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                したたる、

水のひびきのなかに、私の声があ
ります。暗いこころのままで死ん
で幽霊となった私のとうめいな喉。
ぬれながら、だえきもでないほど
にかわいてし ....
どちらを向いても なぜかいつも向かい風

「宿命なのさ」と笑う君

つないだ手さえ「宿命なのさ」と笑う君

向かい風にも ふたりで行こうね
山鳥は、
 語りえない

ゴム、しゃぼん
 せかいは いとも
  かんたんに

 喧嘩する
  きみを ぼくは零す
しゃぼんのせかい しゃ
 ぼんの せかいは 簡単に
 ....
うちの家には お金がない
僕がいるから お金がない

だから僕は邪魔者
だから僕は消えなきゃ

うちの家には お金がない
娯楽なんかの余裕はない

だから僕は消えます
だから僕 ....
この雨は まだやまない 降り続く雨
この空は まだ晴れない 曇り続ける空

アジサイなんかを見に行こう オシャレな傘さし 見に行こう


忘れそうな太陽の光   ため息ばかり
憂鬱な気持 ....
懸賞好きの母が
手当たり次第に応募している懸賞が当たった
「サナギ一年分」だそうだ

当然母は家族からさんざん責められた
そんなものが一年間も毎日送りつけられたらたまったものじゃない
特に ....
 いくつもの物語を奏でる人生オーケストラ
 奇跡の影に追いつけないまま
 狂い咲きする情熱の炎

 垣間見る景色は虚ろ気に

 咲いた花は散っていく
 涙もみせることなく

 果 ....
小さい頃からお世話になっていた診療所には
セイコさんがいた

しなびた手のお年寄りで
診療所の奥で薬の調合をしたり
患者がいなくて暇な時は掃除をしたりしていた

小さい頃はよく風邪をひい ....
友達が象を飼い始めたというので
見に行った

五匹の象がいた
大きいのや小さいの
ひとしきり眺めたり触ったりして
友達の手料理をご馳走になり
楽しく喋ったりもして
遅くなったし、そろそ ....
春の海はやわらかい
海と空との
地平線は線ではなく
ぼんやりとしている

春の空はやさしい
山と空との
地平線は線ではなく
崩れた帯のよう

近くで波の音がする
何度も繰り返すも ....
 初めには
 
 何もなかった



 果てしなく続くと見えた世界

 いつのまにやら

 こんなところまで来てしまって

 気付けば

 僕の残した足跡が

 この今 ....
愛されたあの日
愛したあの日
月が満ち
海の中

海の泡となった。
そして星となった。
本気で愛していた。
くしゃみをした。

泣いた泣き明かした。
星座をたどって
元来た場所 ....
果てしなく続く乾いた砂地が
太陽の熱で温められ
そこに幻の水が出現するように

終わりなく続く乾いた心が
生きたいという気持で温められ
そこに幻の言葉が出現する

私の詩とは
そんな ....
 朝起きると
 そこはひかりの園だった
 すべての不浄なものは
 洗い流され
 新しい一日に
 なだれこむように
 時間は太陽の昇る速さに合わせてる

 なだらかに穏やかに
 過 ....
ゴロン
ポリポリ
ベリ

ふぅー
ボリボリ
バリ

うーんうーん
ガリガリ
ザク

痒い痒い痒い

頭の先から
鼻の奥まで

痒い痒い痒い

頭の中が
脳みそが ....
君に対する僕の心は

ほとんど愛で


蝋燭たてとか

傘たてとか


ドアノブとか

靴べらとか


そういうものに

僕はなりたい


 ....
      恥を忍んで、昔書いた連作詩篇を投稿しようと思いま
      す。一九九七年から翌九八年にかけて、「歌う川」と
      いう総題のもとに十七篇の詩を書きました。今回はそ
     ....
あなたの唇と
わたしの唇は
近づけば引かれ合い
重なり合います

だからわたしたちの引力は
この地球よりも強いのです

月の引力で
潮の満ち引きが起こるように
あなたに近づくと
 ....
もはやこの世界は荒廃していて
私だけが正しいのだと
私が世界を正しく導くのだと
そんな狂い方をして
私は少年兵団を結成します

何百人もの美しい少年たちを
戦場に向かって行進させます
 ....
あんな色の
月の光に照らされては
わたしたち
色彩を失っていくばかりの
ようですね

あんな色の
夜空に月を浮かべられては
わたしたち
月以外にお友達が
いないみたいですね

 ....
夜のように黒いギター
男の心は弦のように震えている
お前を求める狂おしさに
かき鳴らす指は赤い血でにじんだ

男の心は届いているか
男の歌はお前に響いているか

闇のように黒いギター
 ....
私が今どこにいるのか
あなたには
分からないかもしれません

でもいつか私は
一つの灯台となり
私の存在を
あなたに知らせることでしょう
広大な海をも超える
確かな力を手に入れて
 ....
-永遠-

大地も
地球も
太陽も
宇宙も
その輪郭にすら触れられないもの

-人間-

刹那の命と
僅かな知識で
神の掟に逆らおうとしている
…そして力 ....
モネよりも
ルノワールよりも
キスリングの絵が好きです

彼の描くミモザは
その小さい花の一つ一つが
どれも眩しいほど鮮やかなのです

それは美しい憧れです
あなたの目に
私はその ....
もしもこの手の
指が6本あったなら
もう少し
白く小さな君の手を
しっかりつかんでいれたのかな

もしもこの手の
指が7本あったなら
もう少し
離さないでと言った君を
ぎゅっと ....
超一流のショコラティエに
私を一粒のチョコレートにしてもらって
あなたへと贈ります

私の黒褐色は
独りで過ごさなければならなかった
いくつもの夜の色

自分自身に問い続けながら眠りに ....
やわらかにゆれる春
少し冷たい足の裏に
わくわくが止まらない

見渡すれんげ畑の向こうを
単線の汽車がゆく
わたしの知らないどこかとどこかが
つながっている

小さな花 ....
いつの頃からか
私の中に紅蜘蛛が
息づいています

最初は上品に
一匹だけがあなたのもとを
訪れたのです

あなたの爪から糸を引き
あの伝説の糸であると
信じさせようとして

 ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
緩んだ口の奥から先へ

しめった空気とともに放り出された

始まりの言葉


広大な海を背中に感じて


深い海を目の先に感じて


身を投じるのは浅くてまくっらな川の中
 ....
渡辺亘さんの自由詩おすすめリスト(597)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
したたる、- 岡部淳太 ...自由詩23*07-6-12
創書日和「風」___宿命- 逢坂桜自由詩12*07-5-22
ゴム- はらだま ...自由詩38*07-5-10
うちの家には_お金がない- 北大路京 ...自由詩12*07-5-5
雨月- 北大路京 ...自由詩10*07-5-3
サナギ一年分- ふるる自由詩21*07-5-1
風船- 山崎 風 ...自由詩507-5-1
セイコさん- ふるる自由詩13*07-4-29
象を飼う- ふるる自由詩907-4-29
少しずつ夏- ぽえむ君自由詩21*07-4-29
エンドレス_ドリーム- 山崎 風 ...自由詩307-4-21
シンディー- ペポパン ...自由詩8*07-4-19
蜃気楼- 三条麗菜自由詩12*07-4-18
完食- 山崎 風 ...自由詩307-4-14
アレルギー- kei99自由詩207-4-11
君に対する僕の心は- 水在らあ ...自由詩56*07-4-3
連作「歌う川」より_その1- 岡部淳太 ...自由詩5*07-4-1
引力- 三条麗菜自由詩15*07-3-17
少年兵たち- 三条麗菜自由詩15*07-3-12
海辺の夜- 三条麗菜自由詩12*07-3-2
黒いギター- 石瀬琳々自由詩16*07-2-27
大灯台- 三条麗菜自由詩11*07-2-23
呼吸- 1486 106自由詩11*07-2-10
キスリング- 三条麗菜自由詩8*07-2-9
10本の指- うにかぜ自由詩207-2-8
ショコラティエ- 三条麗菜自由詩6*07-2-2
れんげノスタルジア- さくらほ自由詩21*07-1-29
紅蜘蛛(くれないぐも)- 三条麗菜自由詩5*07-1-25
ちくしょう- 水在らあ ...自由詩38*07-1-24
始まりの体- ひとし自由詩207-1-24

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