かさむ 夜のしおり
長く 読み続けた 香りに

ぽとり と落ちた
蜃気楼

恵みの火
溶けない爪のくず

明日というものが
あるらしい

たたむ手を
寄り添わせないよ ....
地図を書けない花は
恋しと小石の違いを
伝えられないのです
かたゆり ついの
まわせぬ あえい

とおりの あせぬ
のろえぬ ゆきよ
正月中の 夜行列車は満席
故郷から 帰郷帰りの人々

暗い駅から ひとり 
座れないので
戸口のすぐ前に陣どる
会社は あさってから

荷物はひとつ
一晩中 立つのか
 ....
ふき消して 

かんづめの
まるいぎざぎざ に
暗闇 うつす

切り続け やめた場所
ぱくりと 走り去った
鈍い 刃

なんだって
かまわない
元気かときかれれば
元気だ ....
たった一度の私信
それだけだったけど

丁寧な感想と励まし
とてもうれしく
お人柄が伝わったから
HPを見てみたよ

きっと話もはずむだろ
また話せる日を
楽しみにしていました
 ....
ひめや こはく
ゆう まつ ひ

あらがう ねね
つらつつ おく

とかそ やえせ
ちさら まろの
まわる杖のなぞる
たりない 言葉

目には まだ
うつらない 

誰に 誰を重ねる

どこにも いない
今は まだ
膝についた土の足影
太陽で溶かした黒印

混じらない遠吠えに
砕かれる夜霧の血脈

降りていく杖の焜炉
縮んだ石からり炒り

潰した靴直して履く
立てるならまだ歩く
ふかえ とおく ふかの とおく
もした つのり のよみ くれて

そのわ とどき みちる ややこ

つき しろ まや かな おおて
すぎ はて ゆく まま あうせ
くり抜かれた 口
墓のない 足 が
まじないを 諭す

延びて来る真っ赤な歌
電車を塞ぐ 
幾すじ もの 人柱

青は赤へ
赤は青へ

そこは どこへ 行く
それは 空虚へ 落 ....
よい かな せ さえる き しを
とが もる ふ にえる あ えを

もせ ふく や といの む いを
しず ゆく か はせる ほ やを

あせ らう な かりの こ いて
つえ はな  ....
古い倉庫、砂埃に覆われたコンクリートの床は
汚れた床とは二度と呼ばれることはなく
砂埃ごと床として在って
鉄パイプの配置もダンボールの配置も
いつしか放置に変わって


私は ....
小学一年生の春
友達と下校途中に
桑の実があった

ちょっと とって食べる
紫色が手につく
親に叱られると思い
道路の横を流れてた川で 手を洗う
と ランドセルが首に 落ちて
重みで ....
塗り絵に多くの
期待をしては
いけませんよ
消えそうな手で
果てるまで
そういって命を乞うた

天花粉のけむり舞う
七百十号室は
発疹の若い火照り

八朔を剥く指も
ここでは何 ....
虹を ばらばら に します
少し きららん を ふって

指の隙間から 消えていこうとした
お祭 の 花火 で 

かりん かりん 
心持ち 軽く いためます

虹は い ....
輝くものを見たくなかった
カラスの爪ばかり目について
喉が渇く

霧の羽
霧の懐へと
破れた服ぶらさげて

肉はいらない
がらんどう・・・夜の雫は
朝の湿った空気へと
山から ....
みず の たま
くわえた くち

さえずる
ささやき

とおれない きのう は
おっこちたよ 

まぶしい
あさ
かばんの中身を全部吐き出してしまってかばんは

ムード作りが大切だよ
大部分の人にとっては

一週間で主の入れ替わる
ビニール製の青い虫かご

太陽なんて

きっと言葉が通じないよ ....
敷かれて行く なごり葉
ほつれた 眼線 が吹く

いつとも いわない 
いつかも しれない

点けられた なつ 

すすき の 香り に
消されてく

十重 の 隙間 に
刷か ....
でんごんくんがいた。「お金は余裕を持って置いておくがいいよ」。それは小さなオハジキだった。いろんな光と色が街灯にはねかえって、あしたの花火へいけないって思い出した。どうやってきみに伝えよう、でんごんく .... はあと は ぎりぎり
うめられ そこねた めまい

つい に はしり
とれいん れん あま だれ

はれた め の うら ない
のど ごし ごし

だ から 
かぶり つか ....
手にさげた 月のふきだまり
つめ といだ 草のさざなみ

石の望み
動かない 空と

ながれはじめた 雲
ゆく 決別 の 時


るるる
時には名もないあなたを「あなた」と呼んでみる
「あなた」 あなたはふりかえる 顔のあるあなたは
時として 「あなた」ではあるものの あなたではなくなってしまう
時がある 「あ ....
わたしはかつて
とてもあまくて湿った土から生えて
花を咲かせることをゆめみた
猫が足元におしっこして
とてもあたたかくてしあわせだった



ちがう土から生えてそだつわたしたちは
た ....
そらが
投げかける光を
見なかった



膨らんだ
ほおぼねのあたり
あかく火照る
夏の痣がひりひりと
ひりひりと
うずいて
コンロのうえ
やかんから溢れる
湯気が
おも ....
あまった あかり で
つくった おにぎりは

ちいさくて
ぽろぽろ

つめたくても
でも

だれ

すこしだけ でも
おいしいよ
となりのとなりのとなりのへやの
めざましどけいがなりやまないので
ゆうがた六時半にそとにでた
まだ日はしずまず
ふだんよりずっと赤いかおで
西のやまの端にキスするようだった

あんがいあ ....
最後の人が飛び降りたまま
裏返ったブランコの鎖が歪に静止している
翌日になれば元に戻される、それだけのこと
わたしは、もうずっと公園にいない
だから知らない


ブランコ ....
ふと
くらやみの中にきみのてざわり
毛布をかけて
おなかの辺りをぽんぽんたたく
やわらかな毛はふしゅうとへこみ
きみのぬくもりはそこに ない

ねつけないよるに
きみのよんでくれる詩集 ....
木立 悟さんのおすすめリスト(570)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
消して- 砂木自由詩13*04-10-18
緑のしっぽっぽー- 砂木自由詩7*04-10-10
ふきだまり- 砂木自由詩4*04-10-5
ずうずうしかったような- 砂木自由詩11*04-10-3
ゆびきった- 砂木自由詩8*04-10-1
こんな気持ちを詩に書けない(石原大介さんへ)- 木葉 揺未詩・独白804-9-29
十五夜_野- 砂木自由詩7*04-9-29
明日- 砂木自由詩10*04-9-27
彼岸- 砂木自由詩9*04-9-23
ねや_の_さと- 砂木自由詩5*04-9-22
ともせ- 砂木自由詩6*04-9-13
まじる_く- 砂木自由詩5*04-9-12
愛称倉庫- A道化自由詩704-9-10
泣いてる- 砂木自由詩10*04-9-7
叙景事情- よつやと ...自由詩504-8-22
おつまみ- 砂木自由詩10*04-8-22
霧衣- 湾鶴自由詩4*04-8-21
とぶ- 砂木自由詩6*04-8-19
ムード作り- 石原大介未詩・独白604-8-18
夏絵- 砂木自由詩8*04-8-15
でんごん- 石原大介未詩・独白604-8-13
く_もン- 砂木自由詩5*04-8-11
- 砂木自由詩9*04-8-10
あなたが_るるる_そこにあるということ- ピッピ自由詩804-8-3
(とびたつしゅんかんのとりのかたちの)- なを自由詩1704-7-23
らいめいの駒鳥- 自由詩8*04-7-20
て_の_なか_に- 砂木自由詩5*04-7-17
日がしずむころ- 竹節一二 ...自由詩904-7-16
公園にいない- A道化自由詩1804-7-16
いなくなる- 竹節一二 ...自由詩404-7-15

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