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果たせなかった君との約束が
ちゅうぶらりんのまま

泣きたくなったら
どうしよう

くつのかかとが
すりへってしまっても
よかったんだ。
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
  


いつの日かの憧れであった

本郷で道に迷った

しめしめと にたり顔で

坂道

のぼるとお稲荷さん


帰りたい

帰れない


僕の場所でない場所に ....
−計測−

重さではなく
距離を測りたい

大きさではなく
熱さを測りたい

姿ではなく
真意を測りたい




−引力−

ひかれあうのではなくひきあうの ....
{ルビ小女子=こなご}が 土肥へ行こうと言う

わたくし 線路上で手と足がちぎれて
向こうへ行きますけど
あなたは その先を電車で走ってくれますか


めざせ城ケ崎

旅の味は
裏 ....

ビデオテープの町には
あの頃のままの
恋人がいて
老人は
画面に張り付き
色の雨粒を見ている



空と地面に一本の線が伸びる
その端っこを
紙コップにつなげて
い ....
この世界のどこかに
わたしにならなかったわたしがいて
やはり ひとりで歩いているなら
おそらく わたしは
声をかけることができないので
せめて すぐ前を歩いてゆく
少しで ....
「チャールズ・ブコウスキー」

あなたは自分を制御できない自分を、
ダメオヤジ、だってわかっていて
せっかくのチャンスを片っ端から壁に投げつけ、台無しにしてしまったのだ


チャンスって ....
最上階のプライヴェーエト・ジァアグジィーの
黒い鉤型の湯出口に
バラいろのヤモリどんがつっかえている
赤ん坊のように柔らかな爪のはえた
短い後ろ足をじたばたさせ
水道管の奥へ奥へと身をよじら ....
青く薄い ひかりの午後
静かに生徒が佇む五月の日
気の早い蝿がふたつ
窓を開いた机にたち止まる
ひき出しの奥には 忘れられた手紙があると
放課後、静寂にのぞきこめば
それはたしかに彼の ....
病院に行ったのです
私の家からその病院までは坂道になっており、一輪車での往路は非常に辛いものとなりました
何よりも私が病院に行こうと思った理由が、「ペダルを前に漕ぐことが困難になった」という症状で ....
秋のあいだ
ひとり山に引きこもって
ギンナンギンナンって踊っています
つま先で立って
小さい冠をかぶって
麗しの八合目で
姫です



真っ赤に猛る裾を尻目に
ギンナンギンナ ....
この原稿を依頼されたときの特集名、
「女を口説く為の詩」でした。
じつはこの、「女を口説く為の詩」ってのが、
すでに口説くという行為から外れてるんですね(爆)。
「女」ではなく、せめて ....
どーん

どーん
私の犬は

どーん
足も太いが
胴も太

それってあたい

どーん

どーん
もうやめます
静かな夜にいざなわれた
私はそのまま往ってもよいと思った
いざないは何度か尋ねてきたが
気付かぬ間に帰っていった

私は空ろな骨だった
呼び合うものたちの声に気付かなんだ

今夜月明か ....
お誕生日、おめでとう、
お誕生日、おめでとう、
蝋燭の灯を、吹き消した、
笑顔いっぱいに、吹き消した、

いざ、食べようとしても、
蝋燭を抜いたなら、残さず引き抜いたなら、
とっても無惨 ....

保冷車の黒猫に手を触れて願うと
叶うというジンクス
内側が冷たければ冷たいほど良い恋愛のジンクス
少女は黒猫が横切ってもいいことがあると信じている
滑稽で悲しいジンクス



 ....
タイトスカートの中には一体何が入っているのか?
オレは現地に赴いた
つまりアフリカ
オレは真夜中にホテルから抜け出して日本の古いジープを盗みジャングルの奥地を目指した
車で出かけられる ....
影と
影が
重なり合うので
夜でなくても
うずくまりながら

なにかしらの気配が
ぐるぐると周回する
忘れられたまま
中心もないのに

ライカ
私の声が聞こえますか
 ....
百年前のような芸術の時代がくる
みなあの頃より小粒だが幸福になる人間の数は圧倒的に多い
世界的な概念の底上げ
幼児虐待や性の虐待が昨今多い
これが直るだけでぜんぜん違うだろう
直すには まず ....
 
アフリカ西海岸
港町 Freetown

片足のない子供達のサッカーチーム
瞳はダイヤモンド以上に輝いている


鉄鉱石
ボーキサイト
ダイヤモンド
カカオ
を産出する
 ....
区民センター脇の長い長い信号待ち
フットペダルの反発を確かめながら彼
今年も交通渋滞は伸び盛り、だなんて
ふくよかな思案にくれている

最後部でぐったり
お昼の食べ過ぎで夢うつつな ....
(N)
  彼は夢を見ている それとも
  あなたが夢を見ている

 紳士の正装でパパは赤いボタンを押す
 正義の名のもと 父なる神が手を副えてくれる
 仲間たちが最新のマーケティング理論 ....
 空が遠のくことを知る



 
 はしった
 私ははしった
 白いいきがさえずるように
 虫の音がのぼりつめるような感覚で
 校舎のすみずみを駆け上がってゆく
 ふくらは ....
久しぶりに
電車に乗ったら

なんだか気になることが
たくさん

他の人が持っているものが
全然わからなくて

「それは何ですか」

聞きたくても
聞けないし

仕方ない ....
うちには
おとなと
こどもと
インドホシガメと
魚がたくさんと
植物が
住んでる

あと、死んだものが
たくさん

死んだものはわたしが
清潔で明るいキッチンで
ばしばし料理 ....
どうしても
寂しい夜

浴びるように
飲む
打つ
買う

内容は


キー
ネットショッピング

だったりする

それも買うのは

子供のおむつだったりする
わたしが歌っていても
お魚に私の歌は聞こえない

お魚は水の中で泳ぐだけ
ただひたすら泳ぐだけ
止まらずに

わたしは歌い続けることはできない
踊り続けることも
楽しいことは
長く ....
異なる季節の雪に埋もれて
じっと静かに咲いている花


かたちは声を待っている
すがたは声を知っている
眠っている
こいびとの背中に
字を書く
油性マジックで
大きく書く

わたしの名前を書く
そっと書く

忘れられてもいい
あした
もう
ここへ
帰ってこなくても

背中に ....
たもつさんの未詩・独白おすすめリスト(324)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
約束- 大西 チ ...未詩・独白4*04-6-2
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
文京- AB(な ...未詩・独白9*04-5-27
物理学- いとう未詩・独白15*04-5-27
岩の下- 山内緋呂 ...未詩・独白6*04-5-25
「雨細工の町」- クローバ ...未詩・独白14*04-5-24
ノート(どこかに)- 木立 悟未詩・独白704-5-23
手紙- 石原大介未詩・独白5*04-5-22
頭脳ホテル’81- 石原大介未詩・独白7*04-5-21
十七才の遺書- 折釘未詩・独白204-5-19
後退と抗体と交替- クリ未詩・独白4*04-5-18
ペチカ- 嘉村奈緒未詩・独白1904-5-13
詩で女性を口説くためのマーケティング論- いとう未詩・独白17*04-5-11
犬(歌ってみてください)- 山内緋呂 ...未詩・独白5*04-5-11
いたずら- まんぼう未詩・独白504-5-10
ハッピーバースデー、トゥーユー、- 未詩・独白2*04-5-8
要冷凍のステッカーを張られて- クローバ ...未詩・独白3*04-5-7
未完成交響詩_47番_「アフリカ」- 馬野ミキ未詩・独白5*04-5-7
ライカ- いとう未詩・独白11*04-4-28
混迷の時代やら戦争やら、んで芸術が提示するもの- 馬野ミキ未詩・独白7*04-4-26
大地に翔る- AB(な ...未詩・独白204-4-25
- 石原大介未詩・独白304-4-25
不在の恋人たち- クリ未詩・独白104-4-18
冬の日- 小鳥遊未詩・独白104-4-11
電車に乗って- チアーヌ未詩・独白7*04-4-11
清潔で明るいところ- チアーヌ未詩・独白804-4-8
寂しい夜- チアーヌ未詩・独白504-4-8
泳ぐ魚- チアーヌ未詩・独白304-4-5
ノート(白息)- 木立 悟未詩・独白304-4-5
油性マジックで- チアーヌ未詩・独白8*04-4-4

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