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たなびいていく
たなびいていく
淡紅色の欠片の群れが
空に向かってたなびいていく


たなびいていく
たなびいていく
思い出色の校門に
長いあなたの黒髪が
空に向かってたなびいてい ....
体中の
キズを辿る

一番大きいのは
三歳のときの
やけどの痕

足だから目立たないのに
ママは
いつまでもいつまでも
ごめんなさいと
言う
もうこの子は
結婚できないかと
 ....
春を待っていた

電信柱の脇に
タンポポが顔を出して

庭のハナミズキの枝先に
小さな葉が芽吹き

桜が 今何分咲きだとかって
世間が騒がしくなったり

それでも まだ
春を待 ....
突然の雨に
掌で傘を作ってみたけれど
隙間が多くて
無抵抗に濡れていく私です

傾きかけた夕暮れに
落ちてくる雨は暖かい


いつのまにか
大切なことを忘れてしまったようで
メモ ....
どろりとした水
流れてきた

あなたを静かに濡らす

もっと買って来いって言われても
ないよ

もっと鼻を突っ込んで
窒息するくらい

そっとさすって
優しくね

朝のくら ....
錆びた鉄柱が立っている
裂けめは花に覆われている
雲ひとつない空
掴むところのない空


川沿いの砂利道は
小刻みな縦揺れ
見向きもしない水鳥


呼ぶ声に顔を上げ ....
ずっと着いてきたもの

性格 容姿

投げかけられた言葉たち

どんなに拒んでも

馴染んで離れはしない



ただただ

輝く瞬間は

いつでも大切で

どんな時 ....
 古くて黒ずんだ家具を
 背負って
 わたしは海まで歩いた
 捨てようと思ったのだ
 生まれたときからずっと背負ってきたものだが
 今日であの海が終わるかもしれないと ....
     

どうしてなのかな
何もわからない
何も知らない
でも死んでいくの
暖かな部屋で
ごはんも食べずに
おみずも飲まずに

お墓はいらない
どこにも
誰もこないで
く ....
わたしを忘れた光が
昇りつづけて朝になった
目を閉じても冷たい指先
さよならを言う光に触れた

さらさらと
さらさらと


雨雲が川のなかを遠去かり
水鳥を連れていってしまった ....
ぼくらは
きっと
あつまっているのでは
ないのだらう

めのまえを
とおりすぎてゆく
ひかりのおびに
みとれるが
あとを
おうわけでもなく

そっと
うちがわから
やはらか ....
雨 雨 雨の音
雨 雨 雨の香り

馬鹿にされているかのように
激しく耳にたたきつける 
雨 雨 雨の音

埃っぽくカビたちの体臭を引き連れたかのような
鋭く鼻を刺激する
雨 雨 雨 ....
流れつづける灰空に
鴉が小枝をさし出している
遠く けだものの声が響いている


水はじく透明
もう積もることのできない雪
街の背中に降りしきる


ひとつ またひとつ ....
あの日の海

海の上を走る暖かい潮風
海の上で輝く爽やかな太陽

あの日の海の潮風の音を
こんなにも鮮明に
あの日の海の太陽の匂いを
こんなにも明確に
覚えている

先日歩いた
 ....
音も無い
そんな雨に出会って

そんな中に
佇んで
包まれて

張り付いた前髪から跳ねる雫も
もう遠くの出来事のようで


霞んでいく風景に
この道はどこへ行くのかと
この私 ....
わたしは投げ出す
わたしは拾う
手は銀になってゆく


つばさ失く飛ぶ火が越えてゆく海
ただ音だけで造られた海のむこう


骨と魔術師との対話
夜に生まれ
朝に消え ....
おつきさんのえだが
するするおりて
わたしのかみを
もてあそぶ

おつきさんのこえは
ほつほつしてて
わすれたころに
きこえてくる

おつきさんのはっぱ
やわっこくって
 ....
時間が
外から来る光を
横になりながら見つめている
花は雪
雪は花



晴れた日
道は海へつづく
ずっと空のままでいる川
とどろきの向かうほうへ
雪は昇り
落 ....
ほんというと
ぶるぶるするとこわい
だけど
きらきらたのしくて
でもやっぱり
ときおりぶるぶるこわくて
あなたのためにいきている、と
ごうまんにもなれず
じぶんのためにいきてい ....
すうっ
大きく息を吸い込んで
毎朝高く昇った太陽と
朝食のトーストの匂いに
目覚める

目が覚める時に
吸い込む空気は
澄んでいなくちゃ
目覚められない

朝、吸い込んだ
空気 ....
そのほほを
りょうてで
はさんで
あんいなことばを
のみこむ

おでこから
つたわる
ねつに
すこし
うろたえても
あんいなわたしを
しかって

まだ
あなたのや ....
草の原には緑の花が
常に誰かに呼びかけるように
異なる緑にまたたいている


山へ山へむかう道
途切れ途切れつづく道
雨の滴と羽虫がつくる
無音にひろがる水紋の夜


荒れ ....
娘のおえかき画用紙に 黒いクレヨンでおおきく ぼくは
パウル・クレーの天使の絵をかいた。

単純なモノクロームの曲線。いくぶん丸みをおびた輪郭。
やさしく閉じたひとみ。かるくほころんだ口も ....
冬の陽は降り
地は紫になり
雪は一言に昇る
翼は一瞬を負い
朝を蹴立てて
音は姿を撒いてゆく


雨のつづき
戻らない色
薄目をあけた午後の
窓に映る抱擁


すべ ....
あなたはきっと

さみしい

よながに

わたしに

でんわを

かけてくる



はなしの

ないようなんて

ほとんどない

そんな

じかんが

 ....
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  1

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
 ....
葉をひろげて
スカートパラシュート〜
葉をおもいっきりひろげて
すって
 はいて
  ふくんで
   抱きかかえるっ
はい!そのまま
ゆっくり腰をおとして
ポットの底まで
そして
 ....
そうわたしはあなたの耳

あなたが寝てても

わたしは起きている


あなたが寝てる時の

お話はわたしが

しっかり胸(つぼみ)の内に

秘めましょう

そうそ ....
電柱の光の下
吹雪の光の下
からだに積もる雪をはらう子



はらってもはらっても
雪は来て
髪は 揺れて



通り過ぎる低い光に
風は終わり
また はじ ....
堕ちた孔雀が集まる場所で
ただひとりかがやくものは傷を得たもの
白く織られた光の羽の
かすかなほころびから見える花
光や音の波の向こうに
見えること 見えないことの向こうに ....
ダーザインさんの自由詩おすすめリスト(319)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たなびいて- 霜天自由詩304-4-2
勲章- チアーヌ自由詩6*04-4-2
春が来た- 望月 ゆ ...自由詩2*04-4-1
紐解かれる- 霜天自由詩1404-3-31
どろりとした水- チアーヌ自由詩304-3-31
空洞軌- 木立 悟自由詩604-3-31
愛しくて- 小宮自由詩2*04-3-30
ファニチャア海岸- カンチェ ...自由詩304-3-30
空腹- チアーヌ自由詩504-3-30
ノート(わたる光)- 木立 悟自由詩504-3-25
こうみゃく- 玉兎自由詩404-3-24
Raining...- Lily of the ...自由詩3*04-3-22
- 木立 悟自由詩304-3-22
I_walked_with_the_sea's_illusi ...- Lily of the ...自由詩5*04-3-21
煙雨- 霜天自由詩704-3-20
銀の手- 木立 悟自由詩704-3-19
月の枝- 湾鶴自由詩804-3-18
__凪- 木立 悟自由詩904-3-17
いのちのぶるぶる- 玉兎自由詩404-3-17
透き通った- クラウン自由詩304-3-16
あんい_な_こくはく- 玉兎自由詩204-3-11
緑の輪- 木立 悟自由詩604-3-10
『ささやかなその両手につつまれて』- 角田寿星自由詩1104-3-6
天響的黄金- 木立 悟自由詩604-3-4
コール- 玉兎自由詩304-3-3
きゃらめる_5- アンテ自由詩45*04-3-3
紅茶教室(ジャンピング編)- 湾鶴自由詩4*04-3-1
水耳花- 玉兎自由詩204-2-29
ノート(吹雪)- 木立 悟自由詩304-2-28
天花(てんげ)- 木立 悟自由詩604-2-24

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