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フラッシュバックのまま
季節を渡れるなら

あなたとの待ち合わせに
ふるえた

あの駅前広場に 夏の真昼、それでも橋は
向こう岸へと道を渡していた
橋は境界を渡っていくという
意志の名前だ

それはいつも不器用な放物線で
あなたと　わたしや
世界と　そうでない世界と
あっちと　こ　.... 田舎暮らしに馴れきってしまい
地下街が怖くて僕は
東梅田のビルの隙間
歩道をとぼとぼ駅に向かう
汗がにじむのは
気温のせいじゃなく
コンクリートに染みついた
あの夏の影の照り返し
不快　.... 内出血の赤黒い斑紋の雲が月を
夜空の剥がれかけた爪にする

夏の海、と
あなたが決めつけたとき
波は季節を、海は名前を失い
水はただ塩辛く

　　傷だけが夜空にあるなら嫌いだ
　　黒　.... 自分の名前を
忘れてしまいそうになる
遠いとおい旅路なのです
だけれども
決して忘れない
名前もあるのです

あの月と星をいただく塔の上で
そらに吸い込まれる
ただひとつの呼び名のよ　.... 魚の名前や花の名前に似ているけど
それとは違う言葉
直線ではなく曲線にも似ていない
それでも閉じている言葉

数え切れないそれらを
生み出しては忘れ去り
墓標をたてては
思い出と気取っ　....

ワタナベさんのたりぽん（大理　奔）さんおすすめリスト（6）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
駅前広場で	- たりぽん ...	携帯写真＋ ...	7+*	07-8-11
橋、ただの橋だけど	- たりぽん ...	自由詩	11*	07-7-28
駅・大阪	- たりぽん ...	自由詩	15*	07-7-22
夏の月、海に剥がれて	- たりぽん ...	自由詩	9*	07-7-18
誓い	- たりぽん ...	自由詩	18*	06-12-17
大人になって、僕は	- たりぽん ...	自由詩	18*	06-9-12

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