すべてのおすすめ
まどろみのカレイドスコープの中で
アリスとウェンディが交錯する
白ウサギを追いかけてワンダーランドを駆けるウェンディ
ピーター・パンを追ってネヴァーランドを飛ぶアリス
少女たちは追いかける ....
わたしの見ている景色は
きみたちとは大違いなのだ
わたしの見ている景色は
ゴージャスなブロンド
タンクトップ&ホットパンツから
こぼれんばかりの
サンシャイン、チッツ&ボトムなのさ
....
皆に大切にされ
心を砕き、
言葉をかけてくれる。
夢を見せてくれる。
人を大切に思い
言葉を選び
共に尊重する。
互いの幸せを願う。
プレゼントをして
喜ばれ涙する。
自分 ....
いつも猫ばかり見ている
静謐な佇まいに時を忘れ
衝動のまま自らを由とする様に息をのみ
猫という美しい獣に憧れ続けている
わたしは悲しい犬
どれほど否定しようとも
....
この詩は
良くないのかも知れない
*
スターバックスで
言葉を無くして
コーヒーを飲んでいた
友達は
恋人と過ごしている
もう一人は
親と過ごしている
....
いつもの景色を傾けて
いつも置き去りの気持ちは 時々 やはり うずく
さよなら を 何度 経験しても
痛みに強くはなれなさそうだ
言葉があって よかったと思う
感じ ....
人は皆
ありふれた日常のなかで
少しの無理や
少しの後悔と
日々闘っている
そんな自分を
たまには労わってあげよう
ほんの少しの贅沢と
ほんの一握りの愛情で
コーヒーに一匙の ....
よくみられたい
よくおもわれたい
少なくとも嫌われたくない
そんな鎧は
いったん着てしまったら
脱げないよ
いらなかったのに
そんな鎧をいつから
着てたんだろう
重いのに
脱げ ....
ことばで上手く伝えられないことを
どうやって今 君に伝えよう
はるか昔はるか彼方の国の山の上で
あの尊き御方が
弟子達に伝えたように
傍らの花に触れて微笑んで君を見ようか
君はその尊き ....
駅前のデパートが閉まると聞き
短い帰省の間、立ち寄った
商品のない売り場と
間もなく解雇される店員たちの笑顔が
とても痛々しかった
逃げるようにエレベーターのボタンを押したとき
七歳の ....
情に掉させば流される。
人間関係我慢の連続だ。
言いたくても我慢
流れを読んで
怒らない
嫌いな人とも時間を過ごす
理解されなくても我慢
欲しいものを与える。
なるべく時間を共有す ....
好きだよ
取り囲まれた日常に埋没して生きてゆくこと
どうしようもないことにもがいては泣いて
だい好きだよ
だんだん揺れを増す心音の近くで
赤面したこころの奥底
繋がっているのかな、いな ....
季節の
音が聴こえる
歌のように
風のように
光のように
矢印をひいていってよ
あなたの歩く道を
私に知らせて
追いかけはしないよ
ただ知っていたいだけ
いざってときわかることが
いざってときまで安心だから
空にでもいいから
海にでも ....
私の本名には樹木の樹という字が入っている
私の父は長く長く生きてほしいという願いを込めて
私の名前に一本の樹を植えたのである
いや本当のところ詳しい理由を訊いたことはないが、たぶんそうだと思う
....
どこにいる
なにしてる
知る由もなく
知る術もなく
でもいつか出会って恋をする
花も嵐も味方につけて
私はきっと
恋をする
道を歩いていたら
言葉が落ちていたので
拾いながら歩く
拾った言葉を並べてみたら
詩のようなものができたので
額縁に入れて飾っておく
紅葉が一枚
はらりと落ちて
そこからまた言 ....
お風呂から上がると
生き返ります
そのあと水を飲むと
もっと生き返ります
ひだまりで昼寝をすると
生き返ります
そのとき誰かとぎゅっとすると
もっと生き返ります
美味し ....
今年もまた
死にぞこないの夏の息の根を
ひと思いにとめてやる
そんな季節になりました
終電に揺られながら
窓の外を流れる夜景と
イヤフォンから流れる音を
頭の中で混ぜ合わせます
....
何故君の手のひらは
綺麗で
広くて
女の子みたいに
冷たいんでしょう?
わたしの手のひらは
ぼこぼこで
小さくて
いつでも熱くて
どこか湿っぽいです
だから
その
....
心を無くして生きてた頃の
空を憶えていない
現実との繋がりを感じたくて
頬に雨を受けて歩いた
あなたの心に映る空は優しい?
嵐の夜は目をとじて
暖かさを ....
てがみがきたれ
てがみがきたり
おかねも
おはなも
ひとも
まるでダイア
むくちな
あにいに
あってきた
....
つまさきだちで空をのぞくと
くるりと回転しそうになった
笑うだけなら
泣くだけなら
簡単だ
からっぽになるのは楽じゃない
何だかんだで思考して
自分勝手に感情は波を立てる
....
なつかしい声がする
し、と、す、のあいだ
あなたが人差し指で押さえた
かすかなつぶやきのように
わたしの中で目覚める
し、と、す、のあいだ
声にならない言葉があふれて
あとからあ ....
一日目
友達の為に泣いた
二日目
自分の為に泣いた
三日目
両親の為に泣いた
四日目
兄弟姉妹の為に泣いた
五日目
貴方の為に泣いた
六日目
野良猫の為に泣い ....
お茶を挽く
この歳になってそんなことばの意味を知る
四畳半にも満たない小さな部屋
気まぐれなエアコンの吐き出す乾いた暖気が
枕元に畳んだ洗いざらしのタオルへ靡く
恋人にしてあげて ....
今日は一体どんなことがあったの?
とても聞きたいけど
きっと話題に上るあの人の顔が浮かぶ
このままこの実のない話しつづけても
沈黙ばかりが空気を支配してしまう
それが怖く ....
「女の子らしくていいじゃないの!」
「男らしくて良いじゃないか…」
それは唐突に打ち立てられて現れて
そのたび 私は あ然とする
その上たちの悪いことに
言った本人は気付かずに
その ....
何度この道をあなたと通っただろう
初めて一緒に歩いたときは
まだ寒くて上着を着ていた
わたしの体力がなくて
ゆっくり歩いてもらったことを覚えている
トラックの巻き起こす粉塵 ....
正しいのかと問い続けて
二十一回目の秋を見た
中途半端な悲しみを捻り出して食べてみる
それは嘘になって
よこしまな水は皮膚の裏まで暗く染め抜く
あゝ追憶よ、汚さぬように汚してしまわぬよう ....
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