すべてのおすすめ
僕に関係の無い人が笑っている
僕に関係の無い人が泣いている
僕に関係の無い人が風に揺れている
僕も少し風に揺れながら口を開けて
あの日のことを思い出そうとしている
あの日、が何のことなの ....
 
 
手紙を出す用事があって
エレベーターを待ってる
扉が開く
エレベーターの中が
こんにゃくでいっぱいだったので
乗らずにに見送る
あんなに沢山のこんにゃくを積んで
あのエレベー ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
道端に膝が咲いていた
膝が咲いていた?
膝が咲いていたとはどういうことだろう
膝は、知りませんよ、とばかりに
風にゆれ、少し音を立てている
春も終わるころ
ぼくは何の確証も持たずに
 ....
夏痩せしたみたい
はり金が差し出す腕は確かに細くて
どこまでが腕でどこからが腕なのか
わからないままに、痩せたね、とさすると
そこはこめかみよ
拗ねたふりをする

食卓には温めたロー ....
(一)すべてのものは

日が翳っている
四月は末日
冷たい図書館の
その片隅で


ある日、男が生まれ
ある日、死んでいった


たった二行の
歴史書が
誰にも読まれること ....
ラッコといっしょにお風呂に入る
ラッコは不安気にぷかりと浮いている
タオルをお腹に巻いて
その端を栓に結んであげると
やっと安心したようだがまだ不満気だ
そこで軽石を二つ持たせると
嬉 ....
街中ですっ転んだ
視界にあるのは人の脚

何事も無かったかのように通り過ぎる脚
立ち止まってこちらに視線を投げかけている脚

スーツの脚
ジーパンの脚
スカートの脚
ルーズソック ....
間村長さんのたもつさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さよなら- たもつ自由詩2518-6-8
こんにゃく(さん)- たもつ自由詩910-1-26
醤油- たもつ自由詩9103-7-9
春も終わるころ- たもつ自由詩403-6-11
週末の過ごし方- たもつ自由詩903-5-14
旅路- たもつ自由詩1003-4-20
教訓- たもつ自由詩703-4-9
人の脚- たもつ自由詩2103-4-2

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する