蜂の巣が近いらしい
家の裏山の方へ行くと
飛んでいる蜂と ぶつかりそうになり
私も蜂もあわててよける

洗濯棒の近くの花の中で
仕事中の蜂も時折いるけれど
そっと ぱたぱた 洗濯物をかけ ....
旅にでたけれど旅って何さ

ここはどこかな ねえ
サンダル船長さん 調子はどうだい

うん 段々 体が重くなってる
海水がしみこんでるのかなあ
沈んじゃうのかな

えー それは困るよ ....
快速にのって先頭の時間が
紙の奥に消えていく

反対側に満ちる水滴は
音をたてずに指をぬらし

ひとおもいに 破けない陽射しに
汽笛の発車する叫びだけ
むしりとられる花びらに
とどめ ....
海の中の岩は水の中に
住んでいると思っていた

魚が時々 遊ぶ
漂着したものが
流れ着いては
またくるりと
一礼して 海原へ

どこにも行った事がない
どこかへ行きたいなあ
ちょ ....
幾波に ひらき
うまれた 土色

陸で重ねた 年月
見上げて
登る灯り

影をとざし
うすゆき ゆらし

のけられた声色
掴み 散るしぶき

あどけなき 風




 ....
以下略とかかれた中に
コトコトゆれながら
姿をととのえて
目線を前に向ける

遠くからくるものの予報と
今から行われる今日は
ゴールの前に立たせながら
端から走れと耳打ち

涼しい ....
遠くの爪に
みつからないように

黄色花を押さえている
茶色の小枝を拾う

被告はどなた

しきりのような小声
さえずる陽射し
ひきさかるかやのやに
ほせとうすぐりよまい
ちきにゆるとさめすえ

ねのもうえになきとうすえ
むつくひにかしおとけおせ

ひくこえぎのわつづり
しにやりにせわたせり
たんぼの土手に立つと
風が強くあたる

しろかきが終わり 
水の上に浮いている 
稲わらをとって
土手に集める
もうすぐ田植え
晴天の太陽が たんぼの水に輝く

強い風は水の上をう ....
太陽があびせている熱
銀色の洗濯棒が
真直ぐに立って 受けている

沢からくる水をためた近く

水面に 銀色の棒と
棒にあたっている光が映っている

そそがれる水の力で
波がおこり ....
ちょっと時間がかかりますよ と言われて
会社の休みの日を 指定した歯医者
歯を抜くなんて 何年ぶりだろう
朝から麻酔注射の痛みを思い出した

テレビでは オリンピックの火が来るため
商店街 ....
お外のお花見は 楽しかったですか
散らかしたままの お部屋の
どのこのハンカチなのか
綺麗にアイロンがけして
小さく折りたたんであるのに

あめ玉でもつめて
ポッケにいれるの忘れたのかな ....
雨の落ちていく時
私の足音と同じ
ぱしゃりとつながるのが
みえそうな気がして
喜びというものに
出会えたらいいと
信号が車を止めるという
決まりきった約束だけに
心のすべてを捧げていた ....
溝が流れの通り道

濁りの淀む
吹き溜まりには枯葉
それでも雪解け水は
地上へ
いななき駆け下りる

暖かさの消えた夜
水面の波は途絶える
幼い土の寝床の中
凍えるに違いない朝を ....
窓際 春のはじめの陽に
鉢植えの花が咲いてゆく
緑の葉が孔雀のようだ
朝と昼と夜が流れている

その少し離れた台所の隅に
チューリップの造花がある
流し台のガスコンロの近く
ひそりと赤 ....
転がり と
あたるつぶて

見下ろし見えるのは
突っ立っている頭

頷かない頭が見返す
あぶりだす熱源の掟

ざわり と巡る血脈
口元に灯り始める気

転がらない

つぶて ....
歌詞を忘れても歌える歌
力のない私に吹き込まれる
命の息吹

口をついてでる言葉がない時
諦めた いいわけばかりが
心地よい

でもそればかりを唱える事を許さない
新たな思いはどこか ....
暖まってきた空底をゆきかう
つららとのびた水面の宿り木

てん てん
おちて 

なぞらずに許してくれる
しまい忘れられて
陽に 壊れていく冷たさ

包まれてしみこむ
沈黙の前
 ....
暮らしてゆく
かこいの上

眺めると流れがある

土から 
かえるためだけに
乞う 涙ではない

吹きなれた風の足が
ところどころ 無くした
甘いくぼみに にゃーと泣く

逆 ....
そろそろかなと思い始める十月の終わり
会社が休みの日には 生家の林檎畑へ行く
林檎の収穫は九月から始まっているが
十一月にもなれば 雪が降り始めるので
積もって身動きがとれなくなる ....
呼びさえしなければ
知らずにすんだ苦しみを
あやまることしか思いつかず
ただ 宿っただけの意味を
悲しんでいたのだけれど

あれから十年以上もたち
やっと今 私だけでなく ....
よりどころになる火は
つぐなう先をもす

じくの浅瀬に
なぎ払ったものが倒れ

喉が 海に泣く

制する夜は きたての波
しのぶ朝 しのぐ昼は 隠れ

ついえて春と
声 ひめる
指をとりなさい
昔から着せられてた時間
粒を飲んだら海に帰るよ
青しまい終えた夜空のまつ毛に
つつまれたまあるい出窓
しゅっとひとふきで曇るガラスも
つやつやのくうくう
うぶな瞳
こよりのむすびめ
ねじってつないだ
どこにもいけない
かみの おれめ

かくしたことで
かなうというもの
しんじたよるゆび
まだ いきをしている

あめに ゆきに
やぶれておちる ....
崩れた崖にしか
射せない陽射しがある

とがった石くれが こぼれ
風に拾われた 影を埋めた

朝焼けを浴びて 土の奥が泡立つ
浮かばなかった あの想いが

花のように上を向いて
踏 ....
空の上に 空が あるなら そこは きっと あなたの 空でしょう
ランドサットの 青い圏
ぴえろ・ぎゃろっぷ の空
きょう 望む 晴れた 空は 青が 深い と


かなしい です ひたすらに ....
夜杖に狭間梳き
地より柔らかにうねりゆく朝もや

泊められていた火船
砥石の角をたち

白く月の望む腕に
かなえられて昇る
増水の ために

すっかり 荒れはてて しまった

堤の かよって ゆく なかを

猫じゃらしを 噛み ながら

草ひばりの 音が ほそぼそと つづく

すすき野原を  ....
いだいてくれていた
ちからがぬけていく
だれのまえにもでない
ねいろで
いとしさで
ふさいでいてくれていた

もういいよ
めをかくしてくれていた
いじのわるいてが
なきむしのように ....
真っ直ぐな棒は
水面に
真っ直ぐに写らない

水は集められた檻の中でも
ゆらいでいて
少しの風にも
ついて行く

熱さがよれば熱くなり
冷たさが触れれば冷たくなり

真っ直ぐだ ....
木立 悟さんのおすすめリスト(567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰でもよかった- 砂木自由詩26*08-8-3
ザ・ブーンン- 砂木自由詩8*08-7-21
ロウの帯- 砂木自由詩5*08-7-14
ザ・ブーン_- 砂木自由詩6*08-7-11
裸眼- 砂木自由詩6*08-7-4
白い星達- 砂木自由詩10*08-6-22
かむり- 砂木自由詩5*08-6-7
おうぎのまい- 砂木自由詩2*08-5-24
恵みに- 砂木自由詩8*08-5-17
洗濯棒と石- 砂木自由詩4*08-5-6
- 砂木自由詩7*08-4-27
の_ポッケから- 砂木自由詩8*08-4-23
雨鏡- 砂木自由詩8*08-4-19
凍らない川- 砂木自由詩5*08-4-7
花人形と陽- 砂木自由詩15*08-3-23
影しぶき- 砂木自由詩6*08-3-16
世のなかへ- 砂木自由詩8*08-3-9
ちく_たく- 砂木自由詩7*08-2-17
かえる_ほとり- 砂木自由詩8*08-2-3
心が行く- 砂木自由詩8*08-1-27
祈りと呼ぶ- 砂木自由詩7*08-1-20
ぶりょう- 砂木自由詩6*08-1-10
投げやりに辛口- 砂木自由詩6*08-1-6
おりて- 砂木自由詩8*07-12-23
絵描き- 砂木自由詩11*07-11-9
モーヌ。さんの空へ- yo-yo自由詩15*07-11-7
つげる野- 砂木自由詩6*07-9-28
誰かが去ったあとを見る- モーヌ。自由詩25*07-9-14
とべ- 砂木自由詩14*07-9-13
水面の棒- 砂木自由詩9*07-9-5

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