さびしくはないか

雨を歩いている

鉄工所の匂いがする

イ短調から変ホ長調へ

その悲しみ転調させますか


切削油の

骨みたいな香り

金属加工の

歯医者み ....
○ 落花生の殻の温もり手のひらにかさりこそりと遠い日の鳴る



○ 寝付かれず旅の光を反芻す日焼けの跡も消えかけるころ



○ 三つ子の眼に土手の緑は果てなくて夢に飛び来るあの日の ....
 
父さんが
なれなかった父さんに
なろうと思う

父さんは
自動車が好きで
僕は
自転車が好き

自転車に乗る
父さんを
僕は見たことがないし
自動車を運転する
僕を父さ ....
地平線の彼方に大きな夕日が沈む
地平線の見える大地など、僕の住んでいる街には無いのに。

無いのだが、地平線を僕達は確かに感じとることができる
感じ取ることができるので
僕は地平線に向かって ....
それは言葉にしたらコロリと別の何かへ転じてしまうような、ほんの小さな想いだったりした 何日も転がりつづけてやってきたよ


息もつまる社交場から 抜け出したのがいつかの夕べ

すり傷こさえて挫けずに 記憶のねじが教えてくれたこの場所へ


色とりどりの世界をみたが  ....
旅の列車に乗り 
ふと車窓の空を見上げたら 
日輪の周りにあらわれた 
大きい虹の輪 

アルプスの頭上に広がる
いちめんの空が  
車窓の僕に 
何かを云っている気がした 
テーブルの上にある花瓶に刺さった幾本かの薔薇の花が腐って姿を見ているのが辛い
元々は小道具でしかなかったとしても
毎日水を変えて茎を切っても日に日に萎れ腐っていく花を見るのは辛い
赤かった花びら ....
結局はどこまでも孤独で
一日の終わりが
生命の始まりのよう

音もないのに
赤子が泣いている

そんな気がする

音も立てずに
心が
熟れ過ぎた果実のように
裂ける
誰にもぎ ....
一人の女がwaterという単語を知った時
女の暗い海には光があった

一人の数学者が荒地を切り開くとき
ヴィーナスと魔女たちは密かににらみ合った

一人の音楽家が夏の行方を探り打つとき
 ....
完全な暗闇のなかにいる以外

孤独はそのふりをしているだけだ

天井の模様がうっすらとなにかを象徴している

こうやって天井を見つめていても

そこに孤独はカケラもなかった

思考 ....
Time passes and passes and passes and passes and passes and passes.
Should I fix you a cup of coffe ....
競馬は好きだが

馬券は買わない

どうせ儲けたくなって

好きでもない馬も

買ってしまうに決まってる

いつまでも

好きな馬だけを

見ていたい

だから馬券は買 ....
{引用=今日は今日を生きて
生きていることに少し感謝しました
少ししか感謝できなかったのは残念ですが
明日は明日を生きて
今日よりも少しだけ多くの感謝をします

ほんの少しだけか ....
 「みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知っているだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています。」
これは「余命1か月の花嫁」のドキュメンタリーの中で出てきた言葉だ。
この言 ....
小学三年までと二十代後半を東京で暮らした
いまも出張で月にいちどは東京にゆく
きょうは機械の立ち合いで東京だった
加工テストが順調だったので
そこの社長に言ってちょっと散歩に出る
狭い道に風 ....
あいという
あめだまをなめました
なんだかくすぐったくて
とけていくのは
じぶんのほうじゃないかって
ふあんになったので
はきだしました

すこし
こわかった



いぬは
 ....
すっかり寒くなってきましたね
こんな季節はホットココアが美味しいです

   どんなに気をつけていても
きっと、
これからも、
かなしい思いは
すると思います。

それに
いつかは ....
家に静けさが降っているとき
五人の家族の顔は
お互いそっぽを向いている気がする
わたしはひとりで居間にいて
天気が悪いからって
掃除機をかけようかどうか迷っている

母は体調が悪 ....
手首を拘束して
気が狂ったかのように叫び続けて
流血塗れで愛の言葉を囁いて
「僕は生きてる」と呪文を呟いてみて
静かな部屋で枕を濡らしてみても
世界は何も変わらずに
僕の存在を消そうとする ....
酒に酔うて
人に酔うて
乱雑な物言いをして

おれはこんな所へ居る者では無い
もっと高い所へ居る人間だ

そんな事を宣って

あらケンさんその通りだわよ
あなたは私か ....
夏のそらばかりが 身をせめる
南風の吠ゆる 島の岬に
母のかたみの 赤い櫛で
髪を梳く 

罪を乞うでなく
罰をあがなう 身にもあらず

まばゆく うれしそうに
紺碧色に待つ 海 ....
麻薬売りの女の子に道を尋ねた
明日に行くにはどうすりゃいい
麻薬売りの女の子は答えた
これを煎じて飲みなよ

僕は彼女にもらったものを
すり鉢で煎じてお湯に淹れて飲んだ
苦く ....
そして/あるいは君の弱さを愛す
目に見える形にして示すことが出来ない
あなたが優れているから
僕があなたを愛したのではないのに

僕が眠っている間に世界は
あなたという宝石を見出した
宝 ....
セックスがまだ下手糞だったころの話をしようか。

学校帰りには毎日本屋に寄って
ゲーム週刊誌から現代小説まで立ち読みした。
田舎だったあの町には
本屋くらいしか暇を潰す場所がなかった。
町 ....
贋物の舟をだして

ほんものの海をゆく

実際は泳いでいたのだが

贋物の舟にのってることにした

海をゆくディティールは

泳ぐ者のそれだった

海は偶然にみちていた

 ....
声とは
思えない、そのような
声。

響き、
沈黙の、


うたえる
歌が、あるのは
むこう、
声じゃない
声、


かなたが
電話をかけてきて、
 ....
どういう風のふきまわしでそうしたのか

午前0時になると音楽がながれる

有名なクラシック音楽なのだが

曲名が分からないので勝手に

蛇つかいたちの行進、と名付けていた

0時を ....
        .
こんな寒い夜は
星がぽっちゃんぽっちゃんふってくる
   (星って 卵みたいにぐちゃぐちゃじゃないか)
星の殻が割れて 星のなかみが背に落ちる
きみの背中は銀色に光って  ....
僕はカーディガンのボタンを外してかけてやる
夜はだんだん透き通りいずれ朝になる
恋人は肺活量が人の半分くらいしかなくて
普段は困らないが肺炎になると死にそうになる

恋人が死んでも死にそうに ....
笠原 ちひろさんのおすすめリスト(385)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
その悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩709-11-17
眠れぬ夜- 都志雄短歌509-11-17
父さんがなれなかった父さんに- 小川 葉自由詩1409-11-17
ち_へ_い_へ- ……とあ ...自由詩14*09-11-16
誰にも言わないことがあった- 笑む爺携帯写真+ ...309-11-16
大地と車- togetukio自由詩109-11-16
虹の輪_- 服部 剛自由詩309-11-16
腐ったツナサンド- 虹村 凌自由詩209-11-16
空の向こう- within自由詩8*09-11-16
明日の「ぼくら」へ- 都志雄自由詩609-11-15
孤独のカケラ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-15
I_wish_you_were_here.- 瀬崎 虎 ...自由詩2*09-11-15
小さな誠意- 花形新次自由詩409-11-14
ささやくように歌っています- タマムシ自由詩8*09-11-13
忘れられない言葉- 南波 瑠 ...散文(批評 ...20*09-11-13
東京のふゆの風- 吉岡ペペ ...自由詩1909-11-12
あめだま- 小原あき自由詩13*09-11-12
引用_OF_THE_WORLD- 鈴木陽一 ...自由詩2*09-11-11
静けさが降る- かんな自由詩9*09-11-11
始まり- 如月 小 ...自由詩309-11-11
酒に酔うて- 田園自由詩409-11-11
「ゆりと兵士」- 月乃助自由詩14*09-11-11
麻薬売りの女の子- なかがわ ...自由詩209-11-11
そして/あるいは君の弱さを- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-11
満月- にゃんし ...自由詩7*09-11-10
贋物の舟をだして- 吉岡ペペ ...自由詩909-11-10
passage- こもん自由詩9*09-11-10
なんだか呆然とする時間- 吉岡ペペ ...自由詩309-11-10
たまごの夜- Giton自由詩3*09-11-10
不幸でなければいいと祈る- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-10

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