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立たれへん
そうだ
息止まる寸前まで
腹殴られて
大事なものだけ
まるく抱えて
うずくまった
みょーに深い空の
寒い夕方想う
虫の死骸とか
小さい河の流れる音
なかで
昨日 ....
お父さん死なんといてな
と私の耳がなっている
別に、早く死なないかなと思った日々がなかった訳でない、夜中セキの音が聞こえると私の闇は凍りつく
何だか、目の前のほとんど病気をしたことのない父が ....
生前全く知らなかった人が亡くなって、知らない人なのに、とても悲しくなり、その人のこと無性に知りたくなる。四日前。僕は最近ある詩誌の端に詩が載って喜んでた。同誌にはキジマさんという人が詩を掲載されていた ....
女にふられて あんたは何も悪くないと言われて
ぼんやりと抱きしめてほしい日々が続いた
近所の空き交番の
防犯ポスターは
きばんでいる
冬の青い朝などは
建物自体 廃墟にみえる
ぼ ....
ひろびろとした
大学の教室の
誰もいない
こと
たしかめて
侵入した
空調は消されていた七月の
ブラインダーの降りた
その場所で
母の作った弁当を
箸の音
なるべく立てず ....