ありがとう
吉岡ペペロ
ぼくは鷹のように悠々としていて
コアラのようにぼーっとした少年だった
あるとき町に楽団が来た
ぼくは楽団のあとについて町中を歩いた
手拍子しているのは最初ぼくぐらいのものだった
さいごの場所では踊り出す大人たちまでいた
おばさんは
なぜかぼくの勇気を誉めてくれた
ありがとうございます
これからもよろしくお願いします
なんであのとき
こんな受け答えしか出来なかったのだろう
ぼくは鷹のように悠々としていて
コアラのようにぼーっとした少年だった
自由詩
ありがとう
Copyright
吉岡ペペロ
2011-08-19 16:11:28