ノート(笑み)
木立 悟


ひらたく長いパンの両端を
いとおしげに抱えている子
何度も 何かに捧げるように 
持つ手を変えては見つめる子



パンはやがて消えてしまうけれど
君のからだの一部になるのだから
やさしくやさしく抱いていなさい
家に着くまでずっとじっと大事に



そのしあわせな笑みのまま
そのしあわせな笑みのまま





自由詩 ノート(笑み) Copyright 木立 悟 2004-02-20 16:22:47
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
ノート