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痒い痒い痒い
頭の先から
鼻の奥まで
痒い痒い痒い
頭の中が
脳みそが ....
君に対する僕の心は
ほとんど愛で
蝋燭たてとか
傘たてとか
ドアノブとか
靴べらとか
そういうものに
僕はなりたい
....
恥を忍んで、昔書いた連作詩篇を投稿しようと思いま
す。一九九七年から翌九八年にかけて、「歌う川」と
いう総題のもとに十七篇の詩を書きました。今回はそ
....
あなたの唇と
わたしの唇は
近づけば引かれ合い
重なり合います
だからわたしたちの引力は
この地球よりも強いのです
月の引力で
潮の満ち引きが起こるように
あなたに近づくと
....
もはやこの世界は荒廃していて
私だけが正しいのだと
私が世界を正しく導くのだと
そんな狂い方をして
私は少年兵団を結成します
何百人もの美しい少年たちを
戦場に向かって行進させます
....
あんな色の
月の光に照らされては
わたしたち
色彩を失っていくばかりの
ようですね
あんな色の
夜空に月を浮かべられては
わたしたち
月以外にお友達が
いないみたいですね
....
夜のように黒いギター
男の心は弦のように震えている
お前を求める狂おしさに
かき鳴らす指は赤い血でにじんだ
男の心は届いているか
男の歌はお前に響いているか
闇のように黒いギター
....
私が今どこにいるのか
あなたには
分からないかもしれません
でもいつか私は
一つの灯台となり
私の存在を
あなたに知らせることでしょう
広大な海をも超える
確かな力を手に入れて
....
-永遠-
大地も
地球も
太陽も
宇宙も
その輪郭にすら触れられないもの
-人間-
刹那の命と
僅かな知識で
神の掟に逆らおうとしている
…そして力 ....
モネよりも
ルノワールよりも
キスリングの絵が好きです
彼の描くミモザは
その小さい花の一つ一つが
どれも眩しいほど鮮やかなのです
それは美しい憧れです
あなたの目に
私はその ....
もしもこの手の
指が6本あったなら
もう少し
白く小さな君の手を
しっかりつかんでいれたのかな
もしもこの手の
指が7本あったなら
もう少し
離さないでと言った君を
ぎゅっと ....
超一流のショコラティエに
私を一粒のチョコレートにしてもらって
あなたへと贈ります
私の黒褐色は
独りで過ごさなければならなかった
いくつもの夜の色
自分自身に問い続けながら眠りに ....
やわらかにゆれる春
少し冷たい足の裏に
わくわくが止まらない
見渡すれんげ畑の向こうを
単線の汽車がゆく
わたしの知らないどこかとどこかが
つながっている
小さな花 ....
いつの頃からか
私の中に紅蜘蛛が
息づいています
最初は上品に
一匹だけがあなたのもとを
訪れたのです
あなたの爪から糸を引き
あの伝説の糸であると
信じさせようとして
....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
緩んだ口の奥から先へ
しめった空気とともに放り出された
始まりの言葉
広大な海を背中に感じて
深い海を目の先に感じて
身を投じるのは浅くてまくっらな川の中
....
お先が真っ暗だからこそ
心に鮮やかな火を灯そう
頭に絶望の花がさくのなら
希望の詩を綴り続けよう
社会の歪に負けてしまった友達の
生贄なんかにならないように
目に ....
論外なことをいつまでも
くどくどと説くのはやめるべきだ
自由になるならないは自分の心持ち次第
雄弁に語っても何もならないのは承知だろ
内なる力を発揮するなら今しかないのさ
期待されるされない ....
ひまわりが枯れて
バラが枯れて
チューリップがこぼれて
シベリアだけがまだ
咲き誇っている
切られた花の優しさしか
あげられません
あげたくても
あげられません
....
責め合おう
憎しみ合おう
殺し合おう
縛り合おう
それが愛
僕の愛
世界は広すぎる
僕には広すぎる
四畳半で二人きり
そん位が丁度良い
他にはいらん
あんたが欲しい
戦士が魔法を使えないのは
拳に力を注いだからで
肉弾戦における破壊力は
他の者の追随を許さない
魔法使いの力が弱いのは
勉強に時間を費やしたからで
防御力の高い魔物も
強力な呪文で一 ....
もしも言葉の通った道が見えるなら
どんな風なんだろう
くもの巣のように四方八方に広がってゆくのかな
それに引っかかりもがく人々
細く鋭くきりのように真っ直ぐ伸びてゆくのかな
刺し通さ ....
私は時々
雑踏の中へと
足を運びます
人々の声と
足音と
それらのざわめきから
あなたのささやきが
生まれてくるようで
太陽の熱で
大地から水蒸気が昇り
その粒は集まって雲 ....
昨日の夜書いた詩は
納得がいかなくて
でも破り捨てる事は出来ないから
結局はお蔵入り
お蔵に入ったが最期
決して日の目は見ないし
たまに読み返しては
ため息が出るだけなのに
....
カシスが含まれたケーキを
よくいただきます
思えば私はあなたについて
とても甘い夢を見ています
逢いたいです
逢ってください
微笑みたいです
微笑んでください
口づけた ....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。
そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。
「わたし、電車が大好きなん ....
日本人の魂
日本人の心
日本人の謙虚さ
日本人の淡い心
短い命
短い楽しみ
短い生涯
短い思い出
風の瞬き
風の音
風のいたずら
風のたわむれ
桜の舞
桜の花吹雪 ....
万華鏡 手にとりて
万華鏡 覗きし{ルビ快楽=けらく}
低き満月 血の香り
赤き万華鏡に 見えしもの
遠雷のくらき咆哮
蒼き万華鏡に 見えしもの
接吻の憂鬱 ....
終わりが見えないほど
想い続けた夜のこと
私の中で舞踏曲が
鳴り始めます
もはや私のためには存在しない
あなたも一人の人間であることは
間違いないのです
だから私は人間にではなく ....
詩人のさだめとして
生きることは
茨の道
自分の苦痛をフィルターにかけて
美しく輝くものに変えねばならない
世間の不条理
我が身にも降りかかる
ある時は
腐臭ただ ....
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