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不意に降り出した雨の、流れていく先が
足の裏に
張り付いて
ぐしゃぐしゃいいながら
それでも、ついてきた靴でした
枝ばかりの桜の枝が、葉をつけることを忘れながら
どこか、遠くを見ていました ....
夜は、乾く、ので、ふらりと。


ここは、暖かいです
どこか、銀色の日々です
おだやかな、アラシが、ココにあります
やせたりは、しません
コトバがキンゾクのようです
ひとりごと、です
 ....
みかんの花が咲いている島から
瀬戸内海が見えるというのは
あの有名な唱歌のせいだ
などと想いながら
コンビニ弁当を食べ
入り江の澄んだ水の色や
水平線に浮かぶ
白い雲のような櫻を
見て ....
海から見えるように
植えられたので
海岸沿いの山の中腹を何キロも
桜並木は続いている
去年は車の中から
弁当を食べながら観たけれど
いつか海の上から見たいね
ずーっと櫻色の帯になって
 ....
ビートルズの曲は
たいていタイトル部分しか
歌詞がわからなくて
あとはみんなホニャラ〜とごまかして歌う
これ日本の法則

で終わろうとしたテレビ側が
最後にインタビューしたのは
く ....
なぁ、注さん。ちょっと、話をしようか。
高木と志村は、浮世のしがらみというか・・・仕事で、ちょっと来れないんだよな。
加藤は、あいつ、渋滞に巻き込まれているんだ。
(中略)
注 ....
  はやく給料持ってこないかしら
  接待だから仕方ないのさ

三日に一度四人の家族は揃って食卓を囲み
おのおの世間話を披露する

  これで二日は帰ってこないわ
  あの女は気が狂って ....
*

ミドリイロに輝くボクのコトバ
ケータイを使わなくたって
あの100階建てのビルの
はるか上空へのぼり
ぼろぼろと
世界中の虹を溶かしこんだ
なみだを流し泣いている



 ....
大陸棚の向こうで誰かが手招きしている
見慣れない服を着て、砂っぽく笑っている
傍らには、けだものがいて、何か囁いている

規則正しい波の音が
回転する灯と溶け合っていく
灯が波 ....
左目を右目にあげたのに
右目は涙を流さない


目が覚めたら一緒にごはんを食べよう
そう書いた手紙を残して
眠ったまま逝った人の声が
もう一度どこからか聞こえてくるまで ....
1. プラス 1

足りないの、1
あたし
レンタルしたビデオだって絶対に
返すのは次の日
でしょ

生理の終わった次の日
きみが
セックスを求めたとして
まだ終わってないこと
 ....
朝、

日をもらおうと

下ら

光合成

きっとしません

二本足の私

の下

白猫が

まわったら



南天の裏

五時間

黒点を盗めるだろう ....
ある晴れた日
手紙を出しに行くとポストは
「秋だなぁ」と
しみじみもらし
それから私に気づくと
真っ赤になって
照れていた
私たちは一葉の記憶装置だ
生い茂る木々の端で
保存することのうしろめたさを
知りながら連なっている

陽光が差すその瞬間に
私たちはいつも照れている
風の戯れに私たちは
 ....
黒いカーテンでよかった

遮光カーテンは甘いのだ
まえに
水蜜をくわえて 跳ねた汁をなめたら
甘かったからほんとうだ

ふくらはぎの下で
かりっこりと かりっこりする

彼の爪だ
 ....
裏口で
手の小さな娘たちが漬かっている
娘たちは時々小便を漏らす
娘たちは小便に浸り萎びてゆき
それは、娘たちの味を濃くする
髪と爪を切り
毛の手入れをする
安価な食材と ....
でぃーぶぃでぃー


記憶の音は楽しいですか
いつまで鳴っていますか、あなたの頭
きのう
割れたがらすで指をきりました
自己ですってば 姉さん(って誰よ
雲のあいまに
チがながれてい ....
ほら、
いともかんたんに
あなたは
左手のくすり指を

さしだして

わたしは
それを
いのち のように
噛んでいる

あなたは
まるで
あいしてる の延長
みたい

 ....
耳鳴りが
止んで

はじめて耳鳴りに
気がつく


たった今も
消えなければ解らない
何かに包まれているのかもしれない
デートですか
どこに行きますか

映画の後にお茶でしょうか
順当ですね


ところで春ですから

サルスベリの下でりんごでも齧りましょうか


芯はくださいね


紅茶に ....
ふるさとに帰ろうと

僕が心に思うとき

こぐまとカシオペアを結んだら

ふるさとはいつも北にある



ジェットコースターの地下鉄から

いきなり地上に放り出されても
 ....
ひとの気持ちは

わからないし



そんなわたしも

ひとにはひと
ぐーをにぎってみる
ぐーでおしてみる
ぐーでどついてみる
ぐーでばいばい
ぐーでなでてみる
ぐーでないてみる
ぐーでぱーにかってみる
ぐーであいしてみる
ぐーでなみだふいてみる
 ....
かちっ

気持ちを伝えられる
スイッチがあればいいのに
ふと気がつくと
そう思っている自分がいて
いたたまれなくなる

やっと7000グラムの大台にのった
ミルクを200ml飲め ....
声高に何かを叫ぶ人
迫る車の音に気づかず死んだ。

今日も家でピコピコしているヒッキーの彼
疲れたお母さんに刺されて逝った。

いつもせっせとカンパしている中学生
キレて殺して塀の中へと ....
さて、今あなたは、運転する車ごと橋の欄干をぶち破って、1メートル落下し、水に浸かってしまった、
としよう、突然だけど。

怪我はない。一安心。最初、車はプカプカ浮かんでいる。
しかしすぐに浸水 ....
建物の谷間の空き地から
町を分ける河が見える
もう作られることのない鉄橋の
橋脚ばかりが並んでいる
雲の居ない水面と
船の窓に映る汽車
そこにしか棲めない生き物のように
 ....
彼の生家へ行った

仏壇のある部屋に通された
彼の寝ていた部屋だ
私の寝ていた部屋には 通されなかった

彼の母の母に 手を合わせる
「最近髪がよく抜けます」と報告
彼の母が
「疲れ ....
この度は思いもかけないことでなどと
気休めを言うものではありません
死ぬことは生きている限り必然で
むしろ生きていることこそが偶然なのだと
私たちは本当は知っているからです

眼前の笑いか ....
    言葉の木を枯らしたのは私です
    寄生木を植えたのは私です
    萎れてゆく花に拍手したのも
    枝を鳥の死骸で飾りたてたのも私です
    言葉の木は何も言いま ....
たもつさんの未詩・独白おすすめリスト(324)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私に名前を授けてください- クローバ ...未詩・独白3*04-4-3
『乾いて候』- 川村 透未詩・独白12*04-4-2
言い訳- まんぼう未詩・独白304-3-29
櫻の頃夜の海で- まんぼう未詩・独白404-3-28
ビートルズ- 石畑由紀 ...未詩・独白1404-3-25
偲ばれる日々への想い_−追悼、いかりや長介−- 未詩・独白11*04-3-22
狭い海- 長谷伸太未詩・独白6*04-3-16
メモ- 青色銀河 ...未詩・独白204-3-15
遠浅- いとう未詩・独白10*04-3-15
ノート(右目)- 木立 悟未詩・独白704-3-15
ハッピイ・バースデイ- みい未詩・独白7*04-3-13
- 山内緋呂 ...未詩・独白5*04-3-6
ポスト- いとう未詩・独白1104-3-5
メモリーカード- いとう未詩・独白5*04-3-3
婚姻と同情のあいだ- 山内緋呂 ...未詩・独白6*04-2-24
デリカテッセン- いとう未詩・独白9*04-2-16
でぃーぶぃでぃー- 青色銀河 ...未詩・独白204-2-14
咀嚼- みい未詩・独白12*04-2-10
耳鳴りが止んで- RT未詩・独白4*04-2-9
春にデートするなら- 山内緋呂 ...未詩・独白4*04-2-9
ふるさと- クリ未詩・独白304-2-9
ひと- RT未詩・独白104-2-8
ぐー_で- AB(な ...未詩・独白304-2-8
スイッチ- アンテ未詩・独白204-2-7
ぽつり- 鈴木(suzuk ...未詩・独白304-1-30
沈む車_〜イタロ・カルビーノ風- クリ未詩・独白2*04-1-27
ノート(40Y.1・13)- 木立 悟未詩・独白204-1-22
帰郷- 山内緋呂 ...未詩・独白12*04-1-19
仮タイトル「おそうしき」- 山田せば ...未詩・独白1004-1-18
ノート(39Y・4.7)- 木立 悟未詩・独白204-1-17

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