そうぞうしいみちのうえで 
林檎が鳴った
歯をみせて おとは失せる
あなたのつちいろの肌
ゆうぐれと 宵のすきま 

てれびをぼんやり ぼんやり
ながめてすごす
ふとしたとき
とばさ ....
    たとえ明日は裏切ろうとも

たとえ明日は 裏切ろうとも
きょうは 裏切りはしない
さあ わたしの生ま爪を剥ぎとるがいい
だが きょうは 裏切りはしない

わたしの勇気のほ ....
いくつか 折りたたんでいくうちに
角が たくさんできるから

どこかの角で
会えればいい

続かない我慢が
言葉を避ける

触れるものは きちんと
きちんと きちんと
 ....
針はやがて
真っ直ぐに
体に 落ちて

朝は はじまるんだろう

道に ふさわしい風が
崩れた後を 戸締りする

大切なものは 隠され
破けないものは 消した

時刻は
 ....
半歩、まえをゆく
あなたは
鳥の巣を見たいという

つゆの前日
うすみどりのかぜが
わたしたちのあいだをゆききする
わたしの部屋へ ゆくみち
みみを澄ます
ゆるい
花火


 ....
片付けた くつ箱の
外に 放り出された

ビルの舗道
駅の時計
ごふん

先を 急いでいます
あらいばは こんでいて
海辺は 遠くて

あっちへ 行こう

埋められた ....
枯葉 の 指輪
伏せた 
やわらかな 草の

ただ ふんわり 揺れるのを

曇りの中 
歩いて行く
陽射し

指笛で 追い 追えぬのを

捜していたのは 錯覚
立ち向 ....
街の上で
朝を 投げている

小さな 丸い 飛沫が
きらきら ころがりながら
あふれかえる

夜よ
よき 友人よ

くりひろげられる
問いの多くを 吸い取り
泣きな ....
からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだして ....
椅子を引いたとき
床と
椅子の足
どっちが鳴ったか知らないよね

坂道をのぼるとき
ちょうど追い風だったけど
僕のためにじゃないよね

遅くまで空が明るくて
不思議な色で
急に暗 ....
漆黒の派手な呪文を唱えたらポップコーンは胸にぽろぽろ



あかきいろきみどりみどりあおぐんじょうお目目ぱちくりコズミックガール



遊園地ポケットティッシュピンク色ガールスカウト整 ....
はじめて詩を読んだ時
若くて とてもかわいいと思った

しかし しだいに冴え
凍るような苦痛 けど
美しさをまして

貴女は 詩を うとんじていた
悲痛な思いを記す事を 嫌悪し ....
なじまずに 赤は 錆びる
焼けて 触れられぬ やすらぎ

いいわけのような 暖かい 風
うつけた雲 てん てん てんつき

投げだされても 守る 思い詰めた大地に
立つ事だけが  ....
雲海に 
戻れそうな
根雪 

きちりと 
した重み

いくつも ふまれて
ていたく かじかんだ

積もりはじめたばかりの頃の
やわらかなにごりは
くろく

かたどっている ....
ふわりふわりふわたり雨よ
ゆりちゃん、さわってごらん
うわぁ、ほんとにやわらかい雨
めったに見れないけしきだよ

むこうになにがみえるかな
お店がいっぱいみえてます
なのにとってもかろや ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
あ、


ああ、
陽光が、
陽光が、
私を、
する、


陽光で、
飽和してゆく、
ひとつのわたしの肺胞、
ひとつひとつのわたしの肺胞が、
春を、
春を、吹き ....
水の中に
水の流れは
ある

散らかった 地上の
裸足の 指先

踏み入れた途端に
邪魔にしかならない
底に つかずに
囚われる しかなくても

ついてゆくよ
ついておい ....
がんだち たちまい どーん ど どーんや
まいふく みめい の きんらん こまどり

いわさく めぶきよ もえふす しじま の
いてつく このむね かたみの つづら よ

つちあげ かぜと ....
見晴らしのいい場所で
みているのは 髪の先

段々と 手につかなくなる
魔法ではない 肩に
誰も いない 不思議

時期に 寒くなって
いまに 暗くなって
ねえ みつからなく ....
届けば 遠ざかる
のばせば ねむり

もう 見えなくなるのだろうに
悲しむ 半分の鎧を きたまま

まきすぎた 噴水の 熱さだけ
ひいた拳には さすられた 痕

満ちていく  ....
地球儀のかたちをした白いライトが、
暗い部屋でゆっくりと回りながら光っている。


  子供は寝転んで飴を舌に乗せた。
じんわりと広がる甘さが乾いた口に痛い。
 ....
かすみそうこんなところに居ないって知ってるからこそ似合わぬ花を


花のかげ虫とる蜥蜴に欲情し不謹慎に{ルビ柏手=かしわで}をうつ


立ち昇る汗で湿ったハイライト噛み締めたってあなた ....
なぎの さなぎの しろわた ほころび
ふれど ふぶけど つちいろ こいこう

つづり とらわれ やまいの つむゆび
くれて くぐった ねあかり おいこし

ほろほろ ひいた かごの ....
そら に わ 
ゆび で かいて

わたし の へや

すっかり ながれて
みえなくなる けど

ずっと かお あげて
そこへ きっと 

すわって 
そよいで
ながれて ....
き み が 愛 ら し い の は
た し か な も の の 温 度 を 知 っ て い る か ら
11 が つ の 澄 ん だ 絶 望 を
小 さ な 口 に 含 ん で い る か ら
 ....
ただあいたくて、それだけでしんでしまえそうだけど

あの子が火葬場のにおいのする小島で
何も映さず笑っていられますように
忘れることも残すことも許さない
残酷な小鳥でいられますように
午前 ....
広い、窓のあった部屋
私の一部分がそこで途切れていて
確かな
薄い胸で必死に空気を集めていたこと
息切れと
ほんの少し気持ち良いと思える
ぴりぴりとした痺れとで
滑り込んできた電車は目眩 ....
かじりかけの春にあきて
手離すように
雪が吹雪いて

どこに
隠れて
泣いてるの

さすっては
旅立ってしまう

花びらのよう
紙に包まれて
つけられた火

焼けてく匂い
こびりつく灰

からまる 雪
うかれた 後

ほどかれぬ香
きらいなのに
木立 悟さんのおすすめリスト(569)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あかるいみらい- はな 自由詩13*05-7-4
たとえ明日は_裏切ろうとも__マリアンヌ・コーン- 砂木散文(批評 ...14*05-6-28
つばさのゆくえ- 砂木自由詩11*05-6-19
かぜのうた- 砂木自由詩15*05-6-16
待つ温度- はな 未詩・独白8*05-6-12
迎える夏- 砂木自由詩9*05-6-11
雷光- 砂木自由詩9*05-6-5
とべない_鳥のために- 砂木自由詩16*05-5-28
星めぐり- はな 自由詩39*05-5-22
ただの- ふるる自由詩9*05-5-19
ながしそうめんリフレイン・(色や絵/その他)- ふるる短歌10*05-5-17
月光の花のような詩を書く_貴女へ- 砂木自由詩12*05-5-12
夕焼け- 砂木自由詩6*05-5-6
はじめの_ゆきへ- 砂木自由詩5*05-4-26
ふりだした雨のうた- 木葉 揺自由詩10*05-4-23
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
春浴- A道化自由詩805-4-18
目にうつるもの- 砂木自由詩5*05-4-17
春_かすみ- 砂木自由詩5*05-4-15
さえずる_雪解けに- 砂木自由詩4*05-4-14
こもる_くれない- 砂木自由詩7*05-4-8
ハンドル。- 待針夢子自由詩405-4-3
祖母の墓前(八月に)- 待針夢子短歌505-4-1
かごの_つき- 砂木自由詩8*05-3-30
うたい- 砂木自由詩10*05-3-27
おいでよ- 待針夢子自由詩3*05-3-24
スピカ- 待針夢子自由詩9*05-3-24
大きくはない、手で- 霜天自由詩905-3-23
春へ- 砂木自由詩8*05-3-19
しろい_あと- 砂木自由詩7*05-3-17

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