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夜が更けていきますね
送電線を伝わって
ふらりふらりと麦畑を行けば
ほら
電線が囁いている
星屑をまとった天使たちが
口笛を吹きながら散歩しているんだ

軍用ブルドーザーに破壊されたガ ....
自分の名前を
忘れてしまいそうになる
遠いとおい旅路なのです
だけれども
決して忘れない
名前もあるのです

あの月と星をいただく塔の上で
そらに吸い込まれる
ただひとつの呼び名のよ ....
南向き・角部屋・駅まで5分
大学まではなんと2分
鉄筋コンクリート造のマンションで
流行の耐震強度もアスベスト対策もお墨付き
お家賃6万9千円
東京の真ん中で、この条件なら奇跡的なお値打ち価 ....
魚の名前や花の名前に似ているけど
それとは違う言葉
直線ではなく曲線にも似ていない
それでも閉じている言葉

数え切れないそれらを
生み出しては忘れ去り
墓標をたてては
思い出と気取っ ....
正常な者は立ち去れ 死の言葉を目撃してはならない 幸福を求めるものは立ち去れ

二十二時二十二分二十二秒二十二二十二二二イコールイコール類コール胃胃袋増増殖食食 
ああ、気持ちええ。きもちいい。 ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
サワレナイという女の子がいました
何を贈られてもそれに触れないでかなしそうに笑うので
そう呼ばれていたのです
サワレナイはある朝、さみしい夢に目を覚ましました
そして、毎朝そうやって起きていた ....
人さらいは人をさらったことがない
これからもさらう予定がない
けれど人さらいは人さらい
それは何の比喩でもなく
人さらいが人さらいであるということだ
何故人さらいは人さらいなのか
生まれた ....
前だろうが後ろだろうが
何処見てたって 構やしないだろう?


だって 


前だろうが後ろだろうが
何処見てたって 身体は前向きになるんだ


屁理屈だって?


理屈だ ....
君があまりに軽やかな足どりで
振り返る笑顔だけをのこして去ってからというもの
ふいに さびしくなり
しばらく忘れていた「 切なさ 」が
僕の体ごと ソーダ水の緑に染めあげて
炭酸の小さい泡が ....
こんな雨の日に泣きたいのは気のせいだと思った

この間、久しぶりに友人と飲んだとき
ずいぶんとしあわせそうな顔になったじゃないかと言われた
そのセリフの半分が
励ましだということを
僕は知 ....
晴れた空に飛行機雲は良く似合う
それはひっかき傷なんかではなく
芸術的な一線だった
平行して烏が行く

気まぐれな夕の芸術は
烏がなぞりきるまで残ってはいなかった

何人見上げた?
 ....
耳に
時計の針のカチカチが刺さるように聞こえ

夜闇が朝にとけだして
クリープみたいなころ

役目をこなしているカーテンは
徐々にいろを変えて身じろぎもせず

私は
ひとりで世界に ....
芝生に裸足
丸い春の空
秋の残馨 揺れている


この窓を共に見れなくとも
声は聞こえる 聞こえるよ
歩けないなら抱いて行く


水辺に雀
鉄柵の水平
僻地を歩く親子猫

 ....
はずむように近づいてくる
あなたの息は白くない

コートは着てこなかったよ
と言って肩をすくめる姿は
想像よりも少し小さく見える

はじめましてとはじめましてがぶつかって
どういたしま ....
あの
しろまどのむこうにふくかぜ
それがうみにきこえるんです
ちいさなゆきが
ぽつりぽつり
ふゆうみのなきごえ

あの
しろかべにすけてみえる
てんてきのくだ
それがくものいとのよ ....
妻と二人で梅干を漬ける
台風が近づいている
空はまだ晴れているけれど
窓から入る風は生暖かく蒸し暑い
梅の実の良い匂いがする
水洗いした梅の実をタオルで一つ一つ拭き
ヘタを楊枝でほ ....
静寂が満ちるのを待つ

あなたは
広げた想像の張力に身をゆだねて
空を映す水面に静かに浮いている

手のひらをつぼみにして
ゆっくりとふくらませるとき
わずかな空間の揺らぎが
水中を ....
ねぇ、ホットコーラだよ

甘い匂いをただよわせて
黒くどろどろしてるんだよ

はじけるように笑ってた頃
涙がかわくのもはやかった
小さな世界から飛び出そうと
圧力に押されながら生きてい ....
船がゆっくりと流れていきました

振り返ると瀬は遥か遠くなり、手の平に乗るほどでした
瀬には重いものを全てを置いてきました
軽い思い出なんかは頭に入っていたので、置いてくることはしませんでした ....
しあわせ村の村長さんは
昨日のことをすぐに忘れる

村の人口は減少してるのに
新しい学校をつくり
新しい文化会館をつくり

そんなこともすぐに忘れて
今は道路をつくることに夢中だ

 ....
感情というものは
外に現れようとする衝動ですから
奥歯で
ギリギリと音を立てれば
痛そうに響くもの
すべて捨ててしまったと
言う人は
一つ何かが増えるたび
ただ恐ろしく感じます
何か ....
おじさんが空へ近づいていきます
電線の機嫌を伺いながら、優しく修理しています

今日の空の色は、まだ冬のまま止まっていて
春に駆け出すにはまだ白過ぎました

ホテルの大きな煙突換気口から、 ....
誰もいない
雪のホームで
ふたつの足跡が列車を待っています

小さな足跡が二歩すすむのを
一歩で追い越す大きな足跡が
追いつけない
小さな足跡を残して
振り返るように立ち止まると

 ....


「柴又ぁ〜、柴又でございます」

京成の電車を降りて{ルビ瓦=かわら}屋根の駅を出ると
前方には旅に出てゆくとらさんの像が{ルビ凛=りん}と立ち
柴又の町を振り返り、みつめている
 ....
その道は
街灯の小さな明るみの中に
白く浮かび上がっていた

様々な思いが通り過ぎていった
その白い舞台の上を
今日は
消え残る足跡がひとつ
闇の中に後ずさる

風が
粉雪と共に ....
雨の粒たちが描く
池の波紋を見ながら
保育園からの帰り道
娘は赤い小さな傘をさして
唇をぎゅっと結んで

最近、娘の話題といえば
明日の遠足のことばかり
弁当のおかずの注文 ....
友よ
私の背を見るな
たちまち笑い
たちまち逃げる
ほころぶ糸を引っ張って
私を優しく宥めるな

氷雨は土にも嫌われる
地に溢れ濁りきった海
寄り添う島の木の枝に
一羽の鳥が鳴くな ....
江ノ島の砂浜で、
少年だったわたしは、
父とカイトを、飛ばした。
父の、大きな背の、
後ろで空を見上げる。
埋まる足元と、手につく砂。
潮風に乗って、
黒い三角形のカイトは、
糸をはり ....
折り目が
1センチほどやぶれた地図

玄関先でひろったのは
あさっての出来事
です

20世紀横丁までの
道順を
黄色いマーカーで
くっきり、記してあります

歩くべき道は
 ....
ワタナベさんの自由詩おすすめリスト(657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅の終わりに- ダーザイ ...自由詩52*07-1-17
誓い- たりぽん ...自由詩18*06-12-17
alpha__101号室〜クラクション〜- コトリ自由詩5*06-9-19
大人になって、僕は- たりぽん ...自由詩18*06-9-12
死ぬ間際だよネーチャンこの言語動作は- 狩心自由詩18*06-8-23
金(キム)- 馬野ミキ自由詩90+*06-1-22
空の子- ヤギ自由詩25*05-7-25
人さらい- たもつ自由詩1805-3-30
屁理屈- HEDWIG自由詩5*05-3-28
箱のなかみ- 服部 剛自由詩4*05-3-26
こんな雨の日に泣きたいのは気のせいだと思った- ベンジャ ...自由詩11*05-3-22
ひっかき傷の陽気- ふく自由詩1*05-3-15
ぼやり朝- ふく自由詩2*05-3-15
気高き色- HEDWIG自由詩3*05-3-14
そうやって春は来た- ベンジャ ...自由詩1305-3-14
やまいとしろふゆこぎだして- ふく自由詩2*05-3-12
梅干- たもつ自由詩32*05-3-9
睡蓮- ベンジャ ...自由詩3805-3-7
ホットコーラ- ベンジャ ...自由詩405-3-4
真昼間に航海を- ふく自由詩9*05-3-2
しあわせ村の村長さん- ベンジャ ...自由詩10*05-2-26
悲しみ- ベンジャ ...自由詩6*05-2-24
日常ストーリー- ふく自由詩2*05-2-23
- ベンジャ ...自由詩5*05-2-21
風の寅次郎- 服部 剛自由詩12*05-2-21
冬の旅人- ダーザイ ...自由詩22*05-2-21
願い- たもつ自由詩1005-2-20
対話- ベンジャ ...自由詩3*05-2-20
点のカイト- 光冨郁也自由詩905-2-20
20世紀横丁- 望月 ゆ ...自由詩4*05-2-19

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