すべてのおすすめ
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子

中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
  鬼さんこちら
   手の鳴るほうへ
    あたしのあとを
     追いかけてきて


校庭に伸びる
わたしの分身
光を与えられない
無邪気な沈黙

朱色に染まる
雲の峰 ....
21

カレンダーを見ると
夏の途中だった
日付は海で満たされていた
子供だろうか
小さな鮫が落ちて
少し跳ねた
恐くないように
拾って元に戻した



22

フライパ ....
ピカが落ちた場所はここより左
そんな道案内も聞こえないほど
おなかが空いたのでレストランを探したら
少し遠くの板門店を勧められた

板門店で食べるチャーハンは300円で手榴弾と停戦解除つ ....
惜しまれながら死んでゆく英雄に憧れる
使い回されてとっくの昔に錆びついた
安っぽいヒロイズムが大好きで
磨り減ったラバーソールで歩き回る

機嫌悪いときにメールをすりゃあ
「私がメール嫌い ....
田舎暮らしに馴れきってしまい
地下街が怖くて僕は
東梅田のビルの隙間
歩道をとぼとぼ駅に向かう
汗がにじむのは
気温のせいじゃなく
コンクリートに染みついた
あの夏の影の照り返し
不快 ....
手作りの街並みは
連続的な曲率を忘れてしまっている
その中に欲しいものはなく
わたしは
資格参考書と
一握りの雨粒と
友人にお裾分けしてもらった溜め息の入った
鞄を提げて

求めたい ....
無制限自己満足 個性注入散射乱配
当然一蹴自己啓発 単刀直入銃撃戦

妄想世界自己完結 反逆嗜好種子保存
攻撃補完理想風景 電子変換洗練昇華

逃亡無難真骨頂 一寸先闇迷曲多発
上昇志向 ....
内出血の赤黒い斑紋の雲が月を
夜空の剥がれかけた爪にする

夏の海、と
あなたが決めつけたとき
波は季節を、海は名前を失い
水はただ塩辛く

  傷だけが夜空にあるなら嫌いだ
  黒 ....
その瞳の奥に、死神がいる

パンを食べたくて、死神がいる
無数の天の雫に

虚空と紫陽花の色

鮮やかに塗る薄い陽の

梅雨の朝の肌寒さ

アパルトメントから

連なる園児の傘に

重ねる天使の両翼と

丸・円、エデンの井戸に
 ....
花が
さいて
ゆれています
いつもの
野原
いままで
しらなかった
花が
さいて
ゆれています
ゴール線上の彼女は
くるくると回って
派手な音を立てて無様に転ぶ
すぐに起き上がろうとしない彼女を見て
手を差し伸べるけれど
その手を素直に受け入れない彼女は
ゴール線上の

十歩進ん ....
うつくしい白を見た
白はすなわち無、というわけではなく
様々な存在を表現していた

 やさしくあたたかな白を見た
 白は世界をつつみこむかのような
 やわらかな空気を生みだした
 ゆるや ....
俺が生きてるって事は
イコール何百何千何万の食べてきた命を背負ってるって事じゃん?
俺の中でブタさんやニワトリさんが
ブーコケ泣いてたんだと思うと
本当悪い事したなぁって
 
でもさ、これ ....
あおい月がしずかに沈むのを防ぐために、どれだけの灯
りが必要だろうか。どんな空の下でも、繰り返される息
があり、その色は見えないが、あかでもなく、みどりで
もなく、あお。それに限りなく近い色だろ ....
放出された 夏の、
取り扱いをあやまった空から
束ねられた雨が落下する
世界はまだ、はっきりとした輪郭を持っていて
ぼくも きみも それを知らない 


ウィリー、ウィリー、
なぎ倒さ ....
症状が 表情が 賞状が 処女が
ギギギギギ銀行からカネをおろせ パンツおろせ! そのまま座れ!
そのまま吸われろ オレは銀行強盗だ 手を挙げろ!
母の日はカーネーションだ 忘れるな 用意しろ!  ....
 
バスに乗る
名前だけが剥がれていく
何かの間違い、というより
むしろ略式でも正しいことであるかのように
良かった、わたしたちは
バスに乗られることがなくて

席に座り
バスの一番 ....
繰り返される福祉が、
新しく歓迎の声を受けて――、
福祉は、いくつもの、与えられた菓子を食べる。
なかには、埃を被っている、
国民精神総動員要綱も、
    遠くに、ちらついて揺れている。
 ....
静かな演説中に無意識の内に人を殺めてしまうような
一行毎に予告されていて
時間が無いような空間で着実に時間が経過している
もはや舞台は、記憶とたった一枚の写真で十分だ
そして、未来から流れてく ....
バス停で、バスを待った
ついでにあなたも待ってみた
落ち椿がアスファルトに色をつける季節
中途半端な寒さをからかうために
あたしの背筋はピンと伸びる


ゆっくりとバスがきた
あな ....
「自分よりも苦しんでいるひとたちがいる」だって?
「自分よりも自分に頑張っているひとたちがいる」の間違いだろ?

「頑張っているひとたちに申し訳ない」だって?
まずは自分に頭を下げるんだ

 ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
感情を謳い続け、やがては海に落ちると言うなら
私は溺れながらも謳いましょう

幸せを、狂喜を、

吐き出す気泡の全ては私だ
徐々に意識が遠のいていく感覚は芸術だ
絶望が苦痛に変わる肯定は ....
はやい
から

きれて
とんでる
けしきが
ちかくの
草むら
なんて
もう
線だ
恐ろしいくらい
長い
線だ
空気が
固い
いま
どれだけ
もう
壁みたいで
い ....
おやつを我慢しては 花火を買った

刹那の輝き 一瞬の煌めき


向日葵が枯れ始め 陽が落ちるのが早くなり
セミの声がヒグラシに変わる

緑の山も夕焼け色に 少しずつ染まっていく
「 ....
「ヘンリーってのは
 どこの国のサッカー選手だい?」



ねえ、母さん
ヘンリーはアイルランドの選手だ
ヘンリーはアイルランドのカレッジのチームで
今日もベンチを温めている
ヘンリ ....
規則的に点滅繰り返す蛍光灯
「本日の放送は以上をもって全て終了しました」
冷めかけの珈琲 書きかけの日記帳
あとに残るは破られたカレンダーと砂嵐だけ

どうしてだろう
僕だけが ま ....
 僕は何度も星の詩を書いたけれどまだ書き切れていないんだ
 僕に羽があったなら君の元へと飛んでいくのに
 けどそんなの無理だから夢の中で君と一度だけ見たプラネタリウムを見て涙を流していたんだ
  ....
ワタナベさんの自由詩おすすめリスト(657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
困る- 砂木自由詩11*07-7-23
影踏み- 悠詩自由詩8*07-7-23
「その海から」(21〜30)- たもつ自由詩20+*07-7-23
命がけ料理店- ひげ爺@ ...自由詩4+*07-7-23
メイドロイドに惜しまれ- 虹村 凌自由詩4*07-7-23
駅・大阪- たりぽん ...自由詩15*07-7-22
グラデーション- 悠詩自由詩15*07-7-21
- 北大路京 ...自由詩6*07-7-20
夏の月、海に剥がれて- たりぽん ...自由詩9*07-7-18
パレスチナ- 仲本いす ...自由詩607-7-18
未完:天使の朝- 六崎杏介自由詩607-7-18
知らなかった花- 花平すり自由詩807-7-17
創書日和「星」- 虹村 凌自由詩3*07-7-16
- アキラ自由詩4*07-7-15
カミのリサイクル- 殿様が得 ...自由詩107-7-15
The_Blues_Are_Still_Blue- 岡部淳太 ...自由詩11*07-7-14
ウィリー、ウィリー、きみの名は、- 望月 ゆ ...自由詩44*07-7-14
小常識_賞状式_症状- 狩心自由詩4*07-7-13
ひきつづき- たもつ自由詩1807-7-12
幸福のデッサン——デッサン- 前田ふむ ...自由詩31*07-7-12
男と女- 狩心自由詩3*07-7-11
14.06発- 茜井こと ...自由詩1*07-7-10
寛解期症候群- 悠詩自由詩5*07-7-10
リスク、- 望月 ゆ ...自由詩61*07-7-9
not_any- 完食自由詩207-7-9
- 水町綜助自由詩27*07-7-9
また夏が来る- 北大路京 ...自由詩28*07-7-8
HENRY- Tsu-Yo自由詩10*07-7-8
熱帯夜- 雨宮優希自由詩8*07-7-8
一度きりのプラネタリウム- 円谷一自由詩7*07-7-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22