僕はもうなく
あるものへ もう
なにも夜にすらならない
姿へうかべようとも

かちどき橋が
ベージュのカーテンを手に
中に見つめていく僕は
遠くへ北海道を見る昼の窓に閉じ

歯 ....
僕が女になっても好きでいてくれますか
女に生まれていても 好きになってくれましたか
姉に生まれていても 好きになってくれましたか

僕の肌が黒くなっても好きでいてくれますか
日本人じゃなくて ....
ぼくはなんかの音楽番組のDVDランキングで
パヒュームの三人が黒のスットキングを履いて踊って
たぶんぼくの悪い妄想であるけど口パクで歌っいるライブの映像を見て
誰がいちばん美脚か或いはいちばんエ ....
ここを拠点に働いていると

はじめて話をする他県の方から

かならずあのことを聞かれてしまう

住民どうしだと

傷を見てしまうのが怖くて

あのことは聞かない

はじめて話を ....
胸の痛みが
恋のだったら
幾分 朝が澄んでいるのに
コンコンがゴボッ、ゴボッ、と
噴火みたいに茶色いタンを吐き出すのですもの
熱が鼻水がお腹が順序よく反乱し鎮圧されていく
峠を過ぎ ....
少し疲れてくる二十五歳

現実的になる二十五歳

老後とか考える二十五歳

後輩ができる二十五歳

そんなに若くはない二十五歳

周りが結婚しだす二十五歳

子供も生まれる二十 ....
遠い 遠い 空の 空の 下
あなたはどうしているのでしょうか

ただ胸にポカリと開いた穴から
静かにトウトウと流れ出していくようで

酩酊して
街の片隅のコンクリートで忘れ去 ....
ひと掴みもない   愛のカケラ
 そっと手のひらで包み込む

溶けていった悲しみは
     誰かの心に降り積もる

   私の所に来た悲しみは
         誰かの涙だったもの
 ....
「いい天気だね」は 愛してると同じ意味

あなただけが分かればいい

あなた ひとりにだけ 伝えられればいい

あなた以外には知られたくない気持ち

 沈みゆく夕陽が
 たくさんの情報を引き出して
  ....
空が青い
空が青いと心が晴れる
でも
心が青いと
空は濁るし心も晴れない
なぜ
同じ青なのにこんなにも輝きが違うのだろう
こう
彼は言った
[分からない
でも俺は・・・
みんなの ....
一体、これで何度目ー?

昼休み、カーテンの隙間から、
窓際に座る生徒がゴミを捨てるのをベランダから見ていた。
僕はそいつに近づいて、
「カーテンが揺れるだけだと思ったら大間違いだぞ!」
 ....
他人に期待するぐらいなら
自分でやれ
他人に期待されそうになったら
全力で逃げろ
こどものしごとはなあ

勉強と

うちのお手伝いと

友達にやさしくすることやで

自転車のうしろの僕に

よくそう言っていた叔父は

定職につかず

まわりをいつも心配さ ....
私たちには
自由がないから
私たちはそれぞれ
素敵なものを提出しあい
小さな箱庭を
作った

透き通る石や
カラフルな千代紙や
マフラーからほどけた
大好きな色の毛糸や
私 ....
義弟が風呂上がりに寝っ転がっていると
娘がコロコロを拾ってきて
いきなり
一心不乱に背中を転がし始めた

マッサージか、気持ちいいな。
笑う義弟をよそに
手を休めない娘
真剣そのもの

ついさっき、猫 ....
灰皿の出前業者が
灰皿で頭をかち割られるという事件が起きて
かち割られた頭の中から
灰皿がこぼれ出してきて
それを受け取るのに灰皿が必要になり
灰皿で溢れた灰皿を灰皿業者が処分しに灰皿に乗っ ....
 
パンの人がいた
とてもやさしい人だった

パンの人は毎朝耳を焼かれ
いい匂いをさせて目を覚ます
家族をやわらかく包みこみ
ひとときの幸福をもたらしてきた

パンの人はどこか淋しい ....
午前中、こどもと明治神宮の宝物殿の前にくりひろがってる芝生へ。

いろんな鳥がいました。

うわあーい。

場所としては苦手ですが、鳥はすきです。

そういうのを気にしないで、鳥をみて ....
生まれ変わったら
私、アメーバになる気がするの

そう言ったら
友達、笑ってくれたから

ミジンコになってよ

そうお願いしたら
友達、満更でもないみたい

そのあと
二人して ....
ひとしずく
器 くちもと


遠くを
ぬぐう
ひとくちを
映す


静かな渦が
冬の曇を見る
膝の上の
鈍色の背


どこかで
どこかが
うたっ ....
枝葉に風が吹いていた
茶や薄緑に、カサカサ、ゆらめく葉たち
今日で休みも終わりか…

小さく霞んだ町が 青や 白や
黄やデニーズを散らばせ びゅうびゅうと吹く
あそこは、あたたかいんだろう ....
 僕はサバンナの中心で死にたいと思った。それはサバンナの中心ならば、よく分からない生き物にモサモサと食べてもらえると考えた末、至った結論だ。
 けれど、わざわざ、そんなことをしなくても良いんだという ....
誰も知らない月の海で

明日、人魚が歌います


僕らが生まれた日のことと
サボテンが
初めて棘をもった日のこと

空爆の空を見上げた最期の{ルビ視界=ヴィジョン}や
ゴルゴダの丘 ....
ひとりになるということは 
土手の芝生に埋もれながら 
日に照らされて喜んでいる 
ひとつの石になることです 
現場に現れた刑事さんが言いました
ラーメンだ
みそラーメンだ
至急持って来てくれ
近くにいた制服姿のお巡りさんはそれを聞いて
自転車に乗りどこかに行きました
刑事さんはコートの右ポケットか ....
「あいつら頭にくるんで爆撃したよ、よろしく」

ってふざけるな!



 
磯野家の関係者は歳をとらない
であるならば私はタイ子の元彼という役どころを希望したい
タイ子からは別れたあとも年賀状が届く
しかし届いても届いても時代は変わらず
私は先へ進めない



 ....
今年は俺にとって最悪の年だった
忘年会とは俺のような人間のためにこそあるべきだ
本当に心から切実に年を忘れたい人のためにあるべきだ
でも俺は一度も忘年会に呼ばれない
自分で開こうとしても誰も集 ....
 
いつからだろう僕のからだには
アルファベットと数字が記されている
いくつめかの恋をした時に
恋人により偶然見つけられて
それからすぐに彼女とは別れた
とても怖がりながら僕のもとから去っ ....
どうしてどうしていがみ合うのですか?
同じ同じ人間じゃないですか?

そうやって笑えないのは
誰のせいですか?

そうやっていがみ合ったり傷つけあうのは

歴史のせいですか ....
光井 新さんのおすすめリスト(443)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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震災について- 吉岡ペペ ...自由詩409-1-18
風邪三段- ヨルノテ ...自由詩1*09-1-18
二十五歳- こうこ自由詩409-1-18
AM05:46- 瀬田行生自由詩21*09-1-18
悲しみの回路- 明香璃自由詩109-1-17
いい天気だよ- 北大路京 ...携帯写真+ ...27*09-1-16
偽り- 華多哉自由詩209-1-16
カーテンによる間違い- プテラノ ...自由詩509-1-15
ウィーキャン- udegeuneru自由詩109-1-15
時は進む- 吉岡ペペ ...自由詩509-1-14
六角の箱庭- RT自由詩1509-1-13
学習- しげ携帯写真+ ...309-1-7
上にぎり灰皿- サトタロ自由詩2*09-1-3
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Plankton_Union- アヴィ自由詩4*08-12-30
- 木立 悟自由詩408-12-30
ドライブインの上から- K.SATO自由詩308-12-30
この表現があってる- がん自由詩708-12-29
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