暮らすように歌う

寒ゼミの最後の声が
あかるいよるの雲の腹の
内側であふれている

世界ということばがあまくかじられて
「明日死ぬかもしれない」と
しろい猫が鳴き
び ....
「オクターブ」という 
ぼくの素敵な詩友の本 

表紙を照らす 
オレンジの陽だまりが 
不思議な熱で 
夏風邪に冷えたぼくを 
温める 


頁を開くと、追悼詩。 


若 ....
雑踏のあちこちに
発生する
ポップな電子音

それぞれの手のひらの中
ぽろぽろと
カラフルな想いをつかまえる

まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけた
ねじれた言葉が小窓にな ....
この夏は妙に心が揺さぶられる。
年齢のせいかもしれない。
体調がうまくないせいかもしれない。
たった35年しか生きてないように思いながらも
もう35年も生きたような気持ちになって
 ....
EF55の復活↓
{画像=080804150208.jpg}



 レールがあると列車が走る。 そんな気持ちにさせられます。工具店には金敷用にレールを10cm位に切ったものが売ってます。ロ ....
私達は炭酸水の泡のように

ぷつぷつとガラス瓶の底から立ち上ってゆく泡のように

生まれてすぐに吸い上げられるように駆け
天辺を転がって弾けてしまう

たまに大きなのがいたり
派手 ....
蜂の巣が近いらしい
家の裏山の方へ行くと
飛んでいる蜂と ぶつかりそうになり
私も蜂もあわててよける

洗濯棒の近くの花の中で
仕事中の蜂も時折いるけれど
そっと ぱたぱた 洗濯物をかけ ....
自らの寂しいベールを身に纏う 
今迄の自分を打ち破ろうと 
夏の夜の浜辺を走る 

( 遠くに若者達の花火は上がり・・・ 

ずぼりずぼり 
足首{ルビ嵌=はま}る砂浜の 
空回りをも ....
てゆーか旅と言ったら死体を探す意味で
凪いだ東京湾の沈んでいるヘドロとか
晴海の奥の草地に放棄されている冷蔵庫の中身に十字架を切る
みたいな
永遠に浮かぶことのない人たちみたく
あ ....
雲ひとつない

真っ青な 空

広大だ、


仰いで
シャッターを切る。


現像すると


蒼い、 蒼い、

折り紙になった。
俺はビールにしろ冷えたのが好きで
居酒屋などで冷えてないビールが出てると若干静かに腹が立つ
うちでは冷凍庫にコップを冷やしているので
うちよりぬるいビールや冷酒に金を払うと思うといろいろなものを ....
あれから2週間が経ったっていうのに
なぜいまも頭が膨れ上がってるのか
理由は自分でもわかっていて
そのうちのひとつは、トーキョー 打ち上げの席でもと子さんが話してた電車話が
私の旅路にふりかか ....
{画像=080726153050.jpg}
手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
部長は激怒した
書類の誤植が見つかったからだ
大森専務が大林専務になっていた
すぐに部長は平社員の小林を叱りつけた
小林は木を一本加えて
森にして書類を作り直した

誤植を直すためには
 ....
カサブランカ
生まれてきたのだから咲きなさい
生み出されてきたのだから

生み出されずに
生まれてきた生命はいない
自分で自分を産むことで生まれる生命なんてない

カサブランカ
生ま ....
君の眼は使いの音色 首筋に放たれたままの蛇が目覚める



洞窟をつなぐ吊り橋キラキラと泣いてふたつの{ルビ水底=みなそこ}に消え



銀色の軌跡を描く{ルビ蝸牛=かたつむり} その ....
陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる

夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
おなじすなをさわっている
別の数を言うから
涙がでるだけ
目を見て。 それか
目を閉じて。
見渡す限りの砂場で
雨が降って
いたとしても
同じところにいる、
それだけで
掘ったり  ....
酸素が足りなくなってしまったから
あおっちろく光る水槽を
足でかき混ぜる

だいじょうぶ
魚はもうずっと居ない

*

ケロシン
ケチラン
水槽の底に住んでいる人魚の名前
腿ま ....
目を開けたときには
もう夢の中
あなたの考えていることはすべてわかる
あなたはわたしと離れられない
でしょ

「仕方ないね」
ちょっと笑ってみせてよ
「これでいいんでしょ」
そうね
 ....
母よ
今 貴女を
たかい たかあいしたい
他界しないで
たかい たかあいしたい

私の初恋の貴女よ
しわしわの掌でいつまでも私の心臓を左胸に保っている掌よ

これからは玉葱は私が刻む ....
 *灯台

   かすかにまだ
   光っている
   間違えたままの、
   やさしい思い出
   わたしの幸福な思い違いを
   あなたは
   そのままにしてしまったから
 ....
熱い帯にタイダイの笑い声が響く
電気工事のおじさん
駐輪場のおじさん
建設現場のおじさん
交通整備のおじさん
ペンキ塗りのおじさん
たくさんのおじさん
設備工事の父さんも
あんな風にタ ....
乱暴に呼び鈴鳴らすその指のリズムに乗ってやってくる夏



目薬のほうも緊張していると今知りました、テーブル越しに



交通事故ゼロの記録が途切れたから明日あたらしい香水を買う
 ....
一.


感度のよい
センサーライトが
いきばのないくらいに
点る

道は足に
ぶら下がったままで




二.


ひまし油
(メルセデス・ベンツのブレーキホース ....
みんな大好き!
と叫んだアイドルがいた

その場の誰もが
「みんな」には自分も含まれている
と信じようとして
アイドルの名前を大声で叫んでみたりする

「みんな」
そして「わたしたち ....
深く心に届く景色は
あなたを映す鏡と同じ
哀しい人がいたのなら
頭を撫でてやりたい
裾を引きずって階段をのぼる

踊り場がすきなの
どこにもいかない
ちゅうぶらりん

冬と冬の木とさざんかの赤色

窓 窓

手のひらをつけると
とてもつめたい

誰かになって ....
シーツの滑りが良すぎて
窓辺に頭を預けられない
身体に力が入らない
部屋は底から白んでいく

ペンキのはげたベランダから
甘いクリームが弾けていく
ただの牛乳だったので
私は
生クリ ....
カルテを書き写すのはルール違反だ。回し読みするな。学校で習っただろ
「むやみにヒトを傷つけてはいけない。」
「アンネはかわいそうだ。けどヒトラーならいい」
ちゃんと習っただろジャイアン以外。
 ....
rabbitfighterさんのおすすめリスト(658)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暮らすように歌う/クガツ- モリマサ ...自由詩2308-8-13
ジムノペディ_- 服部 剛自由詩10*08-8-12
ゼリービーンズ- 渡 ひろ ...自由詩21*08-8-11
この夏は- 高杉芹香散文(批評 ...3*08-8-8
EF55の復活- あおば散文(批評 ...15*08-8-4
私達は炭酸水の泡のように- 小禽自由詩4*08-8-4
誰でもよかった- 砂木自由詩26*08-8-3
夏の夜の浜辺を走る_- 服部 剛自由詩508-8-1
ポエコ- モリマサ ...自由詩2108-7-31
小さな青空- Lucy.M.千 ...自由詩408-7-30
落雷のイニング- 馬野ミキ自由詩35+08-7-29
トーキョー/10min.- 石畑由紀 ...自由詩30*08-7-29
ぼくのリングノート- beebee自由詩1908-7-26
迷い森- 木屋 亞 ...自由詩8*08-7-22
なかったことになにもならない- 小池房枝自由詩2008-7-21
我は慟哭- 石畑由紀 ...短歌708-7-18
いつか海へでる船- 水町綜助自由詩29*08-7-18
すな- かとり自由詩16*08-7-16
森で死ぬ- ミゼット自由詩6*08-7-16
道具みたいなものだけど- チアーヌ自由詩308-7-15
産卵詩- くま出没自由詩408-7-13
海辺の詩集- 嘉野千尋自由詩48*08-7-13
タイダイのおじさん- たちばな ...自由詩22*08-7-12
シャイン- 石畑由紀 ...短歌608-7-11
断片集「まり麩」- 簑田伶子自由詩16*08-7-11
ホコテンのひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*08-7-10
哀子- 小禽自由詩208-7-10
テオ、必要な名前をあげる- ミゼット自由詩2*08-7-9
クリームシーツミルク- 木屋 亞 ...自由詩2*08-7-9
景色が見えない日の_。- 佐々木妖 ...自由詩10*08-7-7

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