ほんというと
ぶるぶるするとこわい
だけど
きらきらたのしくて
でもやっぱり
ときおりぶるぶるこわくて
あなたのためにいきている、と
ごうまんにもなれず
じぶんのためにいきてい ....
すうっ
大きく息を吸い込んで
毎朝高く昇った太陽と
朝食のトーストの匂いに
目覚める

目が覚める時に
吸い込む空気は
澄んでいなくちゃ
目覚められない

朝、吸い込んだ
空気 ....
そのほほを
りょうてで
はさんで
あんいなことばを
のみこむ

おでこから
つたわる
ねつに
すこし
うろたえても
あんいなわたしを
しかって

まだ
あなたのや ....
草の原には緑の花が
常に誰かに呼びかけるように
異なる緑にまたたいている


山へ山へむかう道
途切れ途切れつづく道
雨の滴と羽虫がつくる
無音にひろがる水紋の夜


荒れ ....
娘のおえかき画用紙に 黒いクレヨンでおおきく ぼくは
パウル・クレーの天使の絵をかいた。

単純なモノクロームの曲線。いくぶん丸みをおびた輪郭。
やさしく閉じたひとみ。かるくほころんだ口も ....
冬の陽は降り
地は紫になり
雪は一言に昇る
翼は一瞬を負い
朝を蹴立てて
音は姿を撒いてゆく


雨のつづき
戻らない色
薄目をあけた午後の
窓に映る抱擁


すべ ....
あなたはきっと

さみしい

よながに

わたしに

でんわを

かけてくる



はなしの

ないようなんて

ほとんどない

そんな

じかんが

 ....
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  1

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
 ....
叫ぶ日がある
消えては現れるこの手の
痛みのない痛みに
叫ぶ日がある



叫ぶ日がある
空の半分を砕く雪に
曇を落とすことをやめた風に
叫ぶ日がある



 ....
葉をひろげて
スカートパラシュート〜
葉をおもいっきりひろげて
すって
 はいて
  ふくんで
   抱きかかえるっ
はい!そのまま
ゆっくり腰をおとして
ポットの底まで
そして
 ....
そうわたしはあなたの耳

あなたが寝てても

わたしは起きている


あなたが寝てる時の

お話はわたしが

しっかり胸(つぼみ)の内に

秘めましょう

そうそ ....
電柱の光の下
吹雪の光の下
からだに積もる雪をはらう子



はらってもはらっても
雪は来て
髪は 揺れて



通り過ぎる低い光に
風は終わり
また はじ ....
堕ちた孔雀が集まる場所で
ただひとりかがやくものは傷を得たもの
白く織られた光の羽の
かすかなほころびから見える花
光や音の波の向こうに
見えること 見えないことの向こうに ....
山へと向かう道の角を
一本の木からあふれた花が埋めてゆく


新月の原
うずくまる獣
高く低くつづく夜


響きのなかに現われる
草色の歌
波うつ獣の背の上に
花 ....
雲が流れる
柔らかい風に乗って

雲が流れる
新しい世界を目指して

私も流れていけるかな
一緒に行ってもいいですか

時間が流れていく
私をのせて流れる

千切れた雲も流れて ....
死んだらしいので
ビデオを借りにいった
全部貸し出し中
考えることは皆同じ
本当は
堤さやかが好みです

24歳のセーラー服
死んで歳がばれる
36歳になったばかりの ....
ひらたく長いパンの両端を
いとおしげに抱えている子
何度も 何かに捧げるように 
持つ手を変えては見つめる子



パンはやがて消えてしまうけれど
君のからだの一部になる ....
あれ、なくなった
確かに21日の次は22日
カレンダーを疑う

今は23日

昨日は21日
あれ、22日がないぞ

コンビニで季節はずれのアイスを
買ったのは昨日21日
長電話を ....
洋なし色に 辺りが包まれ
萩焼のカップには
チャイの印香が漂う中
窓辺からは
いつもと同じ風景

いや 今日は
こんもりと茂る葉の代わりに
樹木には 綿雲の実がなり
成熟したそれは
 ....
その少女の玉手箱は
最上階の右から三番目

上りきるとすでに
玄関のドアは少し開けられて
少女は風に挨拶をしながら
俺を見ている

「きょうはなにしてあそぶ?」

部屋に入るとすぐ ....
その港の海は

溶鉱炉の煙突の火で燃える

月面が見たくなったら

その火柱の傍で

7つの石を  意思を

いっそ一度に海面に放れば

一瞬だけでも見れるのだ


 ....
ときどき
おるごおるを ひきだしからだすと
ものがなしい おとがする

くらいなかから
ながれだすおと

ゆくえはみえず
かべにあたって
しみとなる

てんじょうの かお
を ....
午後に消える鳥の声
冷えてゆく街の鉄の音
夜の波 海の嶺
黒い光のなかの
座することのない独つの星


風の名も
静けさの名も知らず
滅んだ国と
けだものの国の間をさ ....
夕焼け の 細い指 輪
つなぎとめて

白く めくれた
枯れ木 の 小屋

ころり
まぶた
なくし

星 の 皮
扉 に 

歩いて 帰ろう

とおい きてき
 ....
わたしは 此処に いるけれど
わたしは 此処に いる人か


本当は 此処に いるのだけれど
猫は 此処に いないのだ




雪で 
日のない夕景は
アルミ箔の
 ....
やさしい 風 に
月 が ついてくる

まわり道
草原 の じゃり

心 やすらぐ場所 は どこかな
踏み潰した草 の
やわらかい感触に

ひとりで 歩く事さえ
 ....
あなたから
別れのメールが来ました

気がついたのは
余光わずかな
アパートの階段を上る時
スカートの中に
想見の風が吹き込んできた

2段上がって
またメールを読んだ
左隣りの ....
夜の海が私を欲しがっている
或いは一つになれるだろうかと
踏み出した足に私は困惑する
そのとき私は生きている


そしていつも自らの中に
私は小さな一つの海を持っている
寄せては返すこ ....
私の前に渇いた冬が横たわり
私は枯れた花に叱られていた
道には鳥が落とした羽根があり
私はそれを拾って空へ投げる


冬空は何か物悲しいと言い
私は何が物悲しいかと訊く
ただ確信をもっ ....
私の方向音痴を笑いながら
手を引いて
東京タワーはあっち
六本木ヒルズはあっち
あれが皇居
お台場は向こう
新宿はあのあたり
晴れていたらあの辺に富士山が見えることもある
さて
あな ....
ダーザインさんのおすすめリスト(369)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いのちのぶるぶる- 玉兎自由詩404-3-17
透き通った- クラウン自由詩304-3-16
あんい_な_こくはく- 玉兎自由詩204-3-11
緑の輪- 木立 悟自由詩604-3-10
『ささやかなその両手につつまれて』- 角田寿星自由詩1104-3-6
天響的黄金- 木立 悟自由詩604-3-4
コール- 玉兎自由詩304-3-3
きゃらめる_5- アンテ自由詩45*04-3-3
ノート(叫ぶ日)- 木立 悟未詩・独白404-3-2
紅茶教室(ジャンピング編)- 湾鶴自由詩4*04-3-1
水耳花- 玉兎自由詩204-2-29
ノート(吹雪)- 木立 悟自由詩304-2-28
天花(てんげ)- 木立 悟自由詩604-2-24
地の花- 木立 悟自由詩404-2-23
地平線- 長谷伸太自由詩3*04-2-22
道具としての桃井望- いとう自由詩1104-2-20
ノート(笑み)- 木立 悟自由詩504-2-20
22日の惨事- 湾鶴自由詩204-2-17
雲の卒業式- 湾鶴自由詩1104-2-15
シュガーブラウン色の髪の少女- 純太自由詩604-2-11
本牧ムーン- 純太自由詩504-2-11
おるごおる- 岡村明子自由詩604-2-10
星_Ⅲ- 木立 悟自由詩504-2-8
星_の_きてき- 砂木自由詩6*04-2-5
此処にいない猫- A道化自由詩704-2-2
揺れる- 砂木自由詩9*04-1-30
なみだ- 純太自由詩504-1-27
遺灰- 和泉 輪自由詩1304-1-25
冬空と羽根- 和泉 輪自由詩804-1-20
標識- 岡村明子自由詩504-1-17

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