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空港のインフォメーションを知らせる音がする

人生はひとつの感傷旅行のようなものだ

ぼくは何処へも行きたくなかった

みんな普通に歩いている

それが羨ましくて淋しかった

ぼく ....
鳥が啼いている

黄金色の影が

そこかしこに

あした晴れるかなって

胸の痛みが汚れている


鳥が幻のふりをして

地球の影絵に落書きする


鳥が啼いている

黄金色の影が

そこかしこに

 ....
井戸の底が

ぼくには

霊的な汚濁にしか見えなかった

上から降りそそぐ光や雨

ぼくには

汚濁が降るようにしか見えなかった


ひろがる闇を測るにも

永遠なんて長 ....
この星に住むぼくたちに

オセロがすべて裏返しになるような

裏切りやもてあそびが訪れないことを

心底はぼくは祈りもしなかったのだ

心底はぼくは願いもしなかったのだ

そうだっ ....
アドレスを教えてくれた女に

ふっと

特急列車みたいになって

連絡してしまうような感じで

さっきGoogleで

陸前高田市を見つめてしまった

油断していた

何年もまえの風景を

見つめるつ ....
恋は永遠の存在を教え

永遠なんて存在しないことも教え

この世に<ただひとつ>があると教え

<ただひとつ>なんてないことも教え

ありふれた茶番劇を演じ終えると

また

おなじように

ぼくらに ....
だれもあやのことを

あやとはよんでいなかった

それにもめげずにあやはあやだった

あやはなんでじぶんのことを

あやとよんでいたのだろう


あやのぼくがクラスメートだったなら

せんせえにおこら ....
落雷と白煙の雨が降りつづいていた

蛍光灯に照らされただだっ広いフロアで

わたしは暮らしやお金の為に働いていた


セシウムが含まれているかより

帰り道にはやんでいるかを考えていた

出力した資料 ....
雲が

うえを向いている貴女の横顔

話かけてもいいか


さいきん

おれな

ドアとか扉とか

くぐるたびに思うねん

ドアとか扉とか

くぐるたびに思うねん

おれ成長したよって


雲が

う ....
俺?

俺はぼろぼろになってあの街から追放されたんだ

え、泣いてやしないよ

この泥があるからこそ蓮の花も咲くらしいから、大丈夫だよ


こころの問題じゃない

脳の問題だ
 ....
手をつなぎたい

こころを伝えたい

昔ながらの珈琲店には

湿っぽい珈琲の匂いとピザの匂いがする


ペットショップで動物を見つめる

ひとはみな

愛情を注げる器を探して ....
スヌーピーのリラックスした目を手の平に描き

僕はしがみつくように握りしめていた

手の平をひろげてナキナガラ見つめた

スヌーピーの目がえぐられた傷のように見えた
去年の夏ちょうど今ごろ彼女の部屋を掃除した

会社まで彼女を送りそれからひとり散歩した

彼女のわだちを探してた

道すがら夕食はこのスペイン料理店にしようと決めた

喫茶店で読書しド ....
ぼくは鷹のように悠々としていて

コアラのようにぼーっとした少年だった

あるとき町に楽団が来た

ぼくは楽団のあとについて町中を歩いた

手拍子しているのは最初ぼくぐらいのものだった ....
マッサージから帰る道すがら南国の落日の光景にお客さんは皆さん感激してくれた

今夜は今回のマレーシア企業視察団の第ニ陣との交流夕食会だった

第ニ陣にはイガタアヤコがついていた

職場のように挨拶をす ....
企業視察を終えて一度ホテルに戻り2時間ほど休憩してから有志でフットマッサージに出かけた

お客さんたちを座らせシンゴもマッサージを受けた

幅広の籐椅子に半分寝転がって愛想のよい男に足を触らせた

マ ....
クアラルンプールからまたさらに飛行機で2時間半揺られて現着したときにはもう夜の10時になっていた

お客さんたちも少々疲れている

シンゴたち一行が空港から出ると小雨が降りはじめた

きつい排気ガスの ....
のどかなメルヘン

手帳のちいさな文字

優勝は ツ

砂場のウルトラマン

中学生のころのクレープ

妹の拾ってきた猫、その前での誓い

ベランダから現れるお母さん

放課後の掃除のじかん

あだな ....
目に見える世界で生きているなら

おまえの選択は正しいんだよ

煩わしいことは切り捨てて構わないんだ

それはわがままではないんだよ


宇宙ってやつは極端な濃淡でできているんだ
 ....
百合のつぼみが白く垂れている

セミが電気設備のような音をたてている

葉が揺れている

オレンジと黒の蝶が羽根をやすめている

影が揺れている

緑がひかりで黄ばんでいる

 ....
六十六年まえの今日

セミが朝からの暑気を鳴いていた

あのひかりや

爆風や

炎熱の地獄のなかに

どうしておれはいないのだ


六十六年まえの今日

いまのおれのよ ....
AMラジオから

夏の闇が聴こえる

海底の暗さで

肉の声をこぼしている

戦争終結の蝉しぐれに

あやしい火が灯る

幸福を蔑ろにする愉楽か

AMラジオから

夏の闇が聴こえる
荒野にときどき吹く風がある

代わりを求めても仕方がないのに

荒野にありもしない花を探している

荒野にときどき吹く風がある

お花屋さんの冷蔵庫の匂いがする

さわやかな湿った ....
夏のひかりがきらきらしている

微風にみどりが揺れている

存在には影が寄り添っている

音だけが聞こえない

空の水いろが黙っている

雲がこころのように浮かんでいる

外界まであとすこしの

白い ....
電車がトンネルに入ると

車窓が黒い鏡になってしまった

深海の底をたどるように

てのひらをあたためる

ぼくは世界を見つめている

こころの闇なんか信じていない


ぼく ....
学生のころかなりの額を投資して

UFOキャッチャーの鬼と呼ばれていたことがある

きのう健康ランドに前泊した

ゲーセンにUFOキャッチャーがあった

スヌーピーが気持ちよさそうに寝ていた

ぼくは ....
一段階

たましいが階段をあがろうとするとき

自然界は

ごくふつうに邪をほうり込んでくる

邪試験だ

いつも赤点だ

そのたびに誓う

清濁あわせ飲む人生なんて糞だ
 ....
ひかっているのは自然か人工か

暗闇にひかりを

ひかっているのは自然か人工か


見えないものが

何十ねんかけて悪さする

見えないものが

いますぐぼくのそばにいる


ひかっているのは自然か人 ....
インド料理のお座敷で

王様気分で料理を食べた

トマトのスープもほうれん草のスープも

オレンジ色したドレッシングのサラダ

マトンカレーにインドウィスキー

あれがあんなに
 ....
きのうおれは

わるいことを思った

じぶん中心

きわまりないことを思った

そんなじぶんを憐れみ

さげすみ

困り果てていた

やっぱり限界だった


(いま起 ....
beebeeさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空港のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩511-9-11
黄昏の秋- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-9-11
汚濁した胸のいたみ- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-10
幸福な経験- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-9-3
Google- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-8-29
だいじょうぶ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-8-29
あやをまもる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-8-27
働いていた- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-8-26
横顔- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-26
この泥あるからこそ咲け蓮の花- 吉岡ペペ ...自由詩1611-8-24
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩411-8-21
他責- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-8-21
去年の夏日- 吉岡ペペ ...自由詩211-8-20
ありがとう- 吉岡ペペ ...自由詩211-8-19
音のない洞窟(_落日編)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...711-8-19
音のない洞窟(_足裏マッサージ編)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-8-19
音のない洞窟(_マレーシア到着編)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-19
メルヘン- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-8-11
極端な濃淡- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-10
ある夏- 吉岡ペペ ...自由詩611-8-8
六十六年まえの今日- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-6
夏の闇- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...111-8-5
荒野の花- 吉岡ペペ ...自由詩211-8-5
音のない夏- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-4
黒い鏡- 吉岡ペペ ...自由詩311-8-2
出張の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*11-8-1
邪試験- 吉岡ペペ ...自由詩111-7-31
セシウムの夏- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-7-31
暗黒宇宙のそのなかで- 吉岡ペペ ...自由詩411-7-30
きのうおれは- 吉岡ペペ ...自由詩211-7-29

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