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14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
あれから
どれくらいの時が過ぎたのかなんて
思い出せないけれど
わたしは夜の11時頃
仕事帰りにひとりで
国道4号線沿いの
びっくりドンキーで
ハンバーグディッシュを食べていて
つい
 ....
両手でそっと包んだ鳩が冷たく固くなっていくということ
小さな部屋でひとり眠る夢のこと
最後の言葉を告げるためにやってくる
自転車のこと
同じくらい愛し合っていると思える人と出会い
二人でしっ ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
守られる約束なんて
この世にはないから

約束なんて
しないほうがいい

どうしても
約束したくなったら

はんぶん冗談で
すればいい

歯医者の予約程度の
約束を
すれば ....
ママが呪文を
唱えると

家庭は崩壊
する
なでなでしてよ
そんなところじゃなくて
ちゃんと頭を
なでなでしてよ

優しくなでなでしてよ
大丈夫だよって
なでなでしてよ
もう誰も
わたしを
なでなでしてくれるひとは
いない ....
シトロエンBXで旅に出よう
からっと晴れた涼しい日曜日に

それはゴールデンウィーク
暑くもなければ寒くもない
理想的なゴールデンウィーク

エアコン効かないからね

渋滞しない道は ....
ここはどうも、とても乾いた場所のようだ、
湿度計は40%、まぁ普通みたいだけど、
でも喉が乾く、乾いてしかたない。

明日のことは明日になってから考えよう、
今日はゆるりと流れていく、
サ ....
その喫茶店は
電車の形をしていて
街外れにぽつんとあって

わたしと彼のお気に入りだった

彼といるとき
わたしは何も知らない
女の子でいられた
彼は
はじめての人だったから

 ....
狭い檻に入れられて
ぼうっと人の足を見ている
スリッパの音がうるさく
臭い匂いで頭が痛くなる

おとといシャンプーを
してもらったので
わたしの毛はつやつや
ショーに出る訳でもないわた ....
みんながちゃんと
よけて歩くような穴に
簡単に
落ちてしまう

気をつけて
歩いているはずなのに
でも
やはり
落ちてしまう

穴の中で
「ここはどこだろう」
「暖かいか」
 ....
わたしの夜のとなりに
ことばがたくさん住んでいて
ときどきベランダで
お話をする
こどものかたちをしてる

一緒にトマトを食べたり
くっついてみたり
ゴミを片付けたり

たのしいね ....
誰だろう?誰かに見られてる。おかしい。ゾクゾクする。
男だ、と思う。わたしは女だから、見ているのは、たぶん。
わたしは、うつくしくない。いわゆる美人さんではない。
わたしは男に見られることは少な ....
空家が
売りに出されてる
もうずっと長く

庭に
小さな
池がある

いつもお散歩をする
通り道にあるので
毎日のように
のぞく

その小さな池には
金魚がたくさんいるから ....
雪の降る夜
暗い工場脇で
体を探りあったこと
覚えてる?

あなた息遣いが
荒かった

学校帰りの
暗がりで
キスをしたことも?

二人とも
熱くなったね
寒いのに

 ....
今日も良い天気

環状8号線から
ちょっと入ったところ
思ったよりも静かな
住宅地

不思議なデザインの
ブルーのマンション

窓からのぞく
子供の顔に
挨拶しようと
手を振 ....
粘土でできた空飛ぶ天使が
すごいスピードで
逃げていく

青空は遠く

やたらに暑い

ぐらぐら揺れる歩道橋の上で
動けなくなり
足元の床が
抜け落ちるような

そんな気がし ....
楽しいはずの
デートの帰り

彼が
たぬきを轢く

たぬきはこげ茶と黒が入り混じった体毛で
牙はするどく体長70センチくらい

道路の真ん中で横たわるたぬき

たぬきは息をしてい ....
気が遠くなるほど
恋をしてしまったとき
いや
言い換えよう
特定の
誰かに
欲情してしまったとき

わざと
自分を
隠す
何処にも
いないかのように

いないところから
 ....
気が動転し
何も考えられない

とりあえずコンビニで
そばを買い
ほぐしながら
食べる

明日は起きたらすぐ
夜汽車に乗る
場所は向こう側へ
行ければいい

こぼれた赤いジュ ....
夜になろうとしている
駅と小田急線
歩いて歩いて
一体ここはどこ

線路が遠くに見える
でも見える程度には近い
もっと離れたいけど
離れたらもとの場所に
戻れそうもない

知らな ....
眠っている
こいびとの背中に
字を書く
油性マジックで
大きく書く

わたしの名前を書く
そっと書く

忘れられてもいい
あした
もう
ここへ
帰ってこなくても

背中に ....
温泉の
小さな露天風呂は
微かに
排ガスの
匂いがした

生垣で囲まれた
小さな屋上で
年の離れた男と
星空を見上げる

そっと
からだを合わせたら

温まる
ほどける
 ....
体中の
キズを辿る

一番大きいのは
三歳のときの
やけどの痕

足だから目立たないのに
ママは
いつまでもいつまでも
ごめんなさいと
言う
もうこの子は
結婚できないかと
 ....
ああ、晴れた
良かったね
公園には
お友達が
いっぱいだよ

光りと風
埃と喘息
排ガスと紫外線
楽しい楽しい
水遊び

ビスケットの匂い
いちごみるくあめの匂い
だっこ  ....
喉から手が出そうな日
何回もトイレに行かないと
間に合わない

朝はバスで
吐いたから
こっそり隠していた
服に
着替える

どうしてこんなに
空が
きれいなのかなあ

わ ....
どろりとした水
流れてきた

あなたを静かに濡らす

もっと買って来いって言われても
ないよ

もっと鼻を突っ込んで
窒息するくらい

そっとさすって
優しくね

朝のくら ....
     

どうしてなのかな
何もわからない
何も知らない
でも死んでいくの
暖かな部屋で
ごはんも食べずに
おみずも飲まずに

お墓はいらない
どこにも
誰もこないで
く ....
ダーザインさんのチアーヌさんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
子宮の大きさ- チアーヌ自由詩5104-11-15
悲しくなかったから- チアーヌ自由詩1904-11-13
なにもない- チアーヌ自由詩1204-11-8
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
歯医者の予約程度- チアーヌ自由詩1004-5-14
- チアーヌ自由詩2404-5-10
なでなでしてよ- チアーヌ自由詩7*04-5-9
ゴールデンウィーク- チアーヌ自由詩5*04-5-6
子宮内部- チアーヌ自由詩704-5-6
電車の形の喫茶店- チアーヌ自由詩10*04-4-30
繁殖用- チアーヌ自由詩604-4-27
- チアーヌ自由詩5*04-4-27
夜のとなり- チアーヌ自由詩7*04-4-19
どうかわたしにスープを飲ませてください- チアーヌ自由詩804-4-17
泳ぐ金魚- チアーヌ自由詩304-4-16
祝婚歌- チアーヌ自由詩904-4-14
知らない体- チアーヌ自由詩904-4-13
歩道橋の上で- チアーヌ自由詩904-4-12
たぬき- チアーヌ自由詩704-4-12
透明人間- チアーヌ自由詩24*04-4-8
向こう側- チアーヌ自由詩404-4-5
住宅街- チアーヌ自由詩504-4-5
油性マジックで- チアーヌ未詩・独白8*04-4-4
不倫温泉- チアーヌ自由詩10*04-4-4
勲章- チアーヌ自由詩6*04-4-2
ひなた- チアーヌ未詩・独白404-4-2
喉から手が出そうな日- チアーヌ未詩・独白504-4-1
どろりとした水- チアーヌ自由詩304-3-31
空腹- チアーヌ自由詩504-3-30

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