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   待ちに待った 水無月の
    風と光を 浴びるとき
  独り暮しの 翁はつぶやく

我が前半生は 偶然のすがたで
我が後半生は 必然のかたちで

虚無僧すがたに なっていると
好きですという声が
しみこむのは、

だれも
かれも嫌いだと
苦さがあふれた、小さなこころだから?

友となのるものが
あすのためにきょうを
やさしげに接する、小雨に ....
立て続けに何杯も
水を飲んだ 若い頃は
いつも
だがもう
そうはいかない
コーヒーを入れる時間が わたしの
呼吸の長さである
いつもの あなたのように
コーヒーメーカーは たどたどしく ....
家では子どもにキラキラネームをつけて
人と違った個性になって欲しいと
プレッシャーをかける

学校は子どもの個性に注文をつけて
人と違ったことをしないで欲しいと
プレッシャーをかける

 ....
君はジタンを{ルビ喫=の}んでいる
象牙色した指が佳い
くちびると髭の剃り跡で
わたしの視線をからめとる

君はわたしに火を点けて
ハイにしながら 微笑する
君はもひとつ紙巻き咥え
灰 ....
耳にあてた小さなスピーカー

三半規管で広がり

流れるメロディ


耳にあてた小さなスピーカー

蝸牛神経を通って

脳を揺らすリズム


日常を隔たり一本線 ....
君が落とした命の代わりに
星が美しく見える夜だった

まだ若かったのにという声を
うまく飲み込めずに私達は
胸ポケットのハンカチを湿らせ
君の唇に紅を塗ったよ

初めての化粧はどんなも ....
電動歯ブラシ
ごしごしやっては
いけません
浴室のカビ落とし
ごしごしやっては
いけません
掃除機
ごしごしやっては
いけません
でも昭和生まれは
ごしごしやらないと
やった気が ....
 美を描くノートは未だ白く、
 夜と朝の狭間でゆらゆらと揺れている。
 美の中に優しさを忍ばせて、じっと待つひと時。
 窓から望む街路灯が不規則に消えてゆく。

 淡い夢のような微睡が訪 ....
今宵は満月。
海は闇と月明かりが入り交じっていた。

人か魚か、判断の難しい女が裸を晒していた。
下半身が魚で上半身は人間。
それが反対だったら不気味だったに違いない。
髪は長くて背中まで ....
六月と聞けば
梅雨がすぐ頭に浮かぶ

梅雨と聞けば
少しだけ控え目な
紫陽花が頭に浮かぶ

雨で薄暗い梅雨
外出はせずに
窓から庭の紫陽花を眺める

雨は止んでもまた降り始める
 ....
誰にもわからないだろう
聞き取れない世界
誰にも理解して貰えない領域
雑音混じりで聞き取れないとか
どんなに格好良い音楽でも
僕には全然音楽じゃない
電話、本当は大嫌い
聞き取れないから ....
青い少年が
指をもって
噴水をみている

歌おうとして
泣いたり
描こうとして
折れたり
飛ぼうとして 揺れたり しながら

わたしたちは
このまちの
記憶として
忘れら ....
父親の肩にしがみつく幼子の瞳に 
映る、黄金の御神輿

何台もの金の神輿が練り歩く 
この街の酒気を帯びた
荒くれ者の若い衆によって 持ち上げられる
「エンチキドッコイショー」

かけ ....
精神病院にてⅡ

何歳ですか?
何歳ですか?
何歳ですか?

私?六十

この六十のじじいは
タバコ一箱を持ち
一本取り出す
そして火を点け一口吸ったら捨てる
二本目から二十本 ....
どん、どん、ふぁんふぁん
どん、ふぁん、ふぁん

ドンファンと聞いて思い出すのは
ほらっ、あいつ
インチキみたいな日韓共催W杯で
活躍したことになっているあいつ
何つったっけ?
えーっ ....
僕に関係の無い人が笑っている
僕に関係の無い人が泣いている
僕に関係の無い人が風に揺れている
僕も少し風に揺れながら口を開けて
あの日のことを思い出そうとしている
あの日、が何のことなの ....
愛はみずうみ、湖底の起伏をすみずみまで満たすもの。欠落やひび、果てのない深淵さえも無限に満たしていく。魚たちは浅く深く光を伝達し、水草は緑色に微笑んでいる。僕は僕という風景の連なりを君に映写した。 .... 薔薇の散るかすかなざわめき
酸性雨はやみ
コンクリートは少し発熱している
大きな海で貝は風を宿し
小さな海では蟻が溺れる
波紋はいつだって
丸く
遠く
対岸で鳥はさえずり
ポストはチ ....
棘の生えた心だ

もう、侵食されて、棘の生えた魂へ

伸びた棘を削るのは 友人
伸びた棘を取るのは 嫁
伸びた棘を刈るのは 母

周りの人に支えられる若い介護

情けな ....
夜を
飛んでいく大きな鳥を
始祖鳥、
と呼んだのは君だったか

そしてそれを呼び慣らしたのは
僕だったか

手を振ったのは僕だったか
振り払おうと強くあげたのは
君だったか

 ....
なやみがひとつもなさそうなセンスで、
女は笑うんだ。

冷たくさえみえる
冴え冴えとしたシャフト立ちの
ゴーガンフソンな片頬笑み。

まるでたった1枚のアニメのセル画のよ ....
欲しいものは欲しい
なんとしても欲しい
どんなことをしても欲しい
誰かを傷つけるようなことがあっても欲しい
かもしれない

欲しがらないようにはならない
欲しくってないものねだりまでする ....
俺の無機質を食う
お前の無機質を食う
俺の無機質はスイートで
お前の無機質はデリートだ
俺は気に入らないものには手も付けないが
お前はまずいものでも残せない性分だ
ずっとそうだった ....
佐川くんが
また不起訴になった

佐川くんは
人肉食事件に始まって
汚職事件も
公文書改竄事件も
何もかも不起訴だ
ぜーんぶ不起訴だ
それなのに
佐川くんを
糾弾するだけ糾弾した ....
まぶたの裏で
闇がモクモク

幼少時代の
夜のモクモク

闇が闇でない
暗がりの中

朝は遠く
眠りは祈り

黙々と進む
イニシエーション

夢中へ入る
最後の ....
 屍の歩行

眼孔虚ろな屍の歩行
背に虹のような色とりどりの傷
水蒸気の中で何も呟かないままに
解れた縫い目で足跡は塞がっていた
火は酔拳のように揺らめいている
消えるまで眼孔を落葉のよ ....
窓の外で雨が降った時に
洗濯物を家の中にしまう
良い子じゃなかったことを思い出す

買い物帰りのママを待つ間
赤信号を見落とさないように
小さな体を曲げて祈った

こんな気持ちを抱える ....
舌に絡まる火酒のような色恋沙汰には もう飽いた
冷えたその肩 ぬくい翼で癒やしたい そう思うのさ
舌に絡まる恨み言なら くちうつされてもかまわない
笑い飛ばして耀く君を わたしの翼で孵すのさ
貴女は

手の届かない高い処に咲く花だった

わたしは貴女を見上げて

その美しさにため息していた

そしてその先の空を見上げて

雨が降るように祈っていた

貴女が枯れてしま ....
間村長さんの自由詩おすすめリスト(2562)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
亡_題_(x)__- 信天翁自由詩118-6-9
あの白い空に、帰るもの- 秋葉竹自由詩618-6-9
コーヒー- オイタル自由詩418-6-9
ギラギラネーム- イオン自由詩2*18-6-9
けぶりぐさ- 福岡朔自由詩3*18-6-9
イヤフォン- 暁い夕日自由詩6*18-6-9
14歳の詩- ミナト ...自由詩118-6-9
ごしごし- zenyama太 ...自由詩2*18-6-9
欲望~詩作- ヒヤシン ...自由詩5*18-6-9
Rock_- こたきひ ...自由詩118-6-9
紫陽花の色- 夏川ゆう自由詩218-6-9
僕の世界征服宣言- TASKE自由詩118-6-9
噴水2- はるな自由詩318-6-8
春祭り- 為平 澪自由詩218-6-8
精神病院にてⅡ- moote自由詩218-6-8
ドンファン節- 花形新次自由詩118-6-8
さよなら- たもつ自由詩2418-6-8
みずうみ- 葉leaf自由詩418-6-5
六月の朝はまどろむ- そらの珊 ...自由詩1618-6-2
- 暁い夕日自由詩14*18-6-1
真夜中の始祖鳥- フユナ自由詩418-5-31
さらしもののうた- 秋葉竹自由詩318-5-31
欲しい- 坂本瞳子自由詩4*18-5-31
Inorganic(性質など関係ない)- ホロウ・ ...自由詩7*18-5-31
佐川くんに謝れ- 花形新次自由詩318-5-31
モクモク- シホ.N自由詩318-5-31
屍と女の心理- moote自由詩218-5-31
おるすばん- ミナト ...自由詩218-5-31
- 福岡朔自由詩518-5-31
薔薇と神様- 卯月とわ ...自由詩518-5-31

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