《Mr. Lonely》
{引用=
孤独な、僕はミスター・ロンリー
僕のことを想う人は誰もいない
寂しい、僕はミスター・ロンリー
僕にも電話をかける人がいればいいのに

Bobby Vi ....
七日前 
自ら世を去った 
友を思う深夜の部屋  

( ふいに見上げた古時計 
( いつのまに止まった秒針は震えながら 
( 永遠の音を刻む      

明日もぼくは 
職場の老 ....
彼女は完璧だった。
すべての試合をストレートでくだし、決勝に勝ちあがった。
決勝の試合―
順当に相手のサービスゲームをブレイクし、
ファーストセットをリードする。
しかし、第8ゲーム彼女のサ ....
やあ、遠くまで行ったね
久しぶりだ
きみと知り合って
気づけば一年がたった
前きみがいた 地図の西の上のほう
俺の想像だとしろかべの 赤いあつい国
気温じゃなくて水の温度がだ
そこよりは ....
 食い違う夢 −『私たちの欠落(夏の日の)』藤丘 我流読解−


 批評祭に寄せて、ふたつの文章を書く構想でいた。ひとつは、フォーラムの
外で書かれたものについて、もうひとつはここに書かれたも ....
傍にゃ布 風力発電の日々で干す

遠く霧笛が 聞こえる
目の前を這う生き物の 吐く息と混ざり
無意識が 僕の体を溶かしてく

平原の緑 枕もとには夕日
{引用=体温の変化って
すごいね


+



うるんだ夕刻の
スプリンクラーからは


しずまないでいる陽が
不遜で
わたしたちは
落日みたいなことばで喋る

 ....
 ある時から、あるいはある場所から、生きるということの価値が揺らぎ始める。それは上昇に向かう揺らぎであるかもしれないし、下降へ向かう揺らぎであるかもしれない。そのどちらであるにせよ、それまで漠然と過ご ....      一

 細かな枝をつたう幽かな震え
 桧皮色の樹皮を湿らせ
 梢を這う、自動律たる水の脈動 )))
 沁みゆく荒地の渇きへ
  一滴、
 地球システムを孕んだ涙のかたち

 ....
一.


舞いそこねた息が
蜜擦れしている

まつげのながさは
わたしたちのいのち




二.


等分できないものをささえる
ゆいいつの幕間
背泳される 水は
 ....
腐臭の指先はぶるぶると震えながら俺の喉元に食いこんでくる、その震えの中にあるものはきっと、怒りに限りなく近い哀しみなのだろうと俺は感じた。ぼんやりと、白色に溶け始めた希薄な脳髄の中で。怒りに限りな .... その坂の上は外人墓地になっていて
少しだけ風がそよぐ。
港町を見下ろすその場所で、
土の上に居場所をなくした人々が 眠っている。

その風を、汗に濡れた指先でなでるのが好きだ。

 ....
途中だった思案を開いてみる
また白紙になっていて
今日という日があるのはそのせいだ
記憶なんて信用できないもので
記録のほうがあてになるかもしれないと
毎日、一頁ずつ
日々を書き留めていて ....
どんなに荒れ狂っても
静けさを壊すことはできない

どんな爆音も
静けさの中にあってこそ鳴り響くもの


指で耳をふさぐと
聴こえてくるものは なに


流れやまない肉体のせせら ....
昔、
浜辺に白紙が漂着した。
それは昨日、
ぼくが君に貸した
本の一ページだった。
文字はおろかシミさえ無くなっていて、
大海で起こりうる時間の消失を
実証するのに充分だった。もしくは、 ....
そこは 小さな駅で
ときどき SLも通る駅で
小さな改札口の前には
電車を待つ人のために
素朴な木のベンチがあります

ベンチと改札口の間は
すぐ近くにある大きな駅に行く人の
通り道に ....
ぼくとぼくとぼくというのがぼくたちのことだが
そのぼくたちのなんということもない
へそで茶でも沸くような
毎日のことを
(毎日とは日と日と日と日と日と……)
前評判を置き去りにでもした形で
 ....
無人駅の廃れたホームに立ち
缶コーラの
残り数滴を啜り
サヨナラのハンカチがたくさん舞うような
一月の空のメランコリーを見ていた

時間は午後
暫定的に午後
そうと知ってい ....
毛を刈るために羊を飼うことを
今、どのくらいの人が思い出せるだろう
つやつや光る糞の転がる野原

綿が種を抱いてはじけるさまを
今、どのくらいの人が知っているだろう
大きな花と土と肥料の匂 ....
飼い猫が死んだ
風邪をこじらせて
咳がつづき
衰弱して死んでしまった
僕はそれを
トイカメラにおさめて
フイルムを
鞄の奥のほうに押しこんだ


 昔
 花火を見に行った
 ....
おい、蛍の光
俺はお前が大っ嫌いだ
閉店間際のシャノアールで流れるお前はあまりにも脅迫的だ
穏やかなメロディの裏でお前は俺たち客に「とっとと帰れ」と急かしてるんだ
やさしい顔してやることが怖い ....
ばかだな
いまなら
ばらだって
いきていたろうに


さびしい
よるには
なしくずしに
らんどすけーぷをちぎる


オリオンの三つ星

ルビーの睫
ヴァリエーション4、 ....
   裏庭について – それからすこし家の話

 北里、という地名がある。しばらく住んでいた時期があるが、そこの風景を思い出そ
うとすると、まず祖父の家の入口が面している道路から左手 ....
 面白人生講話

 二つのメソド、つまり方策がある。リストアップ法と丼勘定法である。私達の携わる宗教では、戸別訪問による信者獲得の取り決めがある。聖書によると、伝える者がいないと聞く者がい ....
 
 
白紙に滲んだ黒い赤
むくむくと大きくなって
たくさんの物語を生んでくものを
とくり、とくりと創ってく
 
神秘の朝は窓を黄金に染め
鳴いたはずの軋んだ世界を
やさしく やさし ....
 詩を読むときにね、詩人 じゃなくて 人 と思うほうがいいかなと
この頃思います。
「詩人」なんていなくてね。
「人」がいる。
高速道路を二〇倍速でガン見する
引きずられた眼球の中でミトコンドリアが舞っている
土人たちを夢想して浮かぶ偵察衛星‐姉
荒ぶる箒を止められない苔の虚ろに耐えて詠む誰か坊主を燃やして。
情緒に問題あり、と
言われた、三者面談で
帰り道、お母さんが
泣いていた、自転車の
荷台で、情緒の意味を
分かりかねていた
テンイヤーズオールド


西日のまぶしさだけ
息が詰まっ ....
壁打ちテニスが流行っていた
とある場所がある
心に描いたネットの向う側へと
誰もがひたすらにラケットを振った
放物線を描き跳ね返ってきた球を
時が経つのも忘れ打ち返した

街灯の明りを背 ....
午前の安らかな居眠り

窓の風景が寒い冬枯れて
モノトーンの射し込む光に
アケビの橙が透視できる 窓に

うたた寝の前
布団をかぶり
空を呆然と見詰めて
表情のある天候と同期して
 ....
rabbitfighterさんのおすすめリスト(666)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
You_Are_Not_Alone:ハーモニー・コリン『ミス ...- 2TO散文(批評 ...308-2-3
あいさつ_- 服部 剛自由詩5*08-2-3
2008、オーストラリアで- 寅午自由詩208-1-30
遠方へ向けて- 水町綜助自由詩6*08-1-28
批評祭参加作品■食い違う夢_−『私たちの欠落(夏の日の)』藤 ...- 大村 浩 ...散文(批評 ...8*08-1-28
ごろごろ_うねうね- アザラシ ...自由詩408-1-27
平熱- 簑田伶子自由詩14*08-1-26
批評祭参加作品■時が終る、詩が始まる- 岡部淳太 ...散文(批評 ...708-1-26
炭素循環_☆- atsuchan69自由詩13*08-1-25
断片集「追水」- 簑田伶子自由詩18*08-1-24
沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えてい ...- ホロウ・ ...散文(批評 ...1*08-1-22
ありし天文所の休暇- もも う ...自由詩28*08-1-20
死とか臨界とか循環とか- 小原あき自由詩26*08-1-19
静けさの中の- 石畑由紀 ...自由詩8*08-1-16
漂流- プテラノ ...自由詩1108-1-15
毛糸の花が咲く駅- さち自由詩1308-1-15
90’s- 水町綜助自由詩5*08-1-15
もう風の中にもない(教えてくれなんて初めから言ってなかった)- ホロウ・ ...自由詩6*08-1-14
忘れたものフォーラム- 小池房枝自由詩1008-1-14
サインポール- パンダコ ...自由詩408-1-14
蛍の光(PARENTAL_ADVISORY)- 新守山ダ ...自由詩708-1-12
あふさかのせき- 自由詩4*08-1-12
【エッセイ】裏庭について_–_それからすこし家の ...- mizu K散文(批評 ...5*08-1-8
面白人生講話(8)- 生田 稔散文(批評 ...308-1-7
はじめての呼吸で- ゆるこ自由詩12*08-1-5
「人」がいる- リーフレ ...散文(批評 ...508-1-5
ふるえる- 太郎冠者自由詩4+08-1-4
ペダル- 手乗川文 ...自由詩3907-12-30
シャドー・ダンサー- 恋月 ぴ ...自由詩17*07-12-30
白雲の_黒雲の- アハウ自由詩607-12-30

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23