ねえ、ごめん、
なさい目の痛みがないのは、
まっすぐ見た、見て、いる、はずなのに。

ある、ひ、かり、に、
踊るように広がって、白く、
飛んでいる、魔法、に、なって、
触れたもの全部 ....
オレが中二のとき生まれたおまえ

こうしていることを妻子が知ったら

いきなり難破船に乗らされるだろう


抱きしめるという行為とはいったい

戦争に引き裂かれた愛ではない

切 ....
野球場のフェンス越しに
鈍く湿った風
予感の匂いに満ちたアスファルト
屋上と屋根の向こう側
午後の光を遮断して
雨粒いっぱい雲が来る
金網をつかみ取り
いちもくさんに飛び降りる
私の制 ....
世界中に散らばる玉を七つ集めて
年末 コメ兵か大黒屋に持ち込みたい
顔面にモザイクをかけられた私が
店員を相手に交渉をする様が
夕方の情報番組で特集されたなら
HDDレコーダーに15時間録画 ....
{引用=

ぼくたちの鳥は、預けられたまま
誰もいない部屋の
つめたい鳥かごのなかで
ひくい声でうたっている
透明なガラス瓶と花
傾いたテーブルは沈黙で伴奏し
薄いカーテンから秋の日が ....
 石をみている
 石の奥に映る光をみている
 石の奥に映るわたしをみている
 石の奥に映るわたしの瞳をみている
 石の奥に映るわたしの瞳に映る光をみている

 石とわたしのあいだには
  ....
例えば
柵があるとして

気軽に助走をつけて
ひらり、と跳ぶひともいると思うんだ

でもボクは
柵の前で
怯え躊躇して
うずくまってしまう

そして
耳を澄まして
遠く遠くの ....
新しい季節へと
かわっていくなにか
さがすように風を嗅ぐ
子犬になれそう

  正しいとかまちがい
  とかはしらない
  模造できないほんとうを
  さがすように風を嗅ぐ
  そん ....
空と呼ばれる蒼い壁が、

仮の神から地上に23枚ぶっささっている。

それらは夏を、夏の影を、ゴム草履で踏んで固定しておく

逃げ水が逃げ水をおいかける。

白球をぶち当てて、灰球を否 ....
いくぜー あーはー 行こうぜ いくぞー

俺たちにできることは 世界の光をぶっつぶせー
ヘイヘイヘイ
俺たちにできることは 天使の羽をひっこぬけー
ヘイヘイヘイ

スピードフリークは弾丸 ....
二月の炎は

情念の

雨に濡れて

そこだけ白くさせていた

テールランプが

ひとを待つ

前かがみの傘が

きえてゆく

アスファルトから

春の香りがした
 ....
音に敏感になる
静かな昼下がり

小鳥の声が波打つ
口笛のような
彼女に相応しい音を出している

    風が吹く、、

犬の声が轟く
彼も彼で
相応しい音を出しているのだ

 ....
 ひとつ、ふたつ、と、あなたは
 錠剤の粒を数える
 明日を待てずに、夜を待てずに
 ひとつ、ふたつ、と、あなたは
 舞いおちる煙草の灰を数える
 線香の如く滅び落ちていく愛を
 指先で留 ....
こどものころ

公園は島だった

オレにとって

公園は島そのものだった

いくつもの島を

オレは巡るのだった

そのなかでも

雨の無人島がいちばん好きだった

遊 ....
 以下は、唄子「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」に触発されたものである。多少批判めいたものになるかもしれない。

 とはいっても、じつは私も楽しく読んだ一人であって、これはひとえに唄子さんの ....
湯船のふちまでお湯を張る
そっと揺らさぬように
しずかに身を沈めると
溢れ出たお湯が
洗面器をさらった


体の芯がやわらかくなるまで
ゆっくりと数をかぞえる


  幼い頃
 ....
人の輪ができる。
冗談言って
気づかって
けなされて

君はダイヤモンドのようだ
そんなに大切か?と喜んだら
いくら傷つけても傷つかない。
その位、図太い奴だ、と言う。

ボーリン ....
土曜日の朝

きょうはここにいる

子供たちの話す声がする

愛人とだと

土曜日の朝を

迎える場所はまちまちだ

性欲だけではないけれど

足るを知らないで

せつなくなっている

無駄な時間なの ....
殺鼠剤を買いにコンビニに行ったら
レジ横の温蔵庫にケータイがぎっしり詰まっていて
「美咲」「優」「乃亜」などとお品書きがあった
疑問百出なので試しに買ってみようとしたら店員
今入れたばっかりな ....
暴走族の少年たちを一同に集めて
野球チームを結成しようと試みた
最初は反発していた少年たちも
やがて野球の面白さに魅了され
一人また一人と暴走族を脱退
今では心から野球を愛する
純粋な若者 ....
今年は逆チョコが流行るというので
私も早速チョコを買いに出掛けたが
行きの電車賃を払ってしまったら
財布に全然お金がなくなって
チョコを買うことが出来なかった
こうして流行に乗り遅れた私は
 ....
料理を始めた。

その多くは
夢を素材としている。

それを食べたあとに
あなたは

あの日のように
歩く
あの日のように
自転車に乗る

あの日のように


料理を始 ....
誰がいったのか知らないが、戦争が始まったのだと云う。それも聞く所に拠ると、青山のホテルの一室でだとか、はたまた九州の阿蘇のほうでとか、とんでもなく脈絡が無く、規模も理由も判らないまま只噂ばかりが先行し .... 人間は、皆、光源だ。

ただし、輝いている人ほど強い光源だ、という意味ではない。 



光源は自分を照らすことができない。

必ず、誰かを照らす存在だ。照らすだけでは輝けない。

 ....
引力が、

 ある

きみと、ぼく

 地球と 月

  引力がある

 ひきあう

すべては ひきあう

  きみに ぼくはひかれる

 きみも ぼくに 月に
 ....
顕微鏡をのぞくと
あんなに青かった星が
茶色く濁りはじめていた

助教授に
どうしましょうと
尋ねると

捨ててしまいなさい
安全な場所に
と言う
いつもそう言う

わたしは ....
貴方の
意味なんてない
と挑発する詩を読んで
心が
ざわっと動いて

コメントを書いていたはずだった
のに
手元が狂って
書いている途中で消してしまった

あぁ、なんだよ

 ....
星のひかりは

時間差の攻撃

出会ったことも

時間差の攻撃

待ち合わせ場所は

代えられるけれど

時をとめては

待つことは出来ない

だからここで

きみ ....
その人なしでは生きていけない、とか。

その人の為に生きていく、とか。

よく聞く月並みな台詞は 相手に完全に依存しているようにしか聞こえない。



愛とは、究極の相互依存の形なのだ ....
あまつぶの音が好き

トタンを叩く
タトタトタンタン


空からいくつも
銀色の糸がふってくる

タトタトタンタン
トタンを叩く


お家のなかで
絵本を読んで
ピアノを ....
光井 新さんのおすすめリスト(443)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フレア- れつら自由詩3*09-2-18
難破船- 吉岡ペペ ...自由詩609-2-17
通り雨透き通った虹- 楽恵自由詩4*09-2-17
願望D- セガール ...自由詩309-2-17
オルゴール- るか自由詩7*09-2-17
『石の鼓動』- あおい満 ...自由詩7*09-2-16
あの柵(跳べ)- 風音自由詩409-2-16
ライカ・シンドローム- たりぽん ...自由詩14*09-2-16
Norwegian_baseball_Cat_1- satyri自由詩109-2-15
レッド・ホット・チリペッパー_- ヤプー自由詩209-2-15
二月の炎- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-14
- 高橋魚自由詩1*09-2-14
『白夜』- あおい満 ...自由詩2*09-2-13
雨の島- 吉岡ペペ ...自由詩409-2-13
フラグについての考察の考察_—鑑賞について- パンの愛 ...散文(批評 ...109-2-13
浴室- ことこ自由詩11*09-2-12
ダイヤモンドの心- ペポパン ...自由詩5*09-2-12
土曜日の朝- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...309-2-12
サッソポリッシャー- サトタロ自由詩1*09-2-12
後先- セガール ...自由詩109-2-10
転落- セガール ...自由詩709-2-10
料理- 草野大悟自由詩3*09-2-10
蛇行- aidanico自由詩209-2-10
光源- エルメス自由詩2*09-2-10
ぐるぐる- 北大路京 ...自由詩21*09-2-9
ミクロ分析- 小川 葉自由詩3*09-2-8
零れてしまった言葉- kauz ...自由詩6*09-2-8
星をささえる- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-8
弱者の宝- エルメス自由詩2*09-2-7
あめのひ- にィ自由詩109-2-7

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