白衛星のうた
usoni

皮膚、


さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている

あ ほら また切ったよ、指

つまらない人といわれたくて
2秒かんだけ死んだ
まだ、はりついている、幼女のような
皮膚
にじんでいる
白目が重なって青くなるころ
4秒かん、骨になった

音が分解される そしてわたしになる
爪あとがずきずきする
ずき、ずきする頭、それでもすき、すきだった
平べったい死
形は白
皮膚のないわたしは、どうすればいいのか

まぶたは軽いのに
ひらかない惑星色彩
うたがうたえない無重力に
わたしは帰りたい
還ってしまいたい





自由詩 白衛星のうた Copyright usoni 2011-02-20 11:02:53
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