老後とか何だかそんな事を言いながら貯金をする同級生を横目に
素敵 ....
 
{引用=
 /ゆるやかにカーヴした、なまぬるい運河を泳いでいく、とてもとても遠い夢を、ぼくはみていた。かつて、水の膜が皮膚を覆い、閉ざされたその海で、波間をたゆたう、不定形な固体だった。長く、 ....
多分、初めて思う
病院で、見た景色
残された、老人の

心の景色

隣り合う、夫婦
齢を重ねた、二人
刺身とケーキと、記憶
そこにあった、幸せ

消失

心が壊れ ....
お祭り騒ぎは終わった 
路上のツリーたちの つぶやき
澄んだ夜気が 満ちてくる頃

薄雲の切れ間から 星々の視線を感じて
今夜 本当の儀式が始まる


司祭は、浅い路肩の溝の中 ....
にびいろの街で見かけたマフラーのオレンジの色 早足で追う


昼休みローソンに行くきみ見つけ 上ずった声で「俺も行こうかな」


彼のこと思い浮かべて話すとき そんな顔をきみはするんだね
 ....
 
 
友だちの家に遊びに行った
門のところで、久しぶり、と挨拶されたので
久しぶり、と答えた
もてなしてくれるのだろうか
和室に案内されて
お茶とお大福を振舞ってくれた
正直な話、あ ....
海の味を覚えている
アサリよ アサリよ
お前が居た海の味をこの舌は知っている

私は明日 おまえを食べるだろう
そのために舌で味を見ながら
砂を吐かせるための塩水を作る

おまえはそん ....
父親だけではないのです
自分との繋がりを
こころのどこかで疑ってしまうのは

「おかあさんのおなかから
あなたはうまれたのよ」
あたたかい腕に抱かれながらそう聞くと
母親と自分の繋がりを ....
 
 
病院の待合室で
ヒマワリたちがソファーに並んで
自分の名前が呼ばれるのを待っている
けれどヒマワリたちには
個別の名前が無いので
何時まで経っても呼ばれはしない
ヒマワリは次々 ....
群雄割拠の戦国時代、尾張の国に出現した天才
日本史上 1、2の人気を誇る有名人・織田信長

信長が本能寺に散り、伝説の大返しで秀吉は山崎にて明智光秀を撃破。
天下統一へ走り始めた秀吉。
歴史 ....
むつかしーこたぁわかんねー
ときたら
むつかしくねーことも大体わかってねーもんさ
傷ついてへこたれて
頑張れやれそれとあんたらはいうが
富豪に便所紙の心配されてるよなもんだ
不足の根源 ....
桐ヶ谷忍さんのおすすめリスト(614)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まもなくのひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-2-28
ほつれる- nonya自由詩22+*11-2-27
さびしかった- 吉岡ペペ ...自由詩1611-2-27
穴を掘る- はるな川柳311-2-24
やわらかなくちづけ- 高梁サト ...自由詩4*11-2-24
並ぶひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*11-2-21
顛末のひと- 恋月 ぴ ...自由詩22+*11-2-7
手渡し- たもつ自由詩1711-2-6
ボンヌ図法としての僕- nonya自由詩16+*11-2-5
指先- ベンジャ ...自由詩5*11-2-5
小さな命- モコ自由詩311-2-4
知らないことが- 吉岡孝次自由詩111-2-3
- nonya自由詩17*11-1-29
溺れ凍える- 魚屋スイ ...自由詩13*11-1-19
一礼してどこかへ- かんな自由詩8*11-1-18
十九歳- 砂木自由詩23*11-1-16
おせち- salco散文(批評 ...6*11-1-8
- はるな散文(批評 ...111-1-7
dissimilation.- 吉田ぐん ...自由詩4911-1-6
馬鹿は死ななきゃ治らない- 虹村 凌自由詩5*10-12-30
バースキャナル- 望月 ゆ ...自由詩9*10-12-29
人の、死について思う- プル式自由詩610-12-26
聖夜__明滅する命- いねむり ...自由詩310-12-23
草食系男子- 徒歩5分短歌410-12-23
おもてなし- たもつ自由詩1110-12-18
食物連鎖と転生と- 相差 遠 ...自由詩13*10-12-15
子供は身体で世界を、あなたを計り知る- 明楽自由詩210-12-13
ヒマワリ病院- たもつ自由詩610-12-12
本能寺の変の_そのあとで_〜__After_the_inci ...- 北大路京 ...自由詩5*10-12-9
どのみち- 竜門勇気自由詩2*10-12-9

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