心音をメトロノームに
できるなら埋もれていたい
いつか来る安寧のなかに
 今月の「ぽえとりー劇場」に参加してくれたdice
さんが朗読した詩のテキストを送ってくれたので、当日
の雰囲気を思い出しながら、レポートを補足します。朗
読のレポートは感覚的に書いていますが、 ....
「別れる日は決めてあるんです」
あどけない顔をして
サラッと彼女は言う
離別の餞まで手に入れた
お人形のような瞳には
背景の妻子の温度は伝わらない
サーモスタットはいつ壊れるかわからないの ....
かつて国鉄全路線に乗った
作家の宮脇俊三さんはこう書いた
「何かと不満の多い人間は
一度夕張線に乗るとよいと思う
いくらかおとなしくなるに違いない」
文句のある奴は夕張へ来い
文句のある奴 ....
面白人生講話(その9)

 今日は関東風と関西風について、一杯呑みたいと思います。なんか話をするて言うことは、まあいわば一杯やることなので。自分で酒をこしらえて、まあ飲んでいるということなんです。 ....
{引用=ふたりきりでも まだ
さびしいので
ラジオをつけると あなたは
雨音だけで充分だと言った}

愚痴を云わないけれど聞けない
つまらない女ですから
晴れ女でいいねと羨ましが ....
悲しみやら
目につけば
水に腕をくぐらせ
滴のきらきらと落ちかがやくさまが
この雨降り以外
かわかし続ける陸のうえ
路の上で

美しくなどないよ
とりあげられたある日は
何 ....
歩くスピードが遅いと言われても
そこで泣いてはいけないのよ

だって キーボードは早く打てるんだから

これで釣り合いが取れてると言う事
バランスが世の中を支えているのと考えれば

お ....
葉っぱたちのとがったきっさきをさっきから風がはげしくゆらして
じべたに並べられた各種弾頭のことを考える
雨上がりのひんやりとしたゼリーのような中を
ゆっくりと自由に空気を押しながら
あたしは記 ....
瞼から首まで、赤く咲く恋は、踏切の前で溺れている。


中脳の機能、眼球、信号機、青だから、君、白いスカートで。


「最初から感情なんて要らなかった」。後頭部からざわめいて、五月。

 ....
 久しぶりに夢を見ました。半年振りです。あんなに良い夢は滅多に見れるものではないと思います。だけど私の場合、夢の中に出てきた人をそのまま置いてきてしまうことがあるので、反芻しておかなければいけません。 .... 篠田美優
「新しいスタート」


我らがミユタンの久しぶりのニュー・シングルは、
なんと彼女自身が作詞を手掛けている。
近頃では声優での活躍が目立っていた彼女だが、 ....
                 080513





水色の空に雲が流れ
時間が止まっているようにも見える
体育館では
子供たちが遊んでいる
にぎやかな声に
忘れかけた記憶 ....
 カレー専門店で千何百円のカレーを食べた次の日に、三百円のちょっと高めのレトルトカレーを食べたんだけど、どっちも同じくらいうまかった。でも、おすし屋さんで食べる一皿千何百円のマグロと、コンビにのすしを .... 冷蔵庫のモーター音と十三夜 鮮度をたもつ死にたての肉



振り下ろしゴトリと落ちたカマ、頭 あなたと絞めた女の眼に似て





パーティは終了しました 台拭きが反芻してる二つの ....
幼い頃に描いたフラミンゴの親子は
最初から最後まで綺麗なピンク色で
6と4の形をしていた

あれは間違いだと知った今でも
フラミンゴはピンク色のまま
美しい脚で佇んでいて



{ ....
ボクらの世界は相変わらず何も変っちゃいないさ
キミ、ボクの声がきこえるかい?

選ばれていったキミ、闘いの日々だというじゃないか
大丈夫か?体など壊していないか?
誰よりも強いキミのことだか ....
某公園の池
15?先に浮く物体を指差し
「あ、白い水鳥。なんて鳥だろうね?」
「あれ、レジ袋だよ」

ここでまた一つ
小さな夢は潰された

学校帰りの道すがら
物体の手前3?
(あ ....
朝起きると気付いた、空は貼り付いているんだ
青色のセロファンが
電球を通して海を染めているんだ
それを知ったのは今日だった
間違いも無く今日だったんだ

昼に目を瞑って気付いた、ぼくの心臓 ....
林檎がふるえている
暗い海の底で
ヒリヒリする電波を発しながら
傷んだ痕をさらしている


林檎たちがふるえている
共鳴しながら
いくつもの透明な触手を
スルスルのばし
痛みをそっ ....
僕はこころを奪われたことがない

がむしゃらに泣いているときは自分がみていてくれるから

僕はこころを奪われたことがない

春の夜風が気持ちいいのは、お風呂から出たあとだと知っているから
 ....
「ふわりとうかびたい。」





わたしに真っ赤なルージュはにあわ
ないから。
何を期待、しているの?




  (頭上の世界をささえる柱は有害な気がしてならな
   ....
くびがぬれているから
くびに
おしめ


ぼく
くびがぬれている から
くびに
くびおしめ
しめ

あーあ

たれるから
だえきたれるから
くびくびおしめしめ

いい ....
東京のさかなは
全然ダメです
死後
七日目ですかって
そんなことを思ってしまう

電車から眺めると
無数の家だ

孤独
の意味を私は思う

ヘッド・フォンで武装して
右側をガ ....
西蔵

紅塵侵梵鐘
悲響到霊峰
萬國知天道
應昇拉薩龍


チベット

紅塵 梵鐘を侵し
悲響 霊峰に到る
万国 天道を知らば
まさに昇るべし ラサの龍



htt ....
暖房やあなたは紐の多い服
 
おじさんは生きてって言う冬の蝶
 
朝礼の真中を進め砕氷船
 
冬眠や父は微妙に膨らんで
 
着ぐるみの覗き穴から初景色
 
袖口がほんのり臭い春隣
 ....
毎日が戦場で
しっかりと目を開いて
現実ばかり見ていると
ひとみが乾燥して疲れてしまう
だから そのたびに
まばたきをしてみるのだけれど
そんなとき一瞬
電車の車窓を見ているようで
何 ....
「ひでぶ!あべし!あちゃちゃちゃちゃあ!」 

歌舞伎町のライブハウスで 
登場した幕間詩人の 
雄叫びを聞いた翌日 

職場への道を歩いていると 
古びた赤いポストの下に 
「北斗の ....
t he  sa me
 

t he  s am e

t he  sa me
 
t he  sa me
 
 
t he  sa me
 
th e  sam e
 
 ....
二人で夏の暮れに涼みに行った川辺は、
誰の手にも触れられなかった伸びっぱなしの草に
見たこともない虫が群れて、
それでも二人は楽しかった。まだ夏日の終わらない
暗い世界。傷をつくるのも怖くなか ....
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