白い白い
しべ

お金
ならない

お金はキレイ
花のよう

鈍く光の沈む
夜のあんな猫背の
色した鉛の玉の鈍く
街灯にあんな空と
椋鳥の霊

そんな奴に

セキレイが近づく
白い頭と黒い胴
跳ねると
氷砂糖を割ったように
きりきり動く

焼かれ枯れた草を
粉々にする

セキレイが2羽

白い筋が羽をたたんで
跳ね
車が一台
跳ね

赤い自転車を追い抜く

朝はまだ青い空ではなく
眠い目を歓迎してるがね

酒もなければお茶もでない

割れた氷砂糖は冷たく
石のようにかたく
涙もない


自由詩 白い白い Copyright しべ 2011-01-14 04:06:40
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