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低い低い太鼓の音が燦と祈り 鳴り罅いる響き
受け取らずにはいられない 貴殿の懐からの暖かな心

遍くこの風に 草を石で磨り潰した色味が 包む 私の懐を
颯爽と澄むこの神無月の空の下に 惹かれる ....
大丈夫か
なんて聞かないで

大丈夫だ
って答えてしまうから
 男がいた
 一度は膝を屈し生まれ在所へ戻った
 そこまではよくあるはなしだ

 だけど男は
 厩へ戻ってきた
 きっとそのとき思ったのだろう
 もう俺にふるさとはないと

 体を鍛 ....
海から遠い場所で
服についた砂をはらう
風にのってかえる砂は海へ

夏の夕方は
暑さの残り香がぺらりとおちて
いっぽ いっぽ秋にむかう

後ろ姿のこどもは
あなたかもしれない

 ....
今日プリンタのトナーカートリッジが届いた
いま遣ってるMacにトナー残量警告のダイアログが出たためだ
用紙も少なくなっていたので5,000枚を箱買いをした

それは明日も書いたコピーをプリンタ ....
知り合いかもしれない人に会釈に見えるか見えないかの位置まで体を曲げる 僕は君をスキャンしてもう一人君を作ってしまった
とても素直で良い娘だ ちょうど昔の君みたいに

3Dプリンターは存在しないものは作れないんだ
僕はまた恋をするだろう 3Dの君に

そして携 ....
哀しい村を過ぎて丘を下る 教会の鐘が鳴る午後 マリアは涙を流す

礼拝堂は空虚で まるで僕の心みたいに 遠近法を失っている

君の庭園はとても静かだ 静謐という名の永遠

遥か高みを鳥が横 ....
  頭と心と後ろの者 散乱の言葉になれない象徴まで掘り下げることの
困難なダイヤモンドダストが滞ることなく 手を伸ばし 溢れている

  ただそれだけのこと 生きを背中から知らせ 前へ倣う最前列 ....
ぼくが温めていたのは
翡翠色でつむじ曲がりの卵
アイスクリームにはボートを浮かべ
溺れるふりして幽霊女とキスをする
ポケットに隠した一人分の蠍をひらり
素顔の道化師に変えてご覧に入れまし ....
あなたたちは自ら望んで
戦地に赴いた訳ではない

ただ父や母や祖父や祖母を
そして幼き子と愛する妻を護るために

玉砕覚悟で銃火飛び交う島々へと
海では一機一艦の命を受け空で散華された
 ....
男にも連れ去って欲しい夜がある 日々の習慣こそ愛おしい

扉を開けてただいま、と言う
杖は手摺に立て掛ける
靴を脱いで右端に寄せる
一人前の惣菜を冷蔵庫に入れる

白い手拭いを
四つ折りにして
赤い糸で等間隔で縫う ....
今日もやっぱり
棒のように働いて
いらついて
帰りの電車で放心してた

でも、ちょっとだけ
気持ちが丸かった

うだるような夏空から
降りてきたあなたが
そばに居る日

僕はま ....
ひとはどうしてさみしくなるのだろう
だれかといても
ひとりでいても
どうしようもなくさみしくなる

君がこの手に触れてくれたら
さみしさが消えるだろうか

私のこの手は
だれかのさみ ....
たった七日しか生きられないんだよぅ……

ミーン ミーン

蝉が鳴いている そういったら、君は「違うよ!」と言った
君は、「鳴いてるんじゃなくて歌ってるんだよ」と、どこか愁いを帯びたまなざし ....
   未熟な目線を どうか伏せずに見つめて下さい

瑠璃濃く刻々と 裏返る程の直線の広がり 尚煙立つ 
天分を受け取るかの如くの手のひらの菊の華

しゃくしゃくとその精華 馨しく立つ

 ....
ペンキで塗りたくったような空
ちぎって浮かべた雲は静止したままで
わたし本当は、地球儀の中で
生きているんじゃないだろうか


剥がれた雲のペンキの粉が
雪として降り注ぐのですか

 ....
空を滑り落ちた小鳥のように
翼をたたんで
ムクゲが地面に死んでいる

ぽとり
ぽとり
眼をとじ
命を閉じて

どこまでも拡がっていく夏空の下
次々に開く
新しい花達のふもと

 ....
清秋の流れ星が 陽だまりの弧を縁取り
初夜の刻

この色をもって橙に染める
現状の円らな出来事を 仕分ける
曼珠沙華のセカンドカラーに清めを求める

些細に複雑な絡みをそのまま 溶かして ....
大人げないことを君にはこぼしたい さみしくても死ねてない私はうさぎではないのでしょう 謝ってからしたオナラが予想を越えて臭う 小魚の様に無心に生きる 花びらの様に綻びる 風の様に巡り 夏の様に燃えさかる
春の様に流れ 雪の様に舞う 歴史の様に積み重なり 光の様に消滅するのだ

その姿は見えない 誰にもさわれない 湧き上 ....
のっぴきならない
事情がお有りと
要らぬお察し致します

もしや事情が無いのなら
尚更心配致します

ただ等閑なだけならば
私は安堵致します

あなたに易きときあれば
私は安 ....
いくぶん体温の高い
あなたを胸に抱けば
心の真ん中にある
バターが溶け出し
私は
ホットケーキになった

ふくらんで
ふくらんで
痛いほどふくらんで
あなたに与える
ちょっとのほ ....
また月が始まる ぼやけた記憶を貼りつける
待宵に届かない蒸しる 古ぼけた鼓動

情熱の断片を繋げることもなく 剥がすこともなく
また月が始まる

手のひらに収まる小癪な小川 運命も何処へ
 ....
まだイントロだったのか 歌を歌っている
歌詞なんてなくていい
鼻歌でいい

抱きしめた昼下がり
音はそれしかない
風はさらりと撫でるだけでいい

自身の体はゆらゆらと揺らすだけでいい
一本指を力強く握ってく ....
心を揺さぶり腑に流れてゆく 真心の陽
そこまでの手ぶらの素足の 足らずの清い幼さ

空と同じ光に映える雄飛を醸す ゆっくりと瞬きを繰り返す
表 表 表に

これが息を嗜みながら 笑顔と至福 ....
ヒヤシンスさんの自由詩おすすめリスト(2285)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
神無月の草風- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-8-16
大丈夫かなんて聞かないで- 若林自由詩213-8-16
心に鞭_—加賀武見へ—- 平瀬たか ...自由詩11*13-8-16
砂絵- 朧月自由詩613-8-16
『カット!_』- HAL自由詩8*13-8-16
知り合いかもしれない人に会釈に見えるか見えないかの位置まで体 ...- 北大路京 ...自由詩613-8-16
3Dプリンターの悲劇- 梅昆布茶自由詩11*13-8-16
千の丘を下る- 梅昆布茶自由詩1513-8-15
片目の露骨- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-8-15
熱帯抱卵節- ただのみ ...自由詩21*13-8-15
御霊(みたま)への歌- HAL自由詩8*13-8-15
男にも連れ去って欲しい夜がある- 北大路京 ...自由詩1013-8-15
運針/千人針- そらの珊 ...自由詩16*13-8-15
迎え提灯に- 御笠川マ ...自由詩213-8-14
月影- 朧月自由詩313-8-14
蝉の唄- 創輝自由詩313-8-14
後夜刻の追願- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-8-14
ソラゴト- 茜井こと ...自由詩2*13-8-14
「ムクゲの咲く朝」__(詩人サークル「群青」8月の課題「漠」 ...- Lucy自由詩17*13-8-14
初夜刻の祈り- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-8-14
大人げないことを君にはこぼしたい- 北大路京 ...自由詩313-8-14
さみしくても死ねてない私はうさぎではないのでしょう- 北大路京 ...自由詩713-8-14
謝ってからしたオナラが予想を越えて臭う- 北大路京 ...自由詩613-8-14
澄んだ水に- 梅昆布茶自由詩1413-8-14
便り- hiroto22自由詩3*13-8-13
食べさせる- そらの珊 ...自由詩18*13-8-13
また始まる秘光- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-8-13
まだイントロだったのか- 北大路京 ...自由詩713-8-13
baby...- りぃ自由詩113-8-13
真心の陽- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-8-13

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