白雲の 黒雲の
アハウ

午前の安らかな居眠り

窓の風景が寒い冬枯れて
モノトーンの射し込む光に
アケビの橙が透視できる 窓に

うたた寝の前
布団をかぶり
空を呆然と見詰めて
表情のある天候と同期して
瞳に空を映して
侘しげな景色に溶け込む

体温の温もりの布団
体は軽く中をゆっくり昇り
龍神の雲に乗る

木々を突風が揺らし
白雲の黒雲の疾風が翔る 空

寝入る 私に
雲は呼びかけ
冬の嵐がさらう
温もりのこころ

その昔より
戦 あり

黒く 白く 塗りこめ
紫雲の光
焼香のごとく立ち昇り

龍神のしめやかに立つ


そのような天候に満たされた
白雲 黒雲 沸き立つ
空の物語を
聞きながら

午前の居眠りを
暖かな布団で迎える


自由詩 白雲の 黒雲の Copyright アハウ 2007-12-30 15:22:47
notebook Home 戻る