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「叙事詩の精神ーパヴェーゼとダンテ」
河島英昭著 岩波書店 1990年8月27日刊
著者はイタリア文学者です。ボッカチオなどの翻訳研究でも知られているらしいのですが、私は余りイタリア文学に ....
口語自由詩の世界を構築するために過去の詩人たちの苦悶格闘に関しては詩をよく勉強されているらしい人たちには言わずもがな なので勉強不足の私からあえて論ずる必要もない と思います。
ところで、TS ....
頭蓋骨が揺れた日
駒落ちのフィルムのように
ストップモーションの連続で
日常と非日常が
サブミナル映像のように
いくぶんずれた頭皮の内側に刷り込まてゆく
恐怖感は突然やってくる。
震 ....
鳥も帰らぬ街の残骸
その真上にも空が拡がる
空には厚い黒雲が犇めき(ひし)
雲の凹凸にたくさんの泣き顔が
泣き出す雨の一粒一粒が
いのちのかけらであったため
泣き出す雨に佇んだ
涙袋が途 ....
施設の中庭のベンチで
ゆっくり日向ぼっこする
老人達の独りが
突然立ち上がって何かを叫ぶ
こんな筈ではなかったと
こんな方向でなかったと
こんな場所に来るはずではなかった
こんな終わ ....
最初の一歩は
小学校の
とっても古い校門へ
向かう小さな坂道に
桜の花びらが一片(ひとひら)
二片ひらひらと
ピンクの風が吹く中を
母親の片手を握り締め
木造校舎の仮講堂
校長先 ....
風に吹かれた風船は
ゆらりゆらゆら
中空に ゆらりゆらゆら
浮かんでいる。
そのまま天に向かうのか
それとも萎んで地を這うか
風に吹かれた風船は
幼いころの夢に似て
ゆらりゆらゆら ....
沼田城址公園の猫
その猫はチャトラ
顔は大きいが痩せていて
バランスが無い。
愛想が頗る良いが、下品ではない。
飼い猫にしては痩せている。
野良であろうか がっついてる。
のっそ ....
川の岩盤を流れる水は
岩盤の裂け目から
襞の入った白いレースのカーテンとなり
直下の岩盤に落下した水はまた元の流れとなり
水は岩肌を滑るように流れ
そのぬめぬめした岩底には
泡一つ遠目 ....
歩き疲れて立ち止まる
道に雨が降り出して
静かに静かに降り出して
道に輝く石畳
次第に次第に濡れてくる
並木の青いプラタナス
静かに静かに濡れてくる
歯を食いしばり空を見る
見 ....
アイデンティティという言葉を知っていますか。
自分が何者であるか?
自分が何をなすべきか?
ってなものらしい。
最初はみんな意識しません。
しかし、そのうち意識せざるを得ません。
それ ....
五時半暖簾をあげる女将
「やってるかぃ」
「今あけた(開店した)ばかりだけど
早いのね」
「ご挨拶だなぁ
今日は涼しいから燗つけてよ」
とり鍋ぼたんの斜向かい ....
夕暮れ
みんな家路に帰ろうと
一人ぐずぐず
オニのまま
悔しいままで
夕日を睨み
そのまま暮れて薄暗く
ぽつりぽつりと街灯が
道をぼんやり照らす頃
オニも泣き顔拭かぬまま
....
N.K.さんの……とある蛙さんおすすめリスト
(13)
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日付
叙事詩??物語・詩??
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……とあ ...
散文(批評 ...
6*
12-9-5
口語自由詩における写生についての問題提起
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……とあ ...
散文(批評 ...
6+*
11-7-13
失語症
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……とあ ...
自由詩
5*
11-3-31
見知らぬ街
-
……とあ ...
自由詩
7*
11-3-23
ベンチで
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……とあ ...
自由詩
9*
11-1-26
気づいてみれば一二月−道5
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……とあ ...
自由詩
8*
10-12-9
ゆめ風船ー風船3
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……とあ ...
自由詩
7*
10-10-21
沼田の猫
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……とあ ...
自由詩
13*
10-9-29
吹割の滝
-
……とあ ...
自由詩
10*
10-9-22
雨が身体に
-
……とあ ...
自由詩
9*
10-9-13
あいでんててぃ
-
……とあ ...
自由詩
13*
09-10-4
豚カツと燗酒
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……とあ ...
自由詩
5*
09-10-3
土曜の夕暮れ
-
……とあ ...
自由詩
11*
09-9-26
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