すべてのおすすめ
オレの言葉に意味はない
オレの思想に深みはない
何か考えている
フリしてるだけさ
一日が終わる頃には
クソして寝るだけ
それだけ
全くそれだけさ
行間からは
....
その日、檻から放たれたイングランドのすべての男たちは女房から逃げるようにスタジアムへ駆け込んだ
<1966年ワールド杯決勝戦>
1
春を見て
鳥はなんて思うだろう
月を見て
蛙はなんて思うだろう
虹を見て
花はなんて思うだろう
雪を見て
雲はなんて思うだろう
空を見て
木はなんて思う ....
この際、生理や物理なんて
大人のお伽は邪魔だ
畳の上に、
ヨーヨーなんかとぶん投げて置くさ。
柔らかなまま
君のおちんちんを引っぱって引っぱって
電車に乗って、新宿で乗り換えて
上野動物 ....
恋は未必であるがよい
いちいち詩にはせぬがよい
俎板の上で涙のあらい
泳げよ空にコイのぼり
喉元すぎれば熱さを忘れ
こいこく
かんろに
かぶらむし
自分の恋をネタにするなら
....
昨夜の雨でまだ湿っているアスファルトは
打って変わった今朝の強い日差しを吸い込み
ジーンズに包まれた足元からじわじわとあたためる
今朝は目玉焼きを二つ作った
フライパンを火にかけて卵を ....
美しく
燃え上がらなくていい
キリンとか時計とか蟻とかダリとか
ひとでもひとでなくとも
君がそこにいて
「僕って誰」と問うのなら
君の顔や肩をぺたぺたとたたきながら
「君ってこれ」と ....
{画像=100707203016.jpg}
{引用=
雲の上も
青空の上も
いつも星空
すべてが
星空の出来事 ....
キャットフードや昆虫ゼリーのコーナーに
バクのエサ、タウリン強化だそうだ
獏おいで、ごはんあげる
獏おいで、何が好き?
売ってるやつじゃなくても食べるよね
生き物にエサをやるのは楽し ....
{引用=
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
孵化した途端
光に溶けて
満ち欠ける月が映る
瞳を抉り出し
過去を刻んだ証人として
....
石を投げても
光の輪が邪魔だった
それほどまでに
私の研ぎ澄まされた湖
凍りついた透明
そこに蹲っている、もしくは
うつぶせている、あるいは
待っている
私は
私の研ぎ澄まされた ....
希望に無理矢理引きずられて朝が来る
誰が希望と勝手につけたのか
朝は明るいから希望でしょうと押し付けがましくされる
泣いても笑っても朝が来るんだから
笑って迎えましょうだなんて
夜の過ご ....
藍色の正装は纏われず
あなたは花に囲まれて眠りました
花の緑と衣服の藍とが
白い骨に残りました
頭蓋の金具は一緒に埋めました
生きるものが
その奇妙な構図をどうしても露呈しながら
日 ....
あなたを
飲み込んだ
あたしの
なか
やがて
死に絶える
愚かな
熱を
どうか
器ごと
飽和して
あなたの
細胞に
なりたい
胃に優しいとか
目に優しいとか
肌に優しいとか
地球に優しいとか
特定部位には優しいのに
わたしには 誰も 何も 優しくしてはくれなくて
バファリンの半分は優しさでできていますとか
お金 ....
印欧祖語は滅亡済みです
子々孫々のそれはこれからですが
船という言葉を持ち
どこか大きな湖か川か
とにかく海ではない水のほとりから
雪という言葉を持ち
白いものが舞う中を、覆う大地 ....
百年目の風船が飛んでゆく
百年目の風船は一つではない
それぞれには手紙と花の種が結わえられ
それからヘリウムと
教会の創立百周年なので
天への思いが詰まっている
風船は一つだけでは ....
別にこれと言って不満などないさと
本性をポケットに突っ込んで歩いてく
巡り巡る日々が負担となって
逃げ腰の僕に重たくのしかかる
伏せ字で書いたヘルプミー
気付かれる間もなく日が暮れる
....
将来、遠い未来
アスファルトはとても良い示準化石になるそうです
三葉虫なら古生代
アンモナイトは中生代
アスファルトなら今ぐらい
日々降り積もる詩の数々はどんな化石になるでしょう
日々降り ....
しもた屋の二階の窓から眺める世間は
霧雨にすべてが濡れている。
少し前囁かれた
ちょっと起きておくれよ
という女の声に 後ろ髪引かれ
そのまま昼まで 居付いたが
この雨で世間に戻 ....
握りこぶしに八割の水分
寝具に横たわり
タンクトップも脱いでしまって
タオルケットに巻かれてしまえ
コットンが素はだかを優しく撫でる
身体感覚が昇るからうつぶせを楽しんで
ひと ....
息が しづらい
シンゾウ が 這いあがる (さみし い)
すって はいて
はいて すって
しびれる 手のひらで
のどをつかむ (ど きどき) 脈うつひふ
す ....
「かぜのなまえ」
鳥の呼び声の鍵穴の恋う
すこうしあまったいまに核集めて
あのね
雪が木蓮のふかふかに
やさしく揺れてんだきみは
愛もらえば
「Lab ....
懐かしさがほしい
喉から手がでるほどに
だが賛同は得られず
君はしなやかに回る
....
名もなき花という言い方がある
名もなき花はたいてい
名もなき花を見かけたり見つけたりされる
でも
毎日一緒にいるクラスメートから
やぁ名もなきクラスメートさんって言われたら
変な気持ち ....
感想屋さん、始めました。
感想屋さん、始めましょうか。
冷やし中華じゃなくて
ほんの少しの感想でいいなら。
ほんの少しの愛でなくてもいいなら。
ごめんなさい、
よくわかりませんでし ....
六月の風
どこかにする
子どもの遊び声
落ちてくる手にあまる垂直な陽射しは、
すべての影を限りなく縮小し 見放し
あるがままの姿を投影してくれない
公園の木陰に一人ぽつねん
ベンチの女が ....
現代詩は難しい
まず発音が難しい
ローマ字で書くとge・n・da・i・shi
軟口蓋破裂音だったり歯茎破裂音だったり摩擦音だったり
口に出すからには覚悟がいる
語末の[si]っていうとこまで ....
彼女は彼を愛していたし、
彼もまた彼女を愛していた。
傍目から見れば完璧な二人だったけれど
どちらも鋭く光る牙を
その身に隠し持っていたから
二人の恋はいつも死闘になった。
顔を逢わせ ....
7日に蛭木の浜に下りていき
ヨガをする。
足の爪先から、踵まで、ゆくりと着地する。
干潮を合図に背中を反らせ、アーチを模る。
オヒルギとメヒルギが
音をひらいて絡み合い
嘆いて赤土を溶 ....
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