すべてのおすすめ
痙攣している右手で
聞いたこともない山々や
見たこともない街並みを描く君
僕はくだらない登山家として描かれ
どんな街並みなのか見ることもなく
いつまでも登り続けている
だけど君の手が震えて ....
将来の夢は赤レンジャーだったんだ
想い続ければ夢は叶うと信じ
信じ続けてそれは叶ったというのに

俺は大人になっていた

赤レンジャーなんて
赤レンジャーなんて
赤レンジャーなんて
 ....
雨降りが続くと 
そこいらじゅう軒下に 
てるてる坊主がぶらさがっていた
あの頃

昇降口から振り返った校庭は
ところどころ
コーヒー牛乳の水溜りで
少しだけ、おいしそう

なぜだ ....
雨の日に
長靴履いて
出掛けると
街は水没していた

どこへ行っても
ざぶざぶと
音がついてくるので
大好きな傘を叩く雨音が
いつまでも聞こえてこない


大通り
だった場所 ....
食卓レモンのかなしみは
食卓ってなんだ?と
となりのワサビに聞かれたり
きいろの表面に こまかい凹凸
みどりのふたが 大きすぎても
レモンになろうと 
もがいているようで
かなし ....
ひろびろとした
大学の教室の
誰もいない
こと
たしかめて
侵入した

空調は消されていた七月の
ブラインダーの降りた
その場所で
母の作った弁当を

箸の音
なるべく立てず ....
みなさんそうじのじかんです
そうじをはじめましょう

舐めてみい
キレイにしたんやろ
舐めてみいや
あんなあ
掃除しろ言われたら
舐められるくらい
キレイに
するもんやで
床やろ ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる

昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
僕がこうしている間にも
みんなは難なく乗り越えてゆく
僕は車が故障したので
修理するフリをしている

もう何年も

時々車を押してみる
見飽きたこの風景とも
今日でさよならさ
とか ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが

いい加減にすれ
と言ってしまった

こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君

ふたりで涙を流して ....
街外れの小さな本屋で
彼女と偶然再会した

本屋でよかった。
きりりとした空間では
おしゃべりにならずに
すむ

彼女が手にしている
水色の背表紙の本が何であるか
なんてことは
 ....
ひこうき
ぴゅーんって
とんでって
わたしの
あたまに

おちた

あなたが
なにげなく
ほおった
ひこうき
ばくだん

じょうちょも
なにもなく

まちがいなく ....
電線に止まって
人を見下ろす鴉
でさえ貴女の
髪の黒さに憧れる
夜空のように
貴女の黒髪は深く
そして遠い川のように
流れている


無邪気な子供達が
笑いながら
貴女の黒髪を ....
うちの窓から
朝日はみえない
きっとどこかの窓からは
朝日がみえる
みえるのだろう
夕べ
流しの三角コーナーに
食べ残したサラダを捨てながら思った
サラダの中の胡瓜が細かくなる前
の ....
早く消えてくれと
心から願う

働きすぎると
脳味噌の髄から
眼球の真奥が痙攣する

鼻の穴から
二酸化炭素が上手く排出できなくなると

決まって


幽霊が
私の前に出る ....
 コーポR・402をひっそりと辞し
 もう二度と戻ってこないことになってしまった
 あなたへ

 (えっ、本当にもう二度と戻ってこないの?
  どうしてなの?
  わたしには訳が分からない ....
目が覚めると
右手がチョキになっていた
いったい僕は何と戦ったというのだろう
夜中、こんなものを振り回して
援軍の来ない小さいベッドの上で
死んだつもりで生きなおせ、と
誰かが言ったけど

死んだつもりになんて
なれない

ぼくには過去があるし
ぼくには記憶だってある

こんちくしょう

死んだつもりになんて
なら ....
あたまのなかが
いやなきもちでいっぱいになって
ねこんでいると
みぎのみみから
たねがころがりおちた
いやいやにわにうえて
いやいやみずをやると
いやなはながさいて
たねがひとつで ....
傷つけたいと思うと同時に

私にしか癒されない君を見たいと思う


壊す
直接手を下すので無く
内側から
自壊させる




パラパラと零れ落ちる
君の破片をすりつぶして
 ....
正気なうちに 帰ろう

まっかな顔で 父さんが
にこにこ と ひそっと 言う

あはは と 笑いながら
母さん に よっぽど 言われたな
私は 濃いめの お茶を入れる

 ....
難しい言葉
印象に残った言葉
単に明るい言葉
全てを包含してしまうような言葉
誰からも批判を受けにくい言葉

もう誰も使わないで
どんどん目をつぶりたくなる
あなたも

わたしも

あのときの

きもちを

おもいでを

のりこえて



いま



また

わたしとは

あなたとは

ちがう

 ....
 この寒い雨の夜に
 独りなのは自分だけと
 君は悲しんでいるだろうか

 今夜は僕も独り
 仲間も別れ
 部屋にいる
 
 昼には歌う雲雀も
 今は
 雨に打たれ巣にうずくま ....
僕たちは 
そんなにも 長い間
夢を見続けた

夢は見続けていたら
叶う、と
信じていたのは
いつの頃までだったか

今はただ
明日に追いつくことだけに
必死で

昇る太陽を ....
夕焼け空を見ながら
肺一杯に吸い込んだ煙を吐いた
煙は空をゆっくりと舞って
静かに溶けていった

また一日が終わる

相鉄線の線路脇
小さな花は黄色い
赤茶けた空の向こう見つめて
 ....
おだやかなのに
おだやかでない
雲の陽の今日
この翳りの日
聞こえくる歌
不思議な歌



矢をつがえることなく
矢を放ち
届くことなく
消えゆく軌跡
向かう先なく
散 ....
思えば小学生の頃は 授業中に寝たことなんてなかった

いつから私は 知っていくことから

目をそむけてしまったんだろう
空が笑ったら迎えにきて

そう言って 
きみは去っていった
わかった 
とぼくは言った

ぼくは 
今もあの時のあの場所に立ち
一歩も踏み出せないまま
シャボン玉をとばしている
 ....
毎日 夜道を歩いてて
昨日のことは既に夢に変わってる

死んだ友人のことがいつでも脳裏を過ぎり
明日の我が身を考える


約十年の月日を一人の男に捧げた彼女

彼女が死んで生活には穴 ....
蒼木りんさんの自由詩おすすめリスト(294)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
絵が枯れる日- 本木はじ ...自由詩1104-6-11
没落貴族赤レンジャーの悲劇- 花田春菜自由詩104-6-9
てるてる坊主の六月- 望月 ゆ ...自由詩1*04-6-9
世の中- 霜天自由詩404-6-7
食卓レモン- 湾鶴自由詩19*04-6-6
おもいだしたこと- 石川和広自由詩11*04-6-6
大人の掃除- ねなぎ自由詩104-5-30
てんぷら- 月音自由詩4004-5-23
ポンコツ- 本木はじ ...自由詩404-5-22
すれ- ミサイル ...自由詩62+04-5-18
本屋にて- 望月 ゆ ...自由詩11*04-5-17
ひこうきばくだん- 玉兎自由詩404-5-17
黒髪- 和泉 輪自由詩1204-5-16
サラダ- サダアイ ...自由詩2604-5-15
片襟の幽霊- 蒸発王自由詩304-5-12
コーポR・402をひっそりと辞し- Six自由詩604-5-12
戦っている- たもつ自由詩4504-5-11
うっかり、しっかり- 望月 ゆ ...自由詩4*04-5-11
いやなきもち- アンテ自由詩10*04-5-11
蕩けた歯痒さ- 蒸発王自由詩304-5-10
村祭り- 砂木自由詩15*04-5-10
かっこいい- 小太郎自由詩204-5-9
はつこい- 玉兎自由詩104-5-9
夜と雨に関する手紙vol.1- マッドビ ...自由詩204-5-9
go_to_irony- 望月 ゆ ...自由詩2*04-5-9
一日- Kj自由詩204-5-9
ノート(不思議)- 木立 悟自由詩704-5-9
知っていく- takase自由詩204-5-8
空が笑ったら- 望月 ゆ ...自由詩3*04-5-5
明日への不安- 自由詩104-5-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10