河の幹に 歌い
背中の流れ さすりみつめる

土 深く 埋められた
逃げられなかった あどけない微笑み

風の内にだけ目覚め
歩く事はない けれど

しきりが生まれる 
名前を 思 ....
とれたら 放れ

そことれ こことれ
沁みる 眼 ちぎり

爪で つまんだ
黒眼は 舌先

がらんごろん
骨も まだ ある 

黒い毛 
おてての まだぬるい

沁みる黒眼 ....
からみついて
はなれ ない

わたし の

あし を
て を

はな して

そら を みつめる
あ な た

きえない ゆめ

す てられ ない

きら ....
青い 朝爪
くとん と
葉の 胸

黄緑 透ける脈

まだ
まぶしいの

月に
あずけてた 
から
水面の歌う声
月をも遠ざける
まるみがかった夜の漣

騙された雲は空を去り
世界が空に包まれた
朝はもう 来ない

額のしわを撫でながら
小男が河原を跳ねる
青白い夜のざ ....
さちからウマレタト笑みが言ったか

ぬかるみにゴミつけたままのゴムで縛った水鞠が
息の年老いたぬるい尾ひれで浮かんでいる

縮こまるよりだるい薄さだ
ついたてのはじまりは気管支の中の蒸 ....
包まれてたキャラメルが
ほそりと ついた雨に溶け

羽をぬらさず 輪を作る
水溜りの 空しか知らない
日暮に

欠けていく暖かな日溜りでも
分け入る 胸に くきりとついたなら
 ....
靴底が 素足を
さらさらと さらう

通行道路が
分離して 霞む

代わりのいない
名を呼ぶ声 

引っ掻いただけでも
抵抗と 呼ぶのならば

青に射す 一赤の線
木漏れ日の ....
にわか雨は 去り 桜草の 露の うすももいろに

ぼくは きょうを 生い 立って ゆく

( 撒き 散らされたんだ )

それは ブリリアントに かがやいて

偶成の 初夏 ....
月の燃した小雪が
小さな風に産まれて

寝ている黒い土の上の枯れ枝に
微笑んで 触れて行く

土は 春を育むから
そのままでは いられないけれど

幾千億の時間の 今だけ

枯れ ....
散り散りと 舞い降りたのは
白い蝶々

風の中に 突っ立っている
加減のわからない 眼に

身ひとつで 超える
天辺から 乞うてくる

切れたものは また生まれて
避けたものは つ ....
病窓の 最後の 一枚の 葉っぱ

とは ちがう 美しい まだらな 編み物の

精緻な 空間が 午前の ひかりの なかで

なごやかな シラブルに 響くのを とおく 聞いた

 ....
潜り込む 星の人形を
ヒソメル鱗の 綿あおい積木 

そろそろと 羽織らせた髪の陸湾
つけ足す かじり 染めた蕾

足から 運ばれる ひき潮の鞠音
消された煙 だけ 壁に ....
湿気のあがる
風の強さに 
飛ばされそうな肩
足を止めて

古いままの 山道にも
じゃりが くだかれてて

こぼれていかないように
角と角の淵に
つま先 入り込ませ

明るい  ....
枯れすぎると
言われる事はない
息をしている 間も
枯れる事が決っている

咲かないのは
枯れた事ではない
咲かせないのは
枯れさせたいのではない

その花瓶に手折る
瑞々しい花 ....
少しづつ はぐれるようにして
息のつけるところまで
霧雨が 庇う様だ

陽射しが吠えていた 
ハンドル握りながら
ひとすじの 血脈が
太陽に かかると思っていた

そして 同じくらい ....
あなたがあまりにも大きく樹をゆらしたので
花びらが落ちているのだった
色とりどりのかみふぶきに混じって
潔白な白がくるりまっているのだ
地上ではパレード
美しくなった出会いと別れへの ....
ちゅいロ すうピー

つっかけた 窓のヒカリ
にがりきった 靴の汚れ
泥棒にでもあったように
抜け殻は かんかんと折れて

飛ぶんよ 
重い からかさも 
選びすぎて 似合わない
 ....
空の眼が開いた
夕焼けが なく

はけで塗られた台本の上の
削り取られた 穴が
船だというから

のぞけない
除かれた場所から
消えるのなら 

責める理由
思い浮かばぬうちに ....
たち まち たつ ま

ほれい の じくすみ
うれ けむる めへび

つけどの ない ふた
そい はぐ ねひぐも

わ せいて こときる
たつ まち たつ ま 
砂漠を飲み干したら
どこへ 誓う

朝焼けづけの
どこへ 誓う

菜の花と月と土の匂いと

共にいてくれる
夜の中

捨てたレール 滑走する
冷たい 黒い泉 あびて


 ....
日陰は 降り積もりはじめた頃の
うぶな雪 白く内側に抱えていて
ひっそり 溶ける

溶けたつものは 眠る
とどかれること なく
ちりんこ するこの こころは こわい
てたりと すわって ここのつ やっつ

なきまね ちびちび うそなき つもり
ぺたりと ころがり ごろんこ ごろん

ちいさな こゆびで かわした こ ....
はたえり たなげた かえりの くぐり
そうら そとゆれ つつなげ つつわら

さとのひ かからせ なけえぬ えみち
けむり きりきぬ かかえて こいふみ

みをなげ うつつえ おくれ もう ....
鍵のかかった時計の針から
音だけしている

止める事で
生かされるものに
従った

まざらない光だと
闇に ゆだねた

けれど 痛みは
あなたの
手におえないだけの
窓まで  ....
 温度を温度を下げるんだ

 早く早く下げるんだ

 
{引用=


                   兵  器
                  という言葉は
       ....
風邪と言われて点滴 二本している時
熱で体中が痛くて でも 身動きとれなくて

イラクで 公園で爆弾を拾って
拾った爆弾がさらに炸裂して 
体中に くい込んだ女の子と
横たわる我が ....
焚き付けた割り木が
煙と 灰に
分かれていく

土に根を張り 
陽の光を 葉に受け

倒れたら
日陰に 宿るものを 育み

倒されたら
日なたに 凍える者を 暖め

遠い水脈 ....
めらり いきなおす
きに まわった ほのお

ち から はぐれ
つめられた いしの かまど

びりびり ひきさくほど ついて
まかせ でまかせ 

あかりは あげる
あしたに  ....
かやの そとは つめたい はれ
もう くらく なるのを まって

とどかせたいと ねむる あさひ
ひるの ひざしに あっせられて

よるに こときれ もう いない
めざめて たむけて や ....
木立 悟さんのおすすめリスト(570)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つぶやき_もどる- 砂木自由詩5*06-6-26
飴蜘蛛- 砂木自由詩5*06-6-22
つた(03_05_28作)- 砂木自由詩8*06-6-16
渡らせ夜- 砂木自由詩9*06-6-12
その夜の岸辺に- チェザー ...自由詩5*06-6-10
影杖- 砂木自由詩8*06-6-8
ゆうらん- 砂木自由詩12*06-6-5
足音_ならせ- 砂木自由詩10*06-6-3
とりすてす・あらんと- モーヌ。自由詩9*06-5-30
小さな土の唄- 砂木自由詩10*06-5-29
含まれている- 砂木自由詩7*06-5-28
詩人の日曜日- モーヌ。自由詩15*06-5-26
メロウ- 砂木自由詩4*06-5-24
つた_うるし- 砂木自由詩10*06-5-21
白い蕾- 砂木自由詩11*06-5-10
知りたくなかった知りたかったものへ- 砂木自由詩12*06-5-8
パレード- フユナ自由詩22*06-5-6
ドライブ_オン- 砂木自由詩4*06-5-3
まき_火- 砂木自由詩9*06-5-2
くい- 砂木自由詩3*06-4-29
古い翼- 砂木自由詩9*06-4-25
そらの_そらへ- 砂木自由詩8*06-4-22
てんつくほろよ- 砂木自由詩8*06-4-12
ふうま- 砂木自由詩5*06-4-9
終わらない冬の終わりに- 砂木自由詩13*06-3-26
核(コア)- ふるる自由詩2*06-3-24
すぎゆく- 砂木自由詩7*06-3-19
かえす- 砂木自由詩7*06-3-12
ねぐら- 砂木自由詩6*06-3-5
浅い_露- 砂木自由詩4*06-2-26

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