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わだつみの声よ示せよその教え、遠くに見える鱶を眺めて
弾丸は砕くものだとこそ思へこぶしは何をするものだろう
もの言わぬ虫けらどもの歩み寄るそれを見ながら反抗するは。
オリオン ....
{引用=
朝露が、透明に落ちて、
ガラス玉、
ふりそそぐ、すべてのことに、
驚かないで
あの高台にたたずんで、
きみが眺めていたものがなんだったか、
それをたしかめるため ....
屑星で汚れた夜空に投下するスペースデブリ(わたしがみえる?)
「まってたよ」わたしの形をした猫に殺されて世界はなにもないまま
それあげる、ドーナツ型のクッションの血液の匂いしみつい ....
こんなにも多量の糞が出るのなら
俺は当分死にそうにない
食当たり何を食っても粘土味
油あげ一枚で死ぬかと思った
自転車のオカンがスロープ落ちてきて
駐輪場で死ぬかと思った
....
白雪に赤い水飴垂らす頃 あの子は少女と呼ばれていたか
目の前を振り子がとおる 催眠を 迂闊に噛んではいけない指が
灰皿の上に広がる砂景色 嬉しかったね、呼吸すること ....
よぶ声のかなたに響くまなざしにあけゆく空の眩しさをみる
尖端の白きをつかみ撫でまわす手くびの技に鐘なり響く
空白をうめるが如く手を合わす かじかむ指にからむ願いを
他のどの白い花木にも思わない山茶花だけが降る雪に似てる
結納を終えほっとした友の父「本とマンガは全部持ってけ」
落ちたザクロ割れ目ざっくりぎっしりとダリのルビーがのぞいて見えてる
....
啄木のこころ親しくあたらしい
小さな文庫の小さな文字で
風あらしざらつく息の事始め
考えの糸あかるく保つ
自己肯定あふれるときにただ迷う
処刑の前のあきらめだろうか
正しいと思 ....
大好きな
下弦の月が
浮かんでる
貴方と私
闇のこころに
とおり雨」途切れた言葉のすきまからとおり抜けてく夏の体温
いままでも眠る夜だけ好きでした、きれいな呼吸だけ好きでした。
遜色のないヒトデみて切り花の手を取るように色をうしなう
ざんね ....
私を叱った検察官と町で会う向こうは私の顔を忘れて
勉強の合間に聴いた音楽と外を吹く風重ねて聴いた
駅前を歩く猫がさっと走るそういう感情がふと湧いてきた
思想からさらに思想へとはしごし ....
ひとつぶずつじぶんとおんなじ空間に砂利をつめたら動くだろうか
もししろい砂利が鍵ならぼくなどは鍵穴だらけのにんげんなのだ
陽が照って砂利のぼくらがわらうとき奥 ....
ピラミッドみたいな形の倒立を 目を皿にして隈なくみてる
血まみれの夕焼けぜんぶ呑み込んで(みない、いわない、きかない、しらない)
帰ろうとしている影が剥がされて/いつまでも帰ろうとしている ....
ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で
衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ
気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
....
缶切りで鯖味噌缶を開封し背中まるめてわぶわぶ食べる
薄荷飴ひとりで舐めてさびしがる君のことなど想ってみつつ
朝刊の明朝体が目に刺さる夜明けどこかで鳥が鳴いてる
晴れた日の午睡が好 ....
若き日に帰りたりけり今日もまた午睡の夢のしばしの間
雀たち囀りておりにぶき陽のさしこむ路地に水無月の風
体力の弱りを知れど負けるなと言い聞かせては七十路半ば
パラソルの陰に座りて ....
シャガールの恋人たちよ天蓋に夜を満たして水浴びしなさい
留守にして帰り着いたら生き延びた薔薇が幾つも咲いていました
ビッグバン、インフレーション自鳴琴の箱を開いた誰かがいました
鎌倉 ....
後悔を/森の奥へと歴史学のような眼差しで引いていく人
スコップを置き去りにした砂場から カイワレの芽が伸びてきました。
透ける陽のメトロノームを記録して/耳鳴りの止まぬ夜を綴じ込む//
....
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない
やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる
ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
あのひとのことのはひとつひとつにもあのひとがゐてわれをまどはす
***
からっぽであるということ殻ですらないということそれでも私
眠れないまま待っている夜明け前祟るってえならとっとと ....
本当に死者がおばけになるのなら君はアダムになるしかないね
アッパーな曲でノってるあの娘から流れる涙の味が知りたい
みんないなくなればいいって二億年ほんとにいなくなって豪遊
....
「林檎ってちょっと女に似てるから歯を立てるときぞくっとするね。」
夕暮れに秋刀魚さばいてみるのですふと血が見たくなりましたので
夜遅い夫の帰りを待ちながら深く深く爪を切るわたし
....
六月の招待状にマルをつけ刈られて強く匂いたつ緑
噛みついた腕から甘い草いきれ雨も恵みにちがいなかった
二人だけの秘密だよってからまった翌朝 夏草ぐんぐん伸びる
....
・
木曜日
予備校の前で君と会う
MEGADETH止めてイヤホン外す
・・
君が言う
「スパゲッティがたべたいよう」
スパゲッティはありませんよう
・・・
水曜日腕を振るったごちそう ....
遊歩道 風化の隅にももいろの雨が逝く午後 そっと手つなぐ
触れられるそばから羽化をした 二度と同じではない スプリング・イズ・ヒア
沸きいずる誇りを胸に抑えかね晴れ上がった日に甲種合格
われ一人屋根に上ればコーリャンの畑に数十人の敵兵
しゅっしゅっと弾はかすめる身をかがめもぐらのように進むわれらに
じゃがいもと思 ....
不燃ゴミです、と取り除かれた祖父のペースメーカーてのひらに、来る
解剖しても誰にも見つからない場所で君よ、一緒に暮らして、ください、
今はもう なにもわからぬ存在の 少女が吐いた 蛤の泡
なつこという 名のある少女がいたけれど あるいはふゆこ だったかもしれぬ
窓のそと 誰もいない景色あれば 虫、花、草、すべて ....
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限
0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ
ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....
看板のでっかい豚こっからも見えてつい笑ったよここだよここだよ
ばかでかい笑った豚の看板が見えたらそこですブッチャータケウチ
タケウチの店内放送曲豚のリアル鳴き声から始まるブヒ
語 ....
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