マーガレット・ハウエルの ブーツを履く
 これでも 汚い道を避けて 歩いてきた つもり だ

 たとえば 神宮の森に沈む
 真っ赤な 夕陽を 見ていると
 窮屈な あたしが 泣けてくる
 ....
知らされないなら
知らずにいたいのに

ちくりと さわる
さらさら あけて

とじこもった息が
風になって ぬけていくけど

逆らって
しゃがんで

丸くなった
影 の中
 ....
いきている
じょうねんの
むきだしの
よる
みどりごがないている
いきなかったきみのために

さらけだされている
かたくみをしずめている
どちらだ
どちらでもある
あんまりこころ ....
ついっと 顔をあげ
仰ぎみている

病室の 窓は薄暗く
パジャマ姿の そのひとは
ベットを 脱け出し 立ち あがって いた

「いまねえ そらを かこうと おもって」

少しとまどい ....
私の大好きな二人が
木蓮の詩を書いていたので
私も書こうと思って
毎日 家にある木蓮を見に行った

山の日陰にある木蓮は
つぼみはつけても
なかなか咲かず

そこだけいつまでも
く ....
海辺に
打ち捨てられた羽衣
水底に たぐりとられ
心 なくすばかりの 果て

指が 訪れる
風に 似た とろむ甘さで
ふれる やさしく

どうして そんなこと してくれるの
どうし ....
時の住まう所は どこですか
チクタクと
なぜ 音がするのですか

暗くなれない地の中で
目覚めていない
ただ ひたすらなもの

天を知らなくても
地上を知らなくても
風を知らな ....
はまに まわした よめいの かりごま
なげる てのなみ くるわす つきやみ

ささぬ あかりに さしつぐ いっこん
らがん ちりうつ こぐだて わるむね
のどに はしゃぐ みめいの
つきの すずか つむぐ かるた

まわる やまの はるか さます
かやの ねむり まどう むごん

みちぬ おもい ゆきて きえる
かえぬ こころ ぬぐう ....
ことん つみあきた 背中 の



しらば っくれて
更けゆき ゆく

斜面 水球 の こごり
しずく 罪もなく 踊り

たわむれた 中指には 触れず
逆らった 声 みなも ....
月が 舟を ナクシタ

木陰 に 零れた
ピラミッド の ベール

濃い青 の 淵
触れさせぬ まなざし

ただれた 地殻
うぬぼれた マルイ肩 

キィィィ きぃぃぃぃ ....
さんざめき、少しずつきえてゆくあなたの目に映るとうめいなちずをてのひらでよむ。ほほにながれるなまえをさがすように、丁寧なしぐさで紐を解く。なまぬるい、あめ、がらすにぶつかるたび、視界をぬらしてゆく。な .... 枝に ぶら下がってる
偽者の太陽

発火を夢みて
まどろむ 花弁

かかってくる
濃い 夜の 暗い闇

閉じない 瞳
はずれない 翼

あたたかいのは 私だけ
じっと 冷えた ....
彼女は
朝の遠いこのまちの 
ちいさな刷毛で色をさしてゆく、群青
そらをぬりこくって笑う
その背中に 
にじんでゆく夕焼け空を想起しました
けれどもうぜんぶ しずんでしまったから
 ....
ビブラートする白
は、流れ落ちて目覚め
あとは黒い眠り

指先は
猫毛のように鍵盤を滑り
響きは深閑に温度をもたらす
私の背にかむさるその暖かい音色は
恍惚に揮え光冠を放ち
空中 ....
流しのはじっこで
トマトにかぶりつく

切って 盛り付ける前
誰もみてない 朝

どっからくるんだろう
この 破りたい
悲しみは

形よく そろえて
行儀よく いただいて
終わ ....
さび ついた そろい のそら
ぬげはじめた め 

かかわらぬ
こえ

ふみこむ
ひざし

の 

いってらっしゃい
いってしまって

さからえ

とべない
の なら ....
この世が終わっても
私は 終わらなくて

途方に暮れて
あなたを みたら

眼に涙を滲ませ
終わり と言えないでいる

どうして 他人のあなたが
私達のために 泣くの
言えば 言 ....
ひらいた おやまの
むこうの おそらに

ちいさく てをふる
おにのこ つちのこ

とんとん とんのに
とうせん はなおに

とんから とんから
とうそう はなおに

ひらいた ....
かち とろう
ゆき ゆこう

ふくみ ささぐ
きはくな ほし

こい こごう
ゆめ とばそ

ぴりぴり とした
ひりひり ときた

なげく なじる 
ぬいでしまえよ

こ ....
いちわ 
いちわ

はだけられた
よい の くち

ちぢこまって 
のがれられない

ひざし に
いぬかれる なら

もう みえない 
だきしめて

あたためてい ....
な をよぶ
とき が隔てた

かぜ の かいろう
打ち

うまれた のろい
すくう ゆめ

わ 火焔
走 破

白き 鼓動

水 と 灯る

2003 4 20
肩まで のびた髪を
指で とかすと

しずかな 波 の音が する

黒い
隙間 に

あお しろく

ほどけた 心は
ちいさな蝶

のぼり
はためく
海へ

 ....
とおくから まよなか が くる
いとまき あなた の きら の なか
せんの とおり を こえましょか

とおいひび まよなか が なく
からくり あなた の ゆめ の くち
せん ....
つきつち とぼとぼ
昇りかけた 爪の背

赤い雪 閉じた 街
散り散り 夏夜 宴

噛まずに 飲み込む
にぎやかな 靴の音

切り揃えた髪 だけ
しゃがむ 横断歩道
平坦な場所
何も いない

みていた空
置いてきぼり

かかわる 擦り傷
ぺろりと なめ

居場所は 
歩いたっきり

ひきさく 日常の中
道なりの 花 乞い

 ....
寄ってきた子供達に
お菓子をふるまってた 米兵に
自爆テロがつっこみ
多数の子供と兵士が
亡くなられたという

手をだす子らは
わざと 足止めしたわけではないにせよ
いつもそう ....
たおれるって 
あきらめることでは なくて
おきあがれない こと

かよわなくなった こころ
暗く 憎しみばかりつのる時

灯は しずかに 病みを照らして

今は 夜
ただ ....
ゆうらんせん に
ぼろぼろ つめあわされた

ちの かたまった
けあな が すっているのは

どすぐろい よだれ

くんしょう に にぎわう
きれいな まちに

ぺたり ぺた ....
なぜ 今 この人が私に知らされるのか。
そんなことばかり考えてて とまらなくなる。
図書館で出会った 一遍の詩。

ネットでこの人を尋ねる人と出会うとは思わなかった。
自身の心の支えとなった ....
木立 悟さんのおすすめリスト(569)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いばらの_揺りかごに_沈めて_あたしを- るな自由詩4*05-9-29
- 砂木自由詩7*05-9-28
あくむ- 石川和広自由詩2*05-9-26
画家- 砂木自由詩12*05-9-25
日陰_の木蓮- 砂木自由詩14*05-9-24
海辺_の__________(二連作)- 砂木自由詩9*05-9-23
知らないもの- 砂木自由詩9*05-9-21
返杯- 砂木自由詩10*05-9-18
月光- 砂木自由詩17*05-9-18
つのり- 砂木自由詩6*05-9-11
_はみだした_靴の_ために- 砂木自由詩8*05-9-10
ファーストキス- はな 未詩・独白10*05-9-6
夜の実- 砂木自由詩12*05-8-30
ラピスラズリ- はな 自由詩16*05-8-29
ピアノ- つきのい ...自由詩805-8-26
トマト星人- 砂木自由詩16*05-8-25
ほほえむ_の- 砂木自由詩8*05-8-19
オー- 砂木自由詩13*05-8-15
はなび- 砂木自由詩14*05-8-8
鳴く- 砂木自由詩10*05-8-3
ともに- 砂木自由詩6*05-7-30
天馬- 砂木自由詩12*05-7-26
ちいさな_蝶- 砂木自由詩14*05-7-24
せん_の_つなぎめ- 砂木自由詩18*05-7-24
記号の_上- 砂木自由詩6*05-7-22
はずれる- 砂木自由詩13*05-7-20
恐い- 砂木自由詩11*05-7-15
- 砂木自由詩20*05-7-10
ちにく- 砂木自由詩9*05-7-6
マリアンヌ・コーンについて_レジスタンス- 砂木散文(批評 ...9*05-7-5

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19