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兄はケッコンしてつまらなくなった

私は思う

別段
破天荒な人生などではなく
公務員の次くらいにお堅いお仕事
今ドキの中学生に現代文やバスケットなどを
教えているらし ....
身体の自由を奪われることと引き換えに
過去の重荷をどこかへ置き忘れて
少しづつ解き放たれていく

その手を見ればわかる
長い年月を耐えて踏んばって
あなたは生きてきたのだから
ちょっ ....
ふりつづく雨の
ほんのわずかな晴れ間に
少しの希望が見えたなら
それにすがってみようと思う

生きつづけるなら
あきらめも肝心
妥協だってしてやる

けれどまだまだ
何かが ....
おばあさん たべねば だめだ

見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した

食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい

看護婦さんがみかね ....
とても疲れて
寂しい帰り道
歩きながら
車の中から
電車の窓から
わたしは夜空を見上げる
お月さまはいつも
わたしを追いかけて来る
どこまでも
どこまでも
逃げたくとも
逃げられ ....
勝手口を開けると柿の木が青空にそびえていた
白い入道雲がゆっくりと動いていた
戸を開け放ち
時折それを見上げながらわたしはササゲの筋を取る
ざるにはササゲが青々と積まれて行く
指先にササゲの ....
男は十数年ぶりに平均台の上を歩いた
平均台はジャングルにかかる丸太の橋で
その下には凶暴なワニが口を開けて待っている
そんな子供のころの一人遊びを思い出しながら
晩、男はトンカツを食べ ....
久しぶりに実家に戻ると
父はまた少し小さくなっていた

質量保存の法則というものを
信じるのであれば
生真面目に生きることを止めようとしない父は
きっと
何処かで
何かを
与 ....
アパートの階段を
上がろうとして
あなたの部屋は
2階の真ん中あたり
これは夢だ
そう思いながら
わたしはドアを開けずにいられない
小さな1口コンロで
焼きそばを作った
火力が弱いか ....
わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん

この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
友達と仲直りをした娘は
昼食を食べ終え
さっさと青空の下に飛び出していった

子供同士っていいね
うん

娘たちは今ごろ
どのあたりを走っているのだろう
昨夜の小さなほころび ....
カギっ子を見た

21世紀のこの時代に
まだカギをクビからぶら下げているんだな
って、感心する一方で
とてもなつかしい記憶がよみがえった


かく言う僕もカギっ子だった

両親が共 ....
駅の階段を上がると
おいしいトマトソースが食べられるパスタ屋さん
「どうして地下鉄が地上にあるの?」
そう聞かれても

コーヒーとパスタのセットは550円で
メニューは二つしかない
トマ ....
散歩は好きだけど
用事を手早く済ますのは苦手
スーパーでも
ドラッグストアでも
人の二倍は時間がかかる
お化粧も
着替えも

普通の基準が年々上がって行って
今年はもうこれが普通
 ....
玉ねぎが自分で自分の皮をむいている

オレハ ドコニイルノダロウ

いくらむいても自分は出てこない
それでも玉ねぎは自分をむき続ける

オレハ イッタイ ドコニイルンダ

その間 ....
だから

今も

死んだと思いながら

生きている

月曜日の朝
裏も表もないよ
毎日つまらないね
何してても
つまらないね
何も面白いことなんかないね
どんどんなくなるね
お茶飲んでビール飲んで
音楽聴いて映画観て
歌って踊って叫んで恋して
やっ ....
初潮という言葉と海とのつながりとかを
ぼんやりと考えていた頃に
おまえの家は紙の家だとからかわれ
私は学校へ行けなくなった

私は紙のにおいが好きだった
鼻をかむ時のティッシュのに ....
体と心は
一緒だよ
気持ちいいことすれば
両方喜ぶでしょ
苦しいことすれば
両方嫌がるでしょ
なでなでされると
優しくなれる
みんなをなでなでしたくなる
お兄ちゃんをなでなですれば
 ....
その日 二人の間にあったのは
「愛」ではなく
「コーヒー」だった
しかしすでに冷めきっているという点では同じだ

彼が口付けたのは
「私」ではなく
「コーヒーカップ」だった
どんな味か ....
おまえに綺麗な紙のきものを着せたったら
紙人形のように可愛いやろなあ
そんなこと言うてはったおじいちゃん
いつのまにか
紙のおじいちゃんになってしもて

あれは風のつよい日やった
 ....
安全な海域ってどんな うねりなのだろう
私の父は泳ぎの得意な人だ
溺れてまともじゃない子を抱きかかえて海を渡れるほどの人
父さえいてくれれば
私の海は保証されていた

その海はずっと続いて ....
姉中3
私中1
姉6畳の部屋
私4畳の部屋
それぞれに悩みをかかえて
それぞれの部屋で泣く
ガチャッ
私が自分の部屋で泣いてる姿を姉に見られた
ガチャン
姉が 戸を閉めて何も言 ....
ボクの髪はすごく癖っ毛。。。
うねうねうねうね・・・コンプレックス
僕の心をうつしているかのようなうねうねな髪
この髪がさらさらなら
ボクはもっと違う人生をおくれたのではないだろうか
だから ....
初夏の夜、首が痛くなるほどに
高い空を見上げて、
あれがかんむり座だよと、
いつかそう教えたのに、

あなたは忘れてしまった。
七つの星でできた王冠を、
あっさりと投げて捨て ....
夜、下町の小さなアパートで
卓上電灯の明かりを頼りに母と子は
おもちゃのロボットにシールを貼る
内職をする

一つ貼り終わるたび、子は
十銭、二十銭と数えながら
一円になるたびに正の字を ....
乳房と言うと真面目に聞こえる
有名なあのおっぱいのことだけど

おっぱい嫌いな人いるかな

おっぱいって赤ちゃんが飲む母乳
お母さんの愛情いっぱいの略なんだよ
って姉さんが教えてくれた
 ....
      夕暮れ時がそこにはあった



      透明なゼリーに閉じ込められた
      みかんの間を
      飛行機は泡の尾を引きながら
      西へと飛ん ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=257400 扉しかない部屋で
君は朝焼けを食べている
朝焼けを食べ終わっても
朝焼けはなくならない
俺が隣で朝焼けを描いているから
なくならない朝焼けを食べ続け
そして君はまた扉を排泄する ....
蒼木りんさんの自由詩おすすめリスト(294)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- umineko自由詩13*05-7-28
解放- 落合朱美自由詩20*05-7-23
晴れ間- 落合朱美自由詩12*05-7-23
きっと- 砂木自由詩31*05-7-22
お月さま- チアーヌ自由詩705-7-20
ササゲの日- チアーヌ自由詩705-7-11
七人の男(平均台を歩く男)- たもつ自由詩1005-7-8
法則- たもつ自由詩1305-6-26
夢を見た- チアーヌ自由詩705-6-24
猫を救った日の事- 月山一天自由詩15*05-6-23
青空- たもつ自由詩1405-6-21
前略、京都駅で見かけた茶髪のカギっ子へ- ヤマト自由詩8*05-6-3
東京の駅- チアーヌ自由詩705-6-1
普通の基準値- チアーヌ自由詩605-5-30
メタファー- たもつ自由詩1705-5-30
正しく出来たことなんて何ひとつなかった- ピッピ自由詩705-5-30
つまらない日々- チアーヌ自由詩605-5-27
ペーパーホーム- yo-yo自由詩9*05-5-25
なでなでしてね- チアーヌ自由詩705-5-20
coffee- 自由詩15*05-5-20
紙のおじいちゃん- yo-yo自由詩16*05-5-18
安全海域- るるりら自由詩705-5-14
悩み- piyococco自由詩7*05-5-6
縮毛矯正- ひで自由詩305-5-3
かんむり座- 佐々宝砂自由詩2805-5-3
生きている工場- ベンジャ ...自由詩9*05-4-18
僕は姉のおっぱいに騙されてもいい- 小羽自由詩305-4-15
みかんゼリーとブルーベリーソース- 牧村 空 ...自由詩505-4-12
羽化するものを- 小池房枝自由詩12*05-4-4
- たもつ自由詩1305-4-3

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