風の便りに乗ってきた あなたのこと
 もう忘れよう
 寂しいときには月を眺めて 
潤う涙の先に乗っかって 夜空を散歩
 星は僕を歓迎してくれた
 白い朝と供に消え去りし
あなたへの思い ど ....
つぎつぎに矜恃の 
虹をかさねて重く
はじけないように
あふれないように
みずからを律して
本当は泣き虫なのに

泣けない君

無理して笑う君を

見ないようにした

弱い自分を見るようで

耐えられなかった

不器用なんて言い訳

弱い自分への言い訳なんだよ
 ....
さし損ねた傘は
私を守ってはくれなくて
熱を奪われた身体は
小さく震えた。


赤い陽が怖くて
目を瞑った道に
足音は残らない
車輪の跡だけが
残っていた。


そして、戻らない
熱に
私は地団駄を踏 ....
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う

 ....
散歩しようよ夕暮れの街を
改札を出たら
何時もとは逆の
左の商店街へ
教会の前を通って
遊具の無い公園に着いたら
名前も知らない煙草に火をつけよう

ピンクダークの空が

ねぇ
 ....
抱きしめたことを思い出すたびに
胸を締め付けられる
愛していると伝えられない数だけ増えて
忘れたいなんて綺麗事を
脳内で繰り返す愚かな僕が居る

飛べない
動けない
心から束縛されて
 ....
あかりを 消して
ひらいたら きずあとを
指で なぞって
たがいの からだを
すみずみまで 読む
重なりつづける眠りの底に
かすかに生まれ
浮かぶ手のひら


目をつむり 在るのは
無いということ
分からぬくらいに 
離れていること


隠しても隠しても
は ....
金風が ふいている
豪奢な さびしさが
きみの横顔に かげをつくるのを
歌おうとして 韻律の
罠にはまっても 悔やまない 
夢の続きはいつも空白 何もない
思い出そうとするけれど
水が手から
するするこぼれ落ちるように
夢が記憶から
流れ出てしまう

だから いつも 何もない
かすかに残っているのは
断片 ....
旅だとか
なんだとか
の前で
ぼくは無性にくすぐったくなる


ここは星がきれいだ
ただ、それだけでよかった

くちにする言葉なんて
くだらないことばかりで
ハンドルを切り損ねた ....
また、一粒 涙をこぼす
こぼすたびに
わたしの心が汚れてゆく

この涙は
自分のために堕ちてゆき
床をぬらすだけの
水にすぎない

誰かのために
ながした涙は
 ....
思い出迷子な僕たちは
南へ南へ
潮騒の子守歌を聞きに
この道に沿って南へ
電車を乗り継いで
南へ
知らない所へ
波音が恋しくなって辿り着く
知らない浜辺に

打ち上げ花火の煙が
 ....
「普通に生きていくのって思ったよりも難しいんだね」
ほんとうのまる、ほんとうの直線は、
人の手には描けないんだよ
太陽が揺らいで溶けそうになっている
輪郭線をごまかしている
 ....
天に向けて咲く花の

香は地に這って 熟み淀み

ひれ伏して嘆く夢の

その清浄を食みながら



私は 私は

還りゆく夢の

最期の一片を 奥歯で砕いた



花はいずこに咲くのだろう
一行が零れてきそうな
静けさに
眠りなさい と
夜は耳元でささやく

白い羽を揺らす誘惑に
応えようとする肉体
沼地の底に落とされるかもしれない
そんな不安は
片顔隠した月が
煙草 ....
あなたは陽のように
わたしの胸を
つつんでくれました
わたしは影となり
あなたの心で
生かされたいと願うばかりです


あなたは哀しみをまとい
それでも生きようとする姿に
光り ....
透明な海
透明な空
澄んだ音
ゆるりと時

苦しい思い
苦しい時間
苦しい気持
苦しい運命

今風を読み
飛び出そうとする
羽を何回も広げ
明日の為に
あるときから まいにちが
惰性になる 歳月は
ほどかれて だれのものでもない
くちびるの ふるさとへ
錘をおろしに かえる
かぜに うながされ
めざめても あめに
ぬれ うなだれる
ひそかに あまく
あこがれて むくわれず
夕方の海は
ひとも去って

見捨てられた波は
静かに静かに音もなく

けれど
夕方の色彩
こんなグラデーション

あたたかな海の水に
想いを溶かして
眠れない朝にあなたを思う


夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい


あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
あなたが おもうほど

ぼくは あなたに すくわれていないわけじゃない

あなたが おもうほど

ぼくは あなたに かんしゃしていないわけじゃない

あなたが おもうほど

ぼくは ....
ざらついた視線に
一雫を落として
クローゼットの横にいる誰かに
「こんばんは」
 
乱雑に置かれたぬいぐるみの
大きな瞳にも息は宿って
カーテンから漏れる光に
時間差の
「こんにちは ....
遠く虹が見えた

それは
儚く夢のように

あのひととそれを見た
わたしのなかに
さざ波のような
何かが広がって

虹のたもとには
幸せがあるという

探しに行かなくても
ささやかな幸せは

たぶんこ ....
     ある日、
     (傘を忘れてしまった

     朝焼けに焦れた視線が
     日影の後ろ姿を おいかけていった
     風光は二度と再び帰ってこなかった

 ....
こんどは

そらだけを

みつめて

いきられる

ものに

なりたい
双つの雨音を右目にもどし
煙を数えて夜は明ける
みな何かをすぎてゆく
みな何かを置いてゆく


欠けた娘を肩にのせる
鏡の向きがいつもと違う
欠けた娘を肩にのせる


 ....
      僕を支えてくれる柱
   小鳥が運んできてくれた 一本の枝

あまりにも短すぎた夏 あまりにも短すぎた夜 


     僕らを邪魔した虫達は今 
 小さいけれど美しい羽 ....
見崎 光さんのおすすめリスト(401)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ピンクダーク- 虹村 凌自由詩3*07-10-5
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ひとり_まなざし- 木立 悟自由詩1007-9-4
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やさしい涙を流したい- 池中茉莉 ...自由詩5*07-8-29
創書日和「砂」- 虹村 凌自由詩4*07-8-26
生活- ________自由詩5*07-8-25
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夜中の十二時- 乱太郎自由詩18*07-8-22
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