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電車が止まるたびに
ひとの泣き声がします
ここ真昼の東京駅は
けして夢を見ることをしません

うだるような夏の日
固まりになってひびく
靴の音
顔を置き忘れた
魂の音

ひとびと ....
冬からようやく春になります
夜空がもう春になりました たぶん
桜がもう芽吹いています
知っていますか
東京、よりも半月も遅い


川の流れは順調です
これ以上ないほど順調です
その先 ....
もうずいぶん昔のことなのに
最近になってもあけみは
僕の前に現れてきて
彼女はまだ
忘れていないらしい


        僕が彼女を忘れていないように
           それ ....
「あけみ」という女の子の話。
違うかもしれない。もしかしたら僕の話かもしれない。

あけみが僕のそばにいることに気づいたのは彼女の一周忌の夜
彼女にはとても好きなカクテルがあって
僕は供養の ....
他の女と遊んでるとすぐに怒って
そのくせ
中指を突っ込んでやると
悲しそうな声をあげながら
すぐに抱きついてきた
寄ってくる女を全部食ってた頃の話
たぶん好きじゃなかったと思う

包丁 ....
海を見ると抱くあのときめきは
回帰してしまう恐怖と隣り合っているのかな
曇天のもと じっと目を凝らしていると
今にもゴルゴ13の顔をしたペンギンたちが
水平線までマトリックス状に押し合いへし合 ....
鉛筆をカッターナイフでうまく削る練習をしています
すこし肥大していた右足の親指がつっぱったようになる夜です

叔父さんはわたしの動物や建物のスケッチをよくほめてくれました
重なり合った線を指の ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
センチだ
メートルだと
カタカナの単位が威張ってる
センチメンタルは流行らない
比較する基準が変わる
じゅうばいのじゅうばいのじゅうばい
目が回るほど遠いと思う
比較的長いと思う ....
標識は錆びていて
わたしたちはそこでよく待ち合わせた
林檎のかたちの金属につまづいて転んだ
ときにできた傷がちょうど膝のところにある
おちくぼんだそこをなぞるのが癖だったのだけれど
きみの指 ....
エコロジーと言う言葉を聞いて
目から鱗のような気がした
うじうじと薄暗い家の内に
引き隠っていた数年間
知識の歩みは着々と進み
知らない間にエコロジー(生態系)
などという難しい言 ....
飼っているどうぶつの火傷に息を吹きかける、
さます、さます、さます、
動詞のひらがなは、呪文みたいで、さます、
昨日は、ふるいカセットテープレコーダーの埃をはらって、
並んでいる、くろ ....
<雪見カンガルー>

どうしても雪の白に溶け合わない
自分の体を恨めしく見下ろすと
袋の中で子供たちが
凍えながら見上げている



<嫌がるラクダ>

ラクダのコブは脱着可 ....
 

   鐘が鳴る
   各関節が反応する
   生きるのだ
   木の芽
   下草は
   萌える準備を始めている
   坂は長い
   峠だ
   いつも峠の天辺にいる
 ....
島へいきます。
島というのは、となりまちのことで、ボイラーをつくっている会社が、多くあります。
となりまちは、ボイラーをつくっている会社が多くあって、しましま、という名前です。
錆びついた、 ....
焼けた町に流れる町内放送には暗号があります
シヴァー、する、
傾いたトーテムポールの影にはゆふゆふする群れ
浮力です、それは、黒からの、
パンの中のさかさまになった木の実は甘酸っぱいも ....
宝石は黄昏
茜色の泣き声のように
かすかな叫びが
鳴りひびく

地平線の不安に
母はにがい魂を引き裂いて
貧しい明日を燃やしている

行方不明になった死骸が
ぼんやりとたなびき
 ....
そうなんだ
不思議と体の部位だけ
乳白のマニキュアの指先だったり
下唇のそりかえった膨らみだったり
追いかけてみると
暗闇になった
そうして砂漠さ
暑くはない
砂漠はやっぱり暑くないと ....
そうだった
雪融けだってつららになる
不意に落下するかもしれない
雪下ろしだって命がけさ
ぼくらはどうしたらいいんだい
大雪だっていうじゃないか
天気予報の雪だるまは
幸せすぎる、たしか ....
きり きりり
ねじさえまけば
なけるんだと
おもってた
りゆうがいるなんて
しらなかった

ふりこが
ゆれるのは
あれは
じゅうりょくのせい
なんだってね
こつこつ こつ
 ....
   
   雪が降る
   ぼくの心の河に

   丘の上の
   立ち枯れた一本の木にも

   雪は送電線のように
   誰にも話しかけないで

   綿帽子になっている
 ....
                    159時 @ハト通信

あれちで
あなをほっているおとこがいました
とてもふかいあなでした
ちしつがくしゃがやってきて
ここのちかすいはかれてし ....
                    163時 @ハト通信

なにかがおちてきて
ふかいそこまで
おちてきて
ぱちんとはじけました
きらきらひかりました
ほしだったのか
きのみだ ....
                    161時 @ハト通信

はーとのかたちの
くっきーを
かりこり かじって
まるいかたちにしました
なんだか
ぞうりみたいです
しかたないので ....
燃え盛る炎で焼け焦げた僕
ひと思いにかじって丸呑みにしてしまいたい
左足の指先をとりあえず摘んでみる
ぼろぼろと宙に舞う
鉄くずなのか
黒焦げの炭かわからないけど
ちょっと前まで僕は四角い ....
黒 トンネルを抜け螺旋階段を下る
透明 ジェリー状の海は僕の周りを囲う
もうみつからない 髪の先まで塗り潰す 黒
小さな風呂場 一粒のジェリー
握り締める 溢れ出すメープルシロップ
白  ....
                    158時 @ハト通信

なつかしいひとに
あいました
さいごのはこの
ふたをあけると
かのじょはまんなかにすわって
わらっていました
いぜん ....
                    156時 @ハト通信

とてもちいさないれものがありました
あめがふると
てんこん かん
おとをたてて
みずがそこにたまりました
すいめんで
 ....
冷静と冷たさは
別勘定だと思うけど


マヨネーズ舐める

から揚げ食って
マヨネーズ舐める


感情移入も優しさではない
                    152時 @ハト通信

あけてもあけても
はこのなかには
また
ひとまわりちいさな
はこが
はいっている
ちいさくなっていく
どんどんちい ....
たもつさんの未詩・独白おすすめリスト(324)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
東京駅- 青色銀河 ...未詩・独白105-4-25
閉ざされているような- フユナ未詩・独白12*05-4-15
すべての世界はつながっているというのに- いとう未詩・独白1105-4-8
- いとう未詩・独白17+05-4-8
あけみ- いとう未詩・独白1505-4-8
リサイクル・ミー- クリ未詩・独白305-3-30
アパートメント- shell-lamb未詩・独白105-3-30
美しい夜に- いとう未詩・独白18*05-3-30
センチメンタル- あおば未詩・独白6*05-3-27
タブレット- shell-lamb未詩・独白305-3-11
虫の生態- あおば未詩・独白105-3-11
屋根裏- shell-lamb未詩・独白205-3-9
動物園_2- いとう未詩・独白10*05-3-7
淋しい東京- 天野茂典未詩・独白605-3-6
浮き- shell-lamb未詩・独白305-3-6
玻瑠- shell-lamb未詩・独白505-2-28
黄昏- 青色銀河 ...未詩・独白2*05-2-20
スノーマン- バンブー ...未詩・独白305-2-5
別れ- バンブー ...未詩・独白305-2-4
ハト通信2(それから)- アンテ未詩・独白405-1-26
雪は送電線のように- 天野茂典未詩・独白305-1-26
あな- アンテ未詩・独白7*05-1-24
かけら- アンテ未詩・独白205-1-21
かりこり- アンテ未詩・独白505-1-18
紅恋- 未詩・独白6*05-1-17
ブラックキャメル- 未詩・独白2*05-1-17
ここまで- アンテ未詩・独白4*05-1-15
ちいさな- アンテ未詩・独白505-1-14
マヨネーズ舐める- RT未詩・独白5*05-1-12
なかみ- アンテ未詩・独白3*05-1-7

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