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今日ぼくは仏教遺跡に行った

ここは1200年前の仏教徒たちのメッカだったそうだ

南国の木々に縁どられた田園風景をバスで走る

途中火山灰の土石流にやられた復興中の町を通る

バスから降りる

暑く ....
ぼくを傷つけたことを

普通のこととして配慮しよう

今夜彼女をむしょうに尊重したかった

そのくらいぼくは今

普通を探しているのだろう


インドネシアやマレーシアでは

大半のひとびとがイスラム ....
小皿に食べかすの

干からびた梅干しがのっていた

なぜか醤油の渇いたぶつぶつのシミもあった

これ、おまえの食べかすやろ、

ぼくがそう言ったらきみは笑った


俺、梅干しデカ ....
いやなことを幾つも並べて離れるよりも

憧れの気持ちを受け入れて傷ついていたい

人間の幸福なんて百年も残らないのだから


信じてもらえなかった原因を考えるよりも

今日一日どう生きるかを考えていた ....
きたないこころなんかない

こころに闇なんてないから

こころには光しかないから

みんな何かになりたいんだ

ただそれだけのことなんだ
牧場のレストランの窓辺から

光が奇跡のように射していた

ここにぼくが存在しなくても

光は奇跡のように射していた


だからぼくはこう思ってん

だから奇跡やって思ってん

ぼくなんかおらへんくて ....
月はひとつで

星たくさん

孤高に見える星だけど

星にはたくさん仲間がいます

でも月も

青に寄り添う

せつない愛です

それがなんだと言われても

そう思う
 ....
気持ちを放る

それを避けられる

遮断される

それで気づけよということなのだろう

でも

放った気持ちは

どこへゆけばいいのだろう

放った相手の

コレクショ ....
とぼとぼと夜をこぼしながら

中途半端に高いビルに挟まれた通りをあるいた

あなたに見つからないように

ぼくだけの空気を吸うために

やさしくなれるような気がしたのは気のせいか

 ....
あなたといれたらなにもいらない

なにもいらないからあなたもいない

見えないもの

すぐ結果となって返って来ないもの

だけど

たしかに存在するもの

今生の別れでさえ

そんなからくりのなかにあ ....
今朝

息子を起こすと

たんぽぽの詩を書いている夢を見ていたのだと言う

息子はつめたい目をして宙をにらんでいる

どんな詩だったのかは思い出せないのか

それとも説明するのがめ ....
こどもが出来たみたいだ

みたいだと言うのもおかしいけれど

ふしぎなものだ

ぜんぶが静かに収束してゆく気がする

震災のときも

いちばん最初につながったのは

そのあとも

なんどもなんどもつな ....
悲しくもないのに

悲しい風が吹いている

透明でもないのに

透明な風が吹いている

色などもうないのに

空しいものなどもうないのに

悲しくもないのに

悲しい風が吹 ....
最愛を通訳する者よ

ぼくは今からここを出る

999が旅立つように

ぼくは傍観者であり冒険家だ

目と手と足で告白する者だ


海底に連なる群れよ

そこに加わり

ゆっくりはぐれよう


最愛を ....
あなたが不幸になるのは絶対いやなのに

幸せになるのも絶対いやなのは

まだ好きなだけじゃないからなのだろう


幸せなあなたを見かけたら

飲めないお酒に酔ってしまったような

 ....
振り出した手形の期日をさきに延ばしてもらおうとアポもとらずにユキは仕入先の材料屋さんに朝駆けをした

その建物に入るとき一瞬ホアシトオルのことを思い浮かべてユキはクスッとほどけたような気持ちになっ ....
浄まってゆく

それに身を任せている

この十年となえていた名前が

さいきん出てこないんだ


きょうさ

なん時ごろ元気だったんだろう

だれとも喋らずに天井を見ているよ ....
1997年東京都港区

写真の題名はただそれだけだった

あの頃東京に住んでいた


写真に切り取られた街

あの頃の自分の

横顔や肩を幻視していた

清純だったけれど
 ....
きのうあなたの夢を見たんだ

あなたはぼくに冷たかった

ぼくは遠い心でそれを憎んだ


秋の虫が星のように鳴いている

小さな命に割り込んでゆく術を

きょうも眠りにつくまえ見 ....
路駐した車に戻りながらひとを探していた

心当たりは遠くで

そう

ほのぼのと淡くずっと一緒に

ずっと一緒にいたかった


秋であるのに春の夜のようだ

ほのぼのとした淡 ....
みんな偉大だしカスなんだ

みんなありがとうだしうっとうしいんだ

みんな立派だし取るに足らないんだ


母は偉大だとか

子供に対して生まれてきてくれてありがとうだとか

そん ....
そうやって大切な「もの」を失ってゆく

失ってゆくのはいつも「もの」だ

ぼくが「もの」にしてしまった「もの」なのだ


年甲斐もなくSMに溺れたのは

二十も離れた女と

ふた ....
空を見た

写メを撮った

ヨーロッパの大聖堂

その天井絵画みたい

きっと

誰かがどこかで

奇跡をおこしている最中なんだ
黒い鳥が飛びはじめる

暗い朝

口笛のような哀切

後悔は

仕方ないわけでも

意味があるわけでもなくて


ただスマイル

スマイルだけが

宇宙をわたる方法だ ....
広い道のうえには

太い夜空が延びていた

商店街を脇にそれて

焼き鳥屋で腹をみたして

通りにでると風

風が吹いていた

外灯がまだ優しくなかった

宇宙基地に取り残 ....
ぼくは薄い悲しみを光にほどく

そして柵のなかの自由を感じていた


八王子にやわらかい風が吹いている

朝の風だ

四ツ谷にも旗の台にも

箱崎にも久我山にも

武蔵小杉にも吹いているはずだ

ただ ....
香ばしさと苦みがウリの豆を焙煎してもらう

双眼鏡で遠くを見るような休みの日

地球人を演じて死ぬまで生きている

水色を繰り返していろんな音楽奏でていよう


山の上の青い空濃くて ....
真夏のような天気だけれど

窓辺からは空に

夏にはなかった濃い青が覗いていた


箱に入れられたようだった

ぼくらは黙って暇をつぶしていた

たいして暇でもないのに

ず ....
きょうはどないや

おまえの宇宙の出来栄えは

なあ?

大好きやで


人生ってもぐらたたきみたいや

ずっとたたいてんねん

たたかれてんねん

未来は変えること出来 ....
画廊でブラマンクやユトリロやルオーを眺めた

地下鉄と環状線を乗り継いでやってくる女を待っていた

待ち合わせ時間が迫っていた

しかし慌てて地下駐車場に向かった

ダッシュボードからコンドームを四つ ....
beebeeさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
仏像の手- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...611-11-23
今夜彼女を- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-23
梅干しデカ- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-15
人間の幸福- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...11*11-11-15
- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-13
光射す- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-11-12
せつない愛- 吉岡ペペ ...自由詩711-11-10
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩1111-11-9
夜を歩く- 吉岡ペペ ...自由詩511-11-2
見えないもの- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...911-10-30
たんぽぽの詩- 吉岡ペペ ...自由詩1111-10-28
前進- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...611-10-27
ウラ- 吉岡ペペ ...自由詩411-10-25
さよなら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1211-10-22
動悸- 吉岡ペペ ...自由詩411-10-21
ユキの階段(1)- 吉岡ペペ ...自由詩311-10-20
こんなものを失った- 吉岡ペペ ...自由詩511-10-16
1997年- 吉岡ペペ ...自由詩811-10-12
冷たい夢- 吉岡ペペ ...自由詩12*11-10-11
ほのぼのとずっと- 吉岡ペペ ...自由詩311-10-8
ルール- 吉岡ペペ ...自由詩611-10-7
宿命- 吉岡ペペ ...自由詩911-10-6
誰かがどこかで- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-10-2
スマイル- 吉岡ペペ ...自由詩411-10-2
外灯- 吉岡ペペ ...自由詩511-9-28
薄い悲しみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-9-28
青い空濃くて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-9-25
あたらしい窓辺- 吉岡ペペ ...自由詩411-9-18
宇宙の出来栄え- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...711-9-14
中秋の月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-9-12

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