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遊星にあそぶ有人飛行体。君の言葉は○や△。
声高に春春と鳴いても、僕の耐えられないのは凍る鉄塔。
街に現れたオーロラは、三夜輝き消えた。僕はみえなかった。
古い写真は砂漠 ....
粉雪の 一つ一つの 結晶を 散りばめた夜 ひっそりと泣く
降り積もる 雪の上には 足跡を 静かな中に 奇跡を信じ
星空に 列車の車体 凍てついて 彼の童話に 思いを馳せる
....
○ 落花生の殻の温もり手のひらにかさりこそりと遠い日の鳴る
○ 寝付かれず旅の光を反芻す日焼けの跡も消えかけるころ
○ 三つ子の眼に土手の緑は果てなくて夢に飛び来るあの日の ....
制服の胸で何かを育ててる紺の靴下はいた娘ら
文庫本読んでる君の眼の中に寄せては返す海が見える日
昼下がりだらりと畳でねむってるわたしだんだん蛇になってく
そこだけが青 ....
喪ったあなたの窪みで横になる 心電図のように遠い雷
さびしい は離断されてて(誘蛾灯)ファミリーマートの緑青白
きもちいいね、きもちいいね、とよびあえばガーゼにとびちるさみ ....
{引用=(横たわる河をいつもひとり渡ったこの身も河のひと粒として)}
電源を切ったつめたい指先が私の花をふるわせて、夜
私だけを、という歪んだ夢をみて卓上の檸檬が暴発する
恋人か友人 ....
ばかやろうパウンドケーキのデコレーション 崩壊 マイ・ディア・チョップスティックス
きみのむねの不整脈をただ聞いている 静かにまかれるこうふくの糸
保健室のひか ....
金と銀あるいは薄黄
昨日までは
なかった香りが空気にとけてる
何がとかれ
何がゆるされ
何が満ちて
金色の粒今日咲き始めた
一木の
日当たりの側か
天辺か
どこかで少しだけ ....