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とても高いところから
飛び降りていたなんて知らなかった
飛び降りていた自覚もないのに
それこそが生きてる証だった

飛び降りながら僕らは
顔を見つめ合い皮膚などに触れた
泣い ....
 
あの日
あなたはひとりだった

わたしも
あの日ひとりだった

今はあなたはふたりで
おなかには
もうひとりいるのだという

わたしも今は
さんにんだ
 ....
 
ヒトのかたちを持たない
友だちが
殖えている

わたしのマイミクシィは
ついに五十をこえた

文字で言葉を話すから
人間なのだろう
とは限らないけど

ふと思う
彼らはた ....
顕微鏡をのぞくと
あんなに青かった星が
茶色く濁りはじめていた

助教授に
どうしましょうと
尋ねると

捨ててしまいなさい
安全な場所に
と言う
いつもそう言う

わたしは ....
 
ものごころついたときから
あるもよおしものが
そこでおこなわれていて

開催期間:ひとのきかん

とかかれてあるので
ふしぎにおもい
うけつけのおねえさんに
ひとのきかんとは
 ....
 
パンの人がいた
とてもやさしい人だった

パンの人は毎朝耳を焼かれ
いい匂いをさせて目を覚ます
家族をやわらかく包みこみ
ひとときの幸福をもたらしてきた

パンの人はどこか淋しい ....
 
いつからだろう僕のからだには
アルファベットと数字が記されている
いくつめかの恋をした時に
恋人により偶然見つけられて
それからすぐに彼女とは別れた
とても怖がりながら僕のもとから去っ ....
 
やさしい人がいる
生きることのつらさがわかるから
察してくれて
会ってくれる人がいる

めそめそと
泣いてしまうかもしれない
その人の前で
ほんとうは泣きたいのに
つよい男のふ ....
 
そのひとの
エタニティという香水の
匂いが好きだった

あまい匂いがしていた
君といる時はいつまでも
永遠だと思っていた

エタニティは
永遠
という意味であることを
その ....
 
ひとの顔を
覚えることができない

とくに好きになってしまった
ひとの顔など

ひたすら
目をそらしながら
声しか
覚えていない

声が
顔になってしまった
ひとの顔
 ....
 
十くらいはなれた
妹に
よく似た娘に
やさしくしてしまう

やさしくした後で
そのうかれた顔は何だと
誰かに言われたわけではないけれど
きっと僕は
そんな顔をしてる

もっ ....
 
ウィスキーの
琥珀色の
その向こうに
浮かぶ世界を見ていた

一瞬の絵のように
今日の一日が
そこにあったのだ

ちびちびと飲む

ぴちぴちと
魚が跳 ....
 
だって
家族はコンピュータだから
のひとことで
だれもが無口になった
そのことが不思議でしょうがない
子供が欲しがるものといえば
ファミリー・コンピュータ

わたしたちは家族です ....
 
言葉にならないことを
言葉にしなければならない
気がしてるだけで
声にならずに消えていった
言葉たち

僕はそれらを愛し
軽蔑した
毎日見送ることしかできない
君の横顔を見つめ ....
光井 新さんの小川 葉さんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛び降りる- 小川 葉自由詩209-3-25
- 小川 葉自由詩309-2-21
ロボット- 小川 葉自由詩4*09-2-20
ミクロ分析- 小川 葉自由詩3*09-2-8
ひとのきかん- 小川 葉自由詩8*09-1-29
パンの人- 小川 葉自由詩208-12-31
R305- 小川 葉自由詩4*08-12-26
やさしい人- 小川 葉自由詩508-12-23
エタニティ- 小川 葉自由詩308-12-14
- 小川 葉自由詩308-12-10
- 小川 葉自由詩21*08-12-8
ウィスキー- 小川 葉自由詩408-12-5
_ファミリー・コンピュータ- 小川 葉自由詩3*08-12-3
恋の言葉- 小川 葉自由詩308-11-13

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