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柱のいっぽん抜けた家で
かたむいたままの
家族の会話

大根の漬け物と
おみそ汁は
あいかわらず
おいしいのだけれど
街を歩くと

左肩のうしろあたりに

いつも かすかに 

さみしさが ついてくる


引っ込み思案だった君は

いつも ちゃんと二人並ばずに

少し遅れて ついてきた

 ....
「いらっしゃいませ〜。」

友達に誘われた飲み会を断って
仕事場を後にした

通り雨の後の歩道は
すっきりとしてたけど
私の気持ちはぜんぜん…

聞いてみたいけど
聞いてみたくない ....
食欲と性欲はよく似てる
お腹いっぱい食べても
違うタイプは別腹
だったりする

美形もいいが
知性も捨てがたい
体がいいのも魅力ですね
たまには若くてかわいいのもいいし
もちろんオヤ ....
ゆみちゃんはぽろぽろなみだをながして
ひたすらなきつづけた
てくびをとると
けっかんがきもちでふくれあがって
どくどくおとをたてて
いまにもはちきれそうだった
かおがむくんで
くちび ....
アルファベットが乱雑に並ぶ

キーボードを叩き、

文章を練り上げる。

1行置きに並べられたこの言葉達は

{ルビ他人=ヒト}の視線を気にしただけの、

既成服を着たスケアクロウ ....
女は
胎内に新しい生命を宿したら
「母親」になるというのに

男は
新しい生命が誕生してから
「父親」になる権利を得る
のだろうか

それは
目の前に細く頼りない道が一本
 ....
もう切り刻んで捨ててくれ
僕はとっくに破いて捨てた
フェイドアウトしていくのさ
スウィッチオフ
もっと眠らせて
どんなに自分より不幸な人がいても
自分の不幸を癒すことなんてできないから
 ....
嘘つきではないけれど
全てを語らない人や、
嘘しかつけない優しい人や。

いろんな嘘で
できあがった
この街に、
のんびり暮らしていることが。

日常になってしまった
僕がいる。
かようびのあさ、あしでうずまくこうさてんのまんなかにまっかな林檎がひとつある。 自分らしさを演出する、名刺交換の儀式。
名乗ることの気恥ずかしさ。
激しい脈が心臓を叩く。
予定に無い自己紹介は、肉体的にも危険だ。

思い描くことの全てが、他人のものであるような不安。
 ....
ちががね、

(血がね、といいたいのだ)

ちががね、びよきだからね
あかちゃんのときからね
そうなの、ずっと

少女は枕に片頬つけて話す
ぼくは少女の枕に腰掛けている

ち ....
(十代の頃、
 探していた答えは見つかったかい?)

(「見つかった」と「見つからない」の
  間に伸びる道を歩いているような日々さ)

(あの頃、
 まっすぐに伸ばした腕 ....
あなたは
とてもかなしく
笑う。

こすもすの
ひろがりのように
笑う。

いきものの
さがをいとおしむように
笑う。
ぼいん 
ぶつかると
ぼいん ぼいん
はずみそう
おもわず
やっちゃいそうで
あぶない
でんしゃ
−友情は構築するけれど
     レンアイは破壊する−

アリたちが
虫の死骸に群がっている
私の目の前で

ログハウスの前にしゃがんで
とりとめもなく語らっている

アリたちの愚 ....
くつがどうしてもうまくはけなかったので
あきらめてはだしでいえをでた
いしころとかがらすのはへんが
あちこちにころがっているので
あしをいっぱいけがして
がっこうについたときにはもうおひるま ....
女にふられて あんたは何も悪くないと言われて
ぼんやりと抱きしめてほしい日々が続いた

近所の空き交番の
防犯ポスターは
きばんでいる

冬の青い朝などは
建物自体 廃墟にみえる
ぼ ....
ただ純粋に

お互いの心を言葉で繋ぎ止めていたであろうあの頃

少なくとも世界は君の形をしていた



君はいつか

いつかたくさんの言葉達を空気中に散乱させ

こぼした涙がそ ....
・・・・・・父は営林署の職員だった。私たち家族は小高い丘の上に建てられた社宅のひとつに住んだ。数十軒の社宅が営林署の三階だての建物を円形状にとりかこみ、遠くから眺めると近世の城とその武家屋敷の集落のよ .... この世の常識とやらは
情け容赦無い
時代は再び上昇気流の乗ったと
多くの人々は言うけれど
人々の一人一人の冷たい瞳が
今日にも人を少しずつ
殺している

二人でいればもはや
二人 ....
お誕生日、おめでとう
お母さんは、いつも居間で突っ伏していて
僕は、カーネーションも、あげたのに
お母さんにも、言ってあげたのに
4日後だから、僕の番なのに
でも

お誕生日、おめでとう ....
    怪しいホテルでバイトをする
    奇妙な香水の残る部屋
    荒々しくねじれたシーツ

    鏡の裏には
    監視カメラの覗き込む
    見る方も
    見られる方 ....
信号を無視してあらゆる交差点を渡った 緩慢な自殺未遂もことごとく失敗に終わり
裁縫バサミで刺した腕の傷も今はもうほとんど目立たない


つながれた大型犬が吠える それにつられて隣の家の
つな ....
眠れないと君が差し出した手を

掴み抱いたあの夜

鼓動が伝わってくるほど

近くよりそい

お互いを確かめ合った

 

ただ触れるだけの接吻は

上手くできないまま
 ....
あなたがするり
と躱す度に

僕の身体は
曲がっていきます

人を遠ざけそうです
喉が貼りつきそうです

薄い枯葉のようです
水を飲ませてください


あなたがひらり
と逃 ....
僕が叫んだら
みんな笑った
君も笑っていたし
僕も笑った

口を大きく開けて
風をたくさん食べた

悲しみから逃げる方法を知っているんだ
僕は
アパートメントの窓から
君の住んでいた方に
見惚れている


  君が
  虹をつむぐ
  優しい指の
  君が
  終わりを告げる
  優しい眼の ....
帰る場所はないくせに帰るわって私は言った
引き寄せてもらえるのを待っているのに
引き寄せられると急にイヤイヤ

ひとりでいるとふたりでいたい
ふたりでいるとひとりにもどる
ひとりでいると気 ....
夜に落ち
睡眠し
意識を手放すその一時
人はそれに快感を覚えるのでしょう

あなたは失明する
永遠の暗闇に
一時でも勝てる自信はありますか?


露に濡れ
涙し
男は泣いてはい ....
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