すべてのおすすめ
顔を上げたらそこにいて
手を伸ばしたら触れることが出来て
正しいことをしたときには
えらいねと言ってほしかったのです
音楽はやまない
いつまでもその唇から
風に
風に乗って
その唇に
やわらかい草のゆれる
広い野を越えて
人々の雑踏を超えて
あなたの街を超えて
音楽は続く
とどまる場所があ ....
夜は沈黙の代価で震える
いとしい
くるしい
あさましい
そういう感情の化合物で
誰が誰を傷つけるか予想できないから
おいそれと名前を用いることは出来ない
手前にはロック以来の経験論が ....
あなたとわたし、わたしとあなた。
学校帰りにこうしてケーキを食べて、熱い紅茶を飲む。
秋に始まった授業で、あなたと知り合った。あなたが声をかけてきて、それからあなたは二時間喋りどおして、最後 ....
ほつれた髪を直すしぐさ アルミニウムみたいな海
海は高鳴る心の隠喩だったか 反映だったか
わたしにはもう手の届かないものの換喩だったか
晴れ晴れとしたこころで車を運転する
白い灯台が青 ....
○
わたしはひそかにその人をガーベラさんと名づけている。
月曜日の昼、大体同じ時間にやってきて、大体同じ内容の花束を頼んでいく。ガーベラと赤みの差す花を葉蘭で包む花束を。
だからガーベラ ....
雪の降る街の景色を
音だけで感じている
悴んだ手が赤くなり
サクサクという音が
足元から立ち上って
靴底から垂直に体の
芯を冷気が掴んでは
私の細い心臓を震え
あがらせているの ....
はなさきみだれてのにはるのかぜ
ふるふるとそよぐこのはのかなでるおと
こころふるえてみずうみのうえてをやすめ
きんいろとぎんいろとそしてほんのすこしきいろも
星が流れるたびに涙光り
路面 ....
センセイも昔はガクセイだったから
センセイのセンセイがいる
センセイは今もガクセイだから
センセイのセンセイがいる
センセイは他のセンセイに
アドバイスをもらったりするので
センセ ....
{引用=
(She was once here. So was I.)
}
あなたがすきなのに
あなたがいなくなって
あたしはくうはくのなかで
あなたの残像を追う
あなたはせんさ ....
夜はとめどなく凍り続け
ミニカーで走る高速道路は閑散としている
星間トンネルを抜けるころには
シリウスが輝きを失って氷の塊が無数に路面を舞っていた
冷え切った心を包むのはアーガイルのセー ....
戦争が終わって30年以上が過ぎていた
僕は焼かれる家並みを目にしなかった
悲惨な出来事は枚挙に暇がないが
カタルシスは自殺率の高さに反映していた
殺した人も殺された人も痛みはそれぞれに負い ....
過去未来形でわだかまっていく
後悔の連鎖反応は
僕の肩越しに風が
運んできたものだった
まなざしは魔法を持っているので
今は瞳を閉じ何も目にすることなく
嵐をやり過ごすようにそっと
....
side A
--
夏みかんの色彩
まばらに宇宙は羽毛に反射して
僕たちのミクロは誰かのマクロ
ヴォルテールだって苦笑してる
夏みかんの潮騒
冬になっても春になってもここで
あなた ....
固い地面を蹴って足早に
バス停へと向かう襟元に
僕が贈ったマフラーが
暖かい空気を孕んでいる
声も手紙も届かない
それほど遠い場所に立って
あなたがどうしているかを
こんなにも気にし ....
道の果てで懐かしい人にであう
最後にお会いしたのは
いつだったかしらね
おひさしぶりと 言い合って
最後の日から随分たち
身体を持たないことに慣れ
ずっと薄く微笑をしながら
ああ こ ....
街路樹に寄り添って
まばたきを我慢すると
色々なことが見えてくる
見えていたのに見なかったもの
園芸店の軒先で
ペチュニアがビニールの容器に
無造作に投げ込まれて
冬の曇天を眺めてい ....
ギュヤーンと街中にある飛行場から
飛行機が飛んでいくのを見ていた
僕たちはまだ子供で世界にコミットできない
大人になってもコミットできないことはまだ知らない
途中コンビにではない雑貨屋に立 ....
葉擦れの音を君と
芝生に座って聴いていた
かなしみは悲しみの密度で
虚空を舞う飛行船のように
愛されたいと誰かが言った
僕たちは鼻先で笑った
ここにいるそのことの偉大さを
認めない愚 ....
千年くらい前に
君とここであった
君はまだ動けなかった
大地に根を張っていたから
四百年くらい前に
君とここであった
言葉は交わさなかった
水の中にいたから
五十年くらい前に
....
くるしいと口にするとき
「くる」という音の流れがキレイ
やわらかい弧を描いて
昨日あなたが吸った舌が舞う
コスモス咲き乱れる公園を
ふたりで歩いた午後のように
夜を上っていく長い長いエ ....
過去ほど遠くない未来を
日傘越しに目にうつしていた
声はきっと涙よりも早く
乾いて消えていってしまうだろう
僕はこの体に閉じこもって
もう外の世界には触れない
緑ばかりの部屋のベランダ ....
Time passes and passes and passes and passes and passes and passes.
Should I fix you a cup of coffe ....
そして/あるいは君の弱さを愛す
目に見える形にして示すことが出来ない
あなたが優れているから
僕があなたを愛したのではないのに
僕が眠っている間に世界は
あなたという宝石を見出した
宝 ....
僕はカーディガンのボタンを外してかけてやる
夜はだんだん透き通りいずれ朝になる
恋人は肺活量が人の半分くらいしかなくて
普段は困らないが肺炎になると死にそうになる
恋人が死んでも死にそうに ....
あたふたと駆け寄りきつく抱きつく
君の骨の重さ確かめるために強く
そして呼吸する間を惜しんで
キスをしてそれがいつまでも続く
金縛りにあったように体が収斂して
こうしていることが日常だと ....
くるくるくるりと
来ぬ人の心
ころころころりと
待ち焦がれ剥き剥き
彼恋焦がれ桂剥き
料理利用して篭絡しよう
そうしようそうよ
そうしそうよ
つつつつポとガスの火をつけて
お ....
華やかに君は笑っていて
フリルをひらひらさせて
僕の心にスタッカートを打ち込んで
ターンテーブルの上で踊り続けて
あでやかに君は笑っていて
レモンの香りをふり撒いて
夕闇にピッチカート ....
笠原 ちひろさんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト
(28)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あなた
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
5
10-5-17
あなたに届けよう
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
6*
10-1-3
夜は沈黙の代価で震える
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
8
09-12-30
アルルカン洋菓子店
-
瀬崎 虎 ...
散文(批評 ...
3*
09-12-23
_わたし_大丈夫です
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
4*
09-12-22
ガーベラさん
-
瀬崎 虎 ...
散文(批評 ...
7
09-12-18
数え切れぬほどの幸せな家庭が暖かい屋内で晩餐をとっている時間 ...
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
6
09-12-17
_さようならとさようならの隙間
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
6
09-12-11
センセイのセンセイ
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
8*
09-12-8
クロマティック・ラヴ・アフェア(ガーベラの花束を手に立ち尽く ...
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
7
09-12-6
逃げるように二人
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
6
09-12-6
The_Beautiful_Experience
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2
09-12-5
おやすみなさいという
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
5
09-12-3
Ridges_of_December
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
4
09-12-1
固い地面を蹴って
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2
09-12-1
ああ_ここは春の公園のよう
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
3
09-11-29
見えていたのに見なかったもの
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
6
09-11-26
17歳
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
4
09-11-25
木漏れ日の中で出会う
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
5
09-11-23
千年
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
5*
09-11-20
雪
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
3
09-11-19
If_I_were_beautiful...
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
3
09-11-17
I_wish_you_were_here.
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2*
09-11-15
そして/あるいは君の弱さを
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2
09-11-11
不幸でなければいいと祈る
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
3
09-11-10
僕はカーディガンのボタンを外して
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2*
09-11-10
桂剥きハルシネーション
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2*
09-11-9
この心臓では
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2*
09-10-30
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