すべてのおすすめ
外は雨
灰色の壁にカーテンがもたれる
裏に隠した影に「わたし」を探す
探す
見つける
爪痕のようなキズ
記憶を見つめる
何年か前に患った病
真夜中の病室は6人の病人よりも暗い
けれど ....
終電に嫌われて千鳥足
出会いと別れにくたびれてしまった

気がつけばタクシーの中
行く先を告げた記憶もない、運転手は
灰色の髪を暗がりに染めている

「20世紀横丁です」

見慣れな ....
何もかも傾いている
時間にもたれかかっている

不安なのだ

矢印を明日に向け
地に足をつけば斜めになる

上り坂の頂上に
日が昇るのを待ち

やがて

ビルとビルの間から
 ....
欠けた爪先の叙情


カップ半分のコーヒーから蒸発したのは
週末の流星



ハンカチーフ
スウィートキャンディ
ハイソックス
リップクリーム
カンバス



おま ....
僕が行く。

片手の平を道路にぴったりつけ、よっと逆立ちをする。
逆さの足は宇宙が吸い込んでいくように、空を飛びたがっている。綿パンのはためき。
そして、右手に力を入れ、道路を押す。ふわりじゃ ....
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか

正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった

今日 ....
先に子どもたちの声が消えた。流氷のひしめく冷たい海に放り出さ
れた私たちの生きようと叫ぶ声がむなしく響く。この海のなかでは
私たちは完全に無力であった。この冷たい氷の海のなかでは。
脱出を試 ....
ケルナグール!

ケルナグール!

バレンタインケルナグール!

ポイントするならチョコをくれ!

          発狂しながら夜を越え 朝を迎えた2・15 曇り
牛乳の入ったマグカップ
右手にあるその重さとその軽さ
トースト
トマト
スクランブルエッグ
生きるということの重さは
生きるということの軽さ
そこまで考えるといつも
ねずみがえしの ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
今日はぴりぴりと夜 静けさが集まる冬の夜です
加えて寒さも仲間に入るようで 足元の雪はぎゅむぎゅむと音をたてます
寒さは星を磨くので 星は喜んで配置についていました

そんな帰りは ぬくもりが ....
なあ
おまえは知らないだろうが
報われない恋なんだよ
どうにもならないことで
そこから先へは進めないんだよ
誰が悪いというのでもなく
ただほろほろと泣けるような
どうしようもない恋なんだ ....
娘が補助輪無しで
自転車に乗ることが出来るようになった
それは昨日のこと

最近左手がきかぬと
父がペットボトルの蓋を人に開けさせた
それは今朝のこと

僕は時のパズルと戯れながら ....
 女はわたしといっしょに海の中に入りたいと言った。女には尾びれがあり、わたしには足があった。わたしたちはあのとき、海に入っていった。女が先に進み、わたしは後ろからついていく。波が胸元まで来たところで、 .... ルーシー
背骨の
ちいさな
口笛
小雨降りしきる
午後
ホリー、ヴァレンス、ボッパー
冷笑を
土曜日は
トウモロコシ畑
ジャケットに
52人
なにもかもが
飛行機事故
45 ....
ビタミンB

カミキリむしのC

ジャイアンのA

目玉焼きのK
に殺されるので
メガー!!

爆発するメガー
爆発印の常識米
食べ過ぎて
腹が膨れて
爆裂弾 ....
建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている

昼下がり
子供たちがホースで虹をつくる
二階のベランダから身を乗り出す猫
視線の先には
鳥が羽を休めている

鉄骨が発する低い唸り声が
体 ....
「これを採るにはこうするんや」

口を大きく空に開けて
走り回っている
おとうと

おおきすぎるそれがちょっとこわい
私に
「これ、わたがしの味がするでぇ」

たくさんの
 ....
おれの飼ってる猿が死んだから
おれは公園の隅に穴を掘る
猿の大好物だったジェリービーンズと一緒に
冷たくなった猿の小さな身体を埋めてやるんだ

かわいそうな猿
コロンビアのジャングルで密猟 ....
買ってくださいとうつむき加減に
冷えた指先は白い花を思わせた
不幸を売り物にできる時代じゃない
他をあたれよと背を向けたとき
飛ばされた風に散らばる花片
見開かれたままの瞳は残像をとらえ
 ....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
37.2度の恒温動物は
夜行性の眼を光らせている

今日は何だか疲れてしまって憂鬱
そんなセリフは引き裂いてやった

暗闇の方へ
暗闇が呼んでいる

それはまったく習性で
インター ....
愛しい君の投げた矢が、僕のケツにHit!

悶絶する僕に
君の第一声は

「あなたをねらったわけではありません!」

(って、そのセリフが痛い)

「ごめんなさいね・・・」

( ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます


あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、

ふい ....
両腕とも
握力一八?しかないものだから

  掴んだものを二度と放すな


ご注進いただいたところで
いかんともし難いのです
掴み切る以前の問題でして

即ち

  天は二物 ....
薄曇りから
薄く、射す、朝
射す、薄く、朝
灰汁のような、擦り硝子
カーテンの、微細なファイバーの乱反射も、吃り
秩序が溜まってゆく食卓は
ピルケースのように正しく
グラニ ....
『告白1』

「私、あなたのことが好きです」
「うん、僕も好きだよ。君以上に、僕自身のことが」


『沢山あっていいもの、そうでないもの』

恋人が同時に複数いても、別にかまわないと思 ....
ワン!
と唐突に始まる詩
を数編書き
少女はそれから二度と詩を書こうとはしなかった
ターコイズ、ターコイズ、ターコイズ・マーチ
ターコイズ・マーチ
先生!山下君のターコイズ・マーチ ....
指先でつまんで
そのあとどうするの?

まさか捨てたりしないよね

脇役は最後まで残っても
結局脇役で
だけどその場面を彩るのには必要なんだ

パセリ
緑色のアクセント

僕が ....
『努力』

本当に努力をしている人は、その自覚が無いし客観的に見ても分らないことが多いだろう。端から見て、努力しているように見える人は、そう見えるよう努力しているだけだ。


『誰かのため』 ....
ワタナベさんの自由詩おすすめリスト(657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
孤独- ベンジャ ...自由詩6*05-2-19
20世紀横丁- ベンジャ ...自由詩6*05-2-19
垂直になる- ベンジャ ...自由詩14*05-2-18
土はぬれている- オオカミ自由詩605-2-18
さぁ空- ふく自由詩2*05-2-16
サイレン- たもつ自由詩3605-2-16
Di/stance- 角田寿星自由詩805-2-15
バレンタイン挽歌- 成澤 和 ...自由詩4*05-2-15
朝食- たもつ自由詩405-2-15
仄暗い公園で- ベンジャ ...自由詩33*05-2-12
冬帰- ふく自由詩4*05-2-12
寂しい恋- 一筆自由詩4*05-2-7
毎日- たもつ自由詩1805-2-5
霧(ミスト)_(連作7)- 光冨郁也自由詩9*05-2-5
アメリカン・パイ- 大覚アキ ...自由詩205-2-5
メガー- あおば自由詩3*05-2-5
完成しない今- ベンジャ ...自由詩11*05-2-4
わたがしが降る日に- 月山一天自由詩12*05-2-4
死んだ猿の歌- 大覚アキ ...自由詩205-2-4
雪花- 一筆自由詩13*05-2-4
- アンテ自由詩12*05-2-4
微熱- ベンジャ ...自由詩3*05-2-4
ダーツ- ベンジャ ...自由詩5*05-2-3
やわらかく夜は- 望月 ゆ ...自由詩23*05-2-3
体力測定結果における考察- 北村 守 ...自由詩305-2-1
保存上の不注意- A道化自由詩505-2-1
たんぺんであったりする_2- 桜 葉一自由詩205-1-31
略歴- たもつ自由詩1005-1-31
パセリ- ベンジャ ...自由詩11*05-1-31
たんぺんであったりする_1- 桜 葉一自由詩305-1-31

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