すべてのおすすめ
愛してる全ての人へ

僕は帰って来ました。
狭く そして 懐かしい匂いのする場所へと。
僕は帰って来ました。
家族が居る 僕が生まれ育った国へと。

たくさんの傷と経験。
それらを両手 ....
スチュワーデスさん、とスチュワーデスに声をかけると
私にはケイコという名前があるんです、とそっぽを向かれる
今度こそ間違いの無いように、ケイコさん、と呼ぶのだが
ケイコは押し黙ってしまう ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
ペン一本で食べていくなんて
まるで夢のような話だけど
これが二本になると
きわめて現実的な話になる
とはいうものの
アメリカ人の私にはちょっとつらい
デスネ
何はともあれ
やっとのことでお触りバーにたどり着いた
とにかくここまでの道のりが大変だったのだ
目覚し時計にカミキリムシが巣をつくって
がちゃがちゃ長針と短針を適当に動かすものだから
 ....
このままどこかに行ってしまおうか

帰りの車中でそんなことを言っていた二人は
どこにも行けないことは知っていたけれど
その言葉だけで十分満足だった

今、僕らは三人になって車も一回 ....
夕方、最後の蝉がベルを鳴らすけれど、
秋に蝉は消えて、秋に蝉は失われるわけでなく、
ただ土に埋められて、
土の下から遠い声がして、
草が土を覆い、
それでも遠い声がして、
使われな ....
真夏の渓谷の薄暗い木陰で
川音を聞きながら
ひっそり息をしていた
ひとりといっぴき

濡れた岩のうえ
つんとまっすぐに伸びた胴
行儀よく揃えて閉じた翅
その黒曜石の輝き

日の当た ....
小さい自分を笑い飛ばしたくて
いつもの場所 いつもの格好
首をガクリと落とした
そう いつもの暗澹な自分の出来上がり

そうしたら お前さんが見えたんだ
いつもの場所 いつもの格好
首を ....
乗り込んだ8番線ホームは
おかえりと張り紙がしてあった
朝顔の色を真似た夕暮れ
僕は余白に
ただいまと付け足す

忘れ物がいつまでも見つからない
開け忘れたカーテンのそば
自分色で横た ....
残業もそこそこに
今夜もいそいそと帰ってきた
玄関のすぐ脇の部屋で
かつて母だった生き物が
また呻いている


父の三回忌を済ませた頃から
母は溶け始めた
ビデオテープのように過去を ....
最近納豆食べてないと気付いた
胃がいたむ少女は考えているところ
ぼくが新しい自転車を買って
ひなたを避けようともせず駐輪したことを

約束まで12分あればいける
いくつものフィーリングを意 ....
鏡の前 裸を睨む
其れが酷くガラクタに見え

頭は巨大なボルト
手足は伸び切ったワイヤーで
そこら中 錆だらけ

仕事で売るのは 己の時間
だけど 求められる このガラクタ
錆を抱い ....
読みかけの詩集を逆さまにすると
文字の列たちは
不ぞろいのビルディングになりました
そして
下のほうにあった余白は
広い空に
しばらくその様子に見とれていましたが
何かが足りない気が ....
魚が手紙のようなものをくわえたまま
道の真ん中で力尽きているのを
少年は見つけました
水を泳ぐ魚にとって
ポストはあまりに遠かったのでしょう
少年は手紙のようなものを
代わりに投函しました ....
数学者は
0より小さい100の存在について考えながら

歯を磨き
大学前の坂道を登り
故郷の母親に手紙を書きます

今日は
0より小さい100の存在を確認するため
のみ市で
中 ....
緑の海がたなびいて
少しのカーブで横切るレールを
3両編成の電車がすり抜けていく
乗り合わせた肩は語らないまま
ひとつひとつ 暮れていく

天気予報は雨
降水確率は不明
飾らない傘の行 ....
バナナが一本
海を底の方へ
ゆらゆら
落ちていきます
見たこともないその物に
身を翻し逃げていく
魚たち
大きなクジラが
大きな口を開けて
ザブンと飲み込む
夜、台所に行くと
 ....
タナカさーん
カサヌキさーん
マエダさーん
少し間があって呼ばれました
ポエット さん?
やはり皆さんの視線が集まります
肩をすくめて受付に歩み寄ると薄ピンクの制服のお嬢さんが
保険証を ....
 ラップにくるまれた、街角
 ブルー・ベリィ・の・つぶつぶジャム
 僕たちはCokeのつぶやきに           (頬を)
 Decorateされたままの銀鼠
 触感、直観、ダブル・ブッキ ....
卵をひとつ落として
夕焼けは夕焼けへと帰っていきます
さよならを言うのが嫌で
いつまでもふざけていたのは
言葉を越えられるものは
言葉ではないと
ある日ふと知ってしまったから
ちびた ....
俺は全然詩の朗読なんかよりセックスや女の子のほうが全然好きなんだけれど
ヤッた後に、ティッシュで
ふいた後に詩を、

必要としてしまう( ´Д`)


朗読会の主催者にまるでふさわ ....
会場に入った時に
オマエラ開場早々こんなにもこぞりやがってそんなに詩が好きかっ!
アフォかっと!
馬鹿かとっ!

涙が出そうだった。
 ねぇスニーカー
 ぼくはどこにいけばいいんだろう?
 
 運動不足という言葉に現実味はない
 なにかが足りないんじゃなくて
 消費されずにあまりまくっていることが
 耐えられないんじ ....
あのビルは
誰の羽なのでしょうか
あんなに高くて
空に届かない
見上げるわたしたちは
いつまでも
一枚の写真でした
それは 深い深い青色のガラス瓶

つい 捨てることができず

かといって 

花を1本入れて 飾っておけるほどの余裕は

暮らしにも こころにも なく

ただ 時々眺めて やっぱり ....
<冬の北海道>                   


夏の北海道は、数10回ほど放浪している。
ヨーロッパ旅行よりは楽しい。
けれ ....
軒下で鳴ってる
縁側ではいつも同じ場所で躓いてしまう
窓は池
今日も小さな沈黙を保ち続ける
外の通りを
笑わない男の人が歩いていく
僕らの小学校
黒板の右、日付の下では
誰かが ....
都市に乱立している細く伸びたあの自然物は
休むことなく今日も増殖しつづけている

近所の子供らが たむろしていた空き地にも
ふと気がつけば
いつのまにか生えている



駅ビルの中を ....
ワタナベさんの自由詩おすすめリスト(657)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ただいま- HEDWIG自由詩4*04-9-3
スチュワーデス・ケイコ- たもつ自由詩5104-8-25
スイッチ- たもつ自由詩6004-8-17
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
文筆家の憂鬱- たもつ自由詩1104-8-15
TOKYO- たもつ自由詩15*04-8-6
どこかに- たもつ自由詩3204-8-4
埋葬- がらんど ...自由詩1004-8-3
ハグロトンボ(百蟲譜28)- 佐々宝砂自由詩704-8-3
- HEDWIG自由詩6*04-8-2
8番線ホーム- 霜天自由詩404-7-31
肉じゃが- 窪ワタル自由詩60*04-7-31
待ち合わせ- 船田 仰自由詩404-7-30
- HEDWIG自由詩5*04-7-28
童話(詩)- たもつ自由詩45*04-7-28
童話(手紙)- たもつ自由詩24*04-7-27
童話(春告鳥)- たもつ自由詩1304-7-25
包む雨と暮れる人と- 霜天自由詩704-7-23
童話(海)- たもつ自由詩1604-7-21
夕焼けのポエットさん- yozo自由詩7*04-7-21
『"Rap_on_the_Geist"_ ...- 川村 透自由詩404-7-21
童話(夕焼けのポエットさん)- たもつ自由詩18*04-7-19
詩ってなに?1_「まずはじめに言葉ありき」- 馬野ミキ自由詩9*04-7-19
東京ポエケットⅠ- 馬野ミキ自由詩10*04-7-19
ジョギング- マッドビ ...自由詩704-7-18
童話(羽)- たもつ自由詩18*04-7-16
青い瓶- こむ自由詩3*04-7-14
19才の春- 天野茂典自由詩304-7-14
メダカ風鈴と縁側- たもつ自由詩1504-7-13
乱立- 捨て彦自由詩504-7-12

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