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遠いお話を
忘れないために
僕等は
指を折りながら
花の咲くのを待っている


寝返りの度に
蒸発してしまう夢を
朝のそばで
取り戻そうとしている


見つからないままでいる ....
緑の海がたなびいて
少しのカーブで横切るレールを
3両編成の電車がすり抜けていく
乗り合わせた肩は語らないまま
ひとつひとつ 暮れていく

天気予報は雨
降水確率は不明
飾らない傘の行 ....
雨の日に
長靴履いて
出掛けると
街は水没していた

どこへ行っても
ざぶざぶと
音がついてくるので
大好きな傘を叩く雨音が
いつまでも聞こえてこない


大通り
だった場所 ....
夕暮れ発 明日行き
手をすり抜けた紙飛行機は
いつまでも落ちない


深まる緑の季節も
夕焼けを背景に影になる
傾いていく時刻に
明日を見ながら祈って
紙飛行機を折る

飛ばした ....
蒼木りんさんの霜天さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠いお話を- 霜天自由詩1004-10-20
包む雨と暮れる人と- 霜天自由詩704-7-23
世の中- 霜天自由詩404-6-7
夕暮れ発- 霜天自由詩1104-5-4

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