盲目七つ
within

蒼白の掌に
重ねられた
日に灼けた褐色の掌
襞と襞が結び合うように
地中を流れる
一本の水脈となる

生い茂る雑草の
繁殖の力に
おののきながら
人々は
草刈機で切断する
親指を


 切り
 裂かれる
 茎は
 水脈を
 教えてくれない
 燃や
 されて
 灰になる必然に
 逆らわ
 ない


キャベツのような
意固地な性格を直そうと
できるだけ細かく千切りにする
忍耐を覚えたら
いつかやってくる気がした

従順な羊が
抉られた心臓を再び取り戻す
何度でもよみがえる
七つの子


自由詩 盲目七つ Copyright within 2010-05-22 05:20:08
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